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だから選挙は行っといたほうがいい

ちょっと仲間内で盛り上がった話題がありまして。

「選挙は行った方がいいよ〜」と、いろんな世代の人がグループLINE上で言い出したんですね。
ちょうど私の地元では、選挙の期日前投票が行われているところなのです。

私も選挙への思いが熱い(?)タイプなので、そのLINE上で語るに留められず、noteに考えを書いてみようと思います。

せっかくなので、なぜ選挙には行った方がいいのか、わかりやすく書いていきますね。

いつまでも あると思うな 選挙権

ある一定の年齢に達しさえすれば選挙権を持っているということ、当たり前だと思っていませんか?

当たり前じゃないんですよ、これが。
ちょっと歴史を紐解いてみましょうか。

日本で初めて選挙法が出来たのが1889年。
この時に投票できたのは、一定の税金を納めた25歳以上の男性。
かなり高額な税金を納めねばならず、投票できたのはごく僅かなお金持ち男性だけでした。

お金持ちかどうかに関係なく投票出来る「普通選挙」が行われたのは1925年。まだ100年も経っていません。
この時は「25歳以上の男性なら誰でも投票できますよ〜」でした。

あれ?女性はどこいった?
そう思った人は鋭い。女性が選挙に参加できるようになったのは、日本国憲法ができてから。
つまり第二次世界大戦を終えた翌年、1946年からです。このとき初めて、20歳以上になれば性別問わず投票権を得られるようになりました。

そして今では、18歳から選挙権を持てるようになっています。

どうですか。(ちょっと頑張って書いてみました。)
選挙権って、長い時間をかけて最近ようやく持てるようになったものなんですね。

では、ここで1つクイズです。
権利は、使わないままにしておくとどうなると思いますか?

正解は、消える。
あるいは、失う。

せっかく手にした権利も、使わなければ「じゃあいらないよね」と奪われてしまうんです。

選挙権なら、例えば、選挙に参加せずにいたら国のトップがいつの間にか暴君になっていて「お前らの意見なんて聞いてやるもんか」と選挙権廃止……なんてことも、可能性としては有り得ます。
そうなったらどうします? 国レベルで戦争が起きようと、毎日食べていくことすら出来なくなろうと、何も訴えることができなくなりますよ。

権利が奪われる最近の例として、働き方改革で有給の消化の仕方に条件が出来たのは良い例だと思います。
(まだこの話については恩恵を受けた人もいるはずなので少しお話が違うかもしれませんが。
休む気がない日に無理やり有給を取らされるのも案外キツイんですよ?)

何が言いたいかというと
「選挙権、使わずにいると消えるぞ」
ってことです。

選挙で意思表示をする3つの方法

それでも選挙に行くのは敷居が高い、あるいはめんどくさいという人もいるでしょう。

ここでひとつ、選挙に行かないという選択も意思表示にはなっているんだぞという話をしましょう。
裏を返せば、選挙に行かないという選択も意思表示になってしまっているという話です。

どこで誰が言ったことなのか忘れてしまいましたが、私が「ほ〜、なるほど!」と感心した話があります。

選挙での意思表示の方法は3つある。
1. 選挙に行って投票をする
2. 選挙に行って白票や無効票を投じる
3. 選挙に行かない

1の方法は、自分の意思を投じることになる。
2、3の方法は、1のように意思を表示することに繋がらないから、すなわち現状を肯定することになる。

もし今のままの政治が良いと思えば、選挙の時に取れる方法は3つ。
1、2、3の全ての方法が取れる。

逆に、もしも今のままの政治では嫌だと思ったら、選挙の時に取れる方法は1つだけ。
選挙に行って投票するしかない。

随分前に聞いた話を、かなり内容を噛み砕いて覚えているので、原文の論の運びとはズレがあるかもしれません。

ただ、意思表示の方法を3つに分けて語るというのが目からウロコでした。

今のままで満足ならば何もしなくてもいい。
ただ、何もしないというのは現状を肯定することと同じなので、今とは変わってほしいことが何かあるなら、選挙に行くっきゃないんです。

自分1人行ったくらいでは何も変わらない?

と、ここまで言ったら言ったで
「現状に不満が無いから行くこともないや」
「自分が入れた一票くらいで結果が変わるわけじゃないし」
と考える人もいるでしょう。

行かない=現状に一票
じゃあ別に、現状を気に入っていれば行かなくてもいいかというと、やはりそうとも言えません。

現状維持を望む人が少なくなかった選挙で、そういう人達が票を投じなかった(あるいはまさか自分の一票が影響するわけがないだろうと、考えとは違う票を入れた)がゆえに、選挙結果がひっくり返ったなんて例もあります。

例として、トランプ大統領が誕生したときの選挙や、イギリスのEU離脱を問う選挙なんかがそうだったと聞いたことがあります。

たしかに、あなたの一票だけが他の一票よりも大きな力を持っているなんてことはありません。
だから行っても行かなくても……と思うかもしれません。

でもその一票は、積み重なれば確実に大きな力をもたらすカケラです。結果がひっくり返らなかったとしても、投票した人への得票数を上げることに繋がります。
落選した人にとってみても、大差で負けるのと僅差で負けるのは随分と意味が変わるでしょ?

そんなに行けと言うのなら、白票入れてもいいんですか?

これには色々な意見があるかと思いますが、私は良いと思っています。

仮に白票を入れたとしても、その選挙の投票率を上げることになるからです。
そして、一応“選ばない”という選択を表明したことにはなります。

ひとまず投票率さえ上がれば「この人は落選したけれど厚い信頼を得ている」「この選挙は白票が多いから、どの候補者もあまり支持されていないのかな」などということを信憑性をもって言えるようになります。

また、白票でもとりあえず一票を入れておけば、その一票が選挙に来た世代がデータとして集計されます。 

そうすると何がいいか。
今度選挙に出る人達は、投票率の高い世代に合わせた政策を打ち立てることになるんです。票をたくさん集めたいから。

ということは、投票権を持つ者はどうしたらいいか。
行政の面から自分の世代の生活を豊かにしてもらうためには、少しでも自分の世代の票を増やすほかない。
だったらまずは自分が選挙に行こう。

結局ここに行き着くわけです。

選挙に行かずして文句は言えぬ

「とりあえず選挙って言われてもさぁ〜 政治がよくわからないのに迂闊に一票なんて入れられないよ」
真面目な人ほど、そう考えて萎縮してしまうがために選挙に行きづらくなることもあるかもしれません。

もちろん誰に投票するかはよく考えるに越したことはないですが、私は「わかる範囲で考えればいい」と思いますね。
もしわかるように言ってくれない候補者がいるとすれば、それは人にわかるように説明しない候補者が悪いんだもの。

また、もしも興味を持てる特定の観点があれば、その観点だけでそれぞれの候補者を比べても良いと思います。
極論、今のままがいいと思ったら今と同じ人か近い人、それが嫌だったら別の誰か、くらいの考え方で入れてもいいじゃないですか。

ただ一つ言えることは、選挙権があって投票に行ける環境もあるのに選挙に行かない人は、政治に対してとやかく言う資格はないよってことです。

たとえ納得いかないまま消費税が上がろうと、徴兵されようと、文句は言えないよってことです。今までのままが良かったのにと思っても文句は言えないです。
だって自ら、誰もが声をお上に届けられる機会(=投票に行くこと)を放棄しているんだもの。

だから、とりあえず選挙には行っといた方がいいよ〜というお話でした!

現状、自分の生き様や思考を晒しているだけなので全記事無料です。生き様や思考に自ら価値はつけないという意志の表れ。 でも、もし記事に価値を感じていただけたなら、スキかサポートをいただけるとモチベーションがめちゃくちゃアップします。体か心か頭の栄養にしますヾ(*´∀`*)ノ