「いいフォーム」とは
先日こんな一連のツイートをしました。
要点は「重いのを持っても理想的なフォームが崩れない身体機能が重要だ」といったところ。
すると、沢山の方から反応をいただきました。
「筋肉は裏切らない」なんて言うことがある。
でも、それはたぶん筋トレ開始して1年くらいまでの話。
それ以降は考えなしに筋トレするだけでは効果が出なくなってくる。
そこで多くの人が陥ってるのが、
Ⓐトレーニングの動作が実はちゃんとできていなかった
Ⓑトレーニングのプログラムが適切でなかった
Ⓒその他栄養、休養などに問題がある
のパターン。
体感としてはⒶ>Ⓑ>Ⓒの順番で多い。
そう。皆が気にしがちなⒸは意外と問題にならないことが多いのだ。
いまやほとんどのトレーニーがサプリメントでマルチビタミンミネラルなどを摂取しているし、こまめにたんぱく質の摂取もしている。
全体の傾向としてはたんぱく質が過剰になって、炭水化物が足りていないパターンが多い。
そこにだけ気を付ければみんな75~80点くらいは取れる印象。
なのになぜ結果が出ないのか。
そもそも栄養・休養の施策は「ちゃんとしたトレーニングを行えている」と言う前提のもとで最大の効果を発揮するものだ。
厳しいことを言うと「ゼロに何かけてもゼロ」なのだ。
ちゃんとトレーニングが行えていないのに
「アミノ酸が足りてなくてカタボる~」とか
「あの栄養素が足りていない~」とか言ってる人がなんと多いことか。
種のない植木鉢に水やりするのはもうやめにしよう。
トレーニングをちゃんと行おう。
そこで問題となるのがⒶとⒷ。
今回のお話は
Ⓐトレーニングの動作が実はちゃんとできていなかった
の話だ。
Ⓑの話は今回はパス。
Ⓑの基礎知識が欲しいという方は↓のnoteをオススメする。
的確なトレーニングプログラム作成のための基礎知識|ずーみー|note
ぼくが書いてきたnoteのなかでも最も評判が良かったものだ。
近日中に中級者向けのプログラムnoteで公開するからおたのしみに。
さて、Ⓐの話をしよう。
良好なトレーニング動作はマジで大切。
でもほとんどの人が
「いいフォーム」でやればいいんでしょ?
って思ってるはず。
でもそれはちょっと違う。
トレーニング動作について、ネットで調べると
「これがOKなフォーム」
「こっちがNGなフォーム」
「だからいいフォームでやりましょう」
と言うふうに、とても親切にOK例とNG例を出して解説してくれている。
ぼくもそういう案件を受けてYoutubeにその動画があるが、まぁあんまり参考にならないとおもう。
報酬が十分じゃなかったので、ずーみーのやる気ない姿が見られる貴重な動画だ()
話が脱線した。時を戻そう。
OKなフォーム/NGなフォームでの解説の何がいけないのか。
そういう解説では
「NGなフォームはこれです、だからOKなフォームになるように修正しましょう」
って言ってるだけ。
根本的な原因について考えていない。診ていない。
なぜ自分は「NGフォーム」のパターンに陥ってしまうのか。
ここを考えないと真にトレーニング動作を改善したことにはならない。
見かけ上は「OKフォーム」になったとしても
それは意識的に形を作っているだけだ。
これで言うところの3の状態。
猫背の人の背中が
「背筋を伸ばせ!」
と言われた5分後には丸まっているのと同じだ。
意識的に「いい形」は作れる。
だけどそれは自分にとって自然じゃない。
気づくと崩れてしまっている。
こんな状態で高重量を扱うトレーニングが出来るだろうか。
不可能だろう。
重さが持てないか、関節を壊して終わりだ。
だから「OKなフォームになるように意識して」は全く根本的な解決になっていないのだ。
意識せずともOKなフォームになっている、つまり「何も考えなくてもいいフォームが出来ている」という状態が理想なのだ。
じゃあ根本的解決に向けては何をしていけなければならないのか。
第1は「NGフォーム」に陥る原因が何なのか知ることだ。
肩甲骨のモビリティスタビリティ、腹圧が十分にかかっていない、股関節のモビリティスタビリティetc...
何が原因で、どう対策しなければいけないのか。
こういうことを考えて、トレーニングをする以前に「身体が整った状態」を作ってあげる。
そうするとだんだん
1の状態に近づいてくる。
こうなればこっちのもんだ。
トレーニングがうまくいく流れに乗れる。
意識せずとも、いいフォームで、重量を扱える。
トレーニングで伸びる人、伸びない人の決定的な違いは
「流れに乗れているかどうか」
だ。
流れに乗れている人は、上にいてもまだまだ上に行く。
流れに乗れていない人は、伸び悩み続ける。
もし「流れ」に乗れていないと感じる人がいたら、信頼できるトレーナーのパーソナルセッションを受講してみるとよい。
正直、情報が氾濫しすぎているインターネットで自分にとって適切な答えを探すことはむしろ難しくなってきた。
さらに、この課題に関しては「身体を適切に評価する」というプロの能力が必要になるのだから、自分だけで解決できる問題でもない。
誰が書いているかわからないインターネットの情報を漁るより、信頼できるパーソナルトレーナーのパーソナルを受講してみるのがよいと思う。
時間効率と言う意味でも圧倒的にコスパがいいだろう。
おわり~!(マヂカルラブリー 村上)
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