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「文学フリマ」とは?特徴はメリットについてまとめてみました!☆為虎添翼~羽ばたけ文フリ作家~☆

為虎添翼とは

強いものに、さらに勢いをつけること。 虎に翼を添えるともう、かなう者はいない。
(出展:『四字熟語データバンク』https://sanabo.com/words/archives/2004/10/post_436.html)

為:名刺を貰った話

第三十四回文学フリマ東京での出来事である。

私はひとり出店していた。売り子は自分だけであった。寂しいとは思わなかった。売れるか売れないか、不安だけがせめぎ合っていた。緊張と期待の混じり合う感覚こそが、即売会の妙であると信じていた。

その後に、ひとりの女性が私の元を訪れた。

ひと通りのやり取りを経て、とある企業の出版部門に携わっているのだと分かった。

「一応名刺渡しておきますね」

差し出されたそこには、彼女の名前とメールアドレスと電話番号が書いてあった。

「そちらの連絡先等はありますか?」
「巻末にTwitterのアカウントが載っているので、そちらにDMを送っていただければと思います」

言いながら、用意の悪い己を恥じた。こういうことなら名刺でも作っておくべきだったのだ。それをTwitterIDで代替しようなど無礼千万。
詫びる間もなく彼女は去った。

文学フリマから一夜明け、このままでは収まりが悪いと思った。
そこで私は正式なアドレスからメールを送ることにした。Outlookのアドレスだった。

先日はありがとうございました云々。
先の文学フリマでお世話になった者です云々。
以後ご入用の際はこちらのアドレスに云々。

自分なりに精一杯の懇切丁寧な文面を送信した。
すぐに返事はあった。

『このアドレスは無効です』

一体何が起こっているというのだ。
電子の砂漠に放り出された気分であった。私は呟いた。

「it'a true wolrd.」

狂ってる?それ、褒め言葉ね。

虎:チラシを配ってた話

はい、というわけでね。
今回も文フリの話していきます。

以上の大正文学っぽい文章は俺の実体験です。実話です実話。
は?大正文学じゃないってか?あ、やんのかオラ、オラ、オラ。こちとら定職就いてるねんぞ。平均労働者ねんぞ。

企業名はなんとなーくのリテラシーとして伏せますが、スカウトっぽく声掛けられて名刺貰ったのはマジです。
そして名刺のアドレスが無効だったのもマジです。なんだったんですかね、結構和気あいあいと雑談したと思ったんですけど。

まあそう都合のいい話もないだろうということで、今となっては大して笑にもならないエピソードトークのひとつとして温めているんですけど。

実際文フリからスカウトされるってどんくらいあるんですかね。分かんねーです。

んでサブタイの話ね。
チラシを配ってたんですよ、チラシを。

これは自治体の新人賞でした。名前を忘れてしまった……たしか東京23区のどっかの文学賞だったと記憶しています。

あ、これも第三十四回文学フリマ東京ね。

宣伝担当みたいな人が各ブースに挨拶しながらチラシを配ってたんです。
それを見ながら段々と近付いて来るときの俺の気持ち、分かります?

もうドッキドキよドッキドキ。桜咲いたら一年生よりドキドキよ。だってあれよ、「飛ばされたらどうしよう」しか思わないわけよ。「お前の小説なんか受け付けねえよばーか」ってことよ。そんなん耐えられんわ!

まあ結果的にチラシ貰えたんですけどね。あー良かった。
結果的に応募してはいないんですけど、こういう形で作家を求めることもあるんだなあと思った次第です。

それにしてもマジで何て賞だったか思い出せない……もしその時出店してて覚えてる方いたら教えてください。

添:出版社のブース

文学フリマには出版社のブースがあります。
持ち込みしてもいいよー的なスタンスでいうとポプラ社がそんな感じでした。

でも実際に持ち込んでる人見なかった気がするな……結構なネームバリューの出版社だから大行列が出来ててもおかしくないのに。

どうしようこれで持ち込みとか受け付けてなかったら。えーやだやだ、青春の一冊かいけつゾロリを出してるポプラ社に迷惑かけたくないよ。というわけで事実確認は各自でしっかり行なうように!俺は知りません!嘘とも本当とも言わない!もしこれで嘘だったら「持ち込みしてもいいのに誰も来なかった」なんてことになるのも嫌だから。いや、これもこれで自分の影響力を過大評価してるだけか……?やばい変なツボに入った。この話おしまい。

んで、かく言う私はポプラ社のブースに行ってみたわけですよ。

そもそもポプラ社のブースでは「虎の巻」なる冊子を配布していたのね。
名前からも分かる通り創作のハウツーが主な内容です。

そんな虎の巻はもちろんのこと、加えて「もし俺の小説読んでもらえたらラッキーだなあ」と思っていたのです。
そして実際に「持ち込みのようなことは受け付けていませんが、目を通すだけならできますよ」という旨の返答をいただけました。

ん、いま持ち込みは受け付けてないって言ったよね? やっぱり持ち込みダメじゃん!

それはそれとして、結局ブースを離れる時間がなくて読んでもらうこと叶わなかったのですが……。

他にはpixivや小説家になろうといった小説投稿サイトのブースがあったり、出版社とは異なりますが個人の書店がブースを置いたりもしています。

文学フリマをきっかけにデビューした作家がいることは以前にも触れました。
もしかしたら、人生を変える大きな出会いがあるかもしれませんね。

翼:実際のとこどうなの?

大前提として、一般の書店に並んでいてもおかしくないような作品が、文フリにはゴロゴロあります。
現時点での俺は、謙遜でも卑屈でもなくそのレベルではないと感じています。

そういう意味では、もっと頑張らないとなあと思っております。

では逆に「そのレベル」の小説が全部スカウトされてるのかっていう話です。

どうなんですか「そのレベル」の皆さん!!

よく言われるのは、編集者は常に新しい書き手を探しているということですよね。
もしかしたら原石を発掘しに来ている方がいて、幸運にも見つけてもらえる――なんてことがあるかもしれませんね。

ただし編集者に見つかることよりも嬉しいことがあったりします。
例えば後日Twitterとかで感想を貰えちゃったりね。

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