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ジャニーズとLDHの違いが面白い-第1章 基本編-

どうも、いつも心にSexyを、好きな言葉はラブ・ドリーム・ハピネス。ZUMAです。


みなさん、日本のエンタメを享受して生きているなら、どうせならもっと理解深めたくないですか?深めたいですよね、わかる。

該当事務所のファンの皆さんも含め、人類皆ジャニーズとLDH(EXILE系が所属する事務所)をどっちも『イケメンが歌って踊ってる』で括ってはいませんか?

そうです、もちろん両方イケメンが歌って踊っています。

「ジャニーズなんて所詮アイドルでしょ・・・?」「EXILE系の人たちはゴリゴリ系で私はちょっと苦手・・・」って偏見で止まっている人もいるのではないでしょうか?

ジャニーズはアイドルです、LDHはまあゴリゴリ系パリピ感が強い印象かもしれません。

でもどちらも全然仕組みが違って、そしてどちらも歌、ダンス、演技、バラエティなど多方面でエンターテイメントを提供する事務所です。どっちも歌って踊ってるのに、全く違う。私は両事務所を追うにあたり、なぜ違うのか、どう違うのか?が興味深く研究したくてたまらなくなりました。そしてこの記事を書くにあたりました。


漠然と所属タレントや楽曲の雰囲気が違う、だけではなく、もっとアーティストのプロデュースの仕方やそもそもの構造や目指す形が大きく異なることを知って欲しい、そして異なるからこそ面白い、ということを知って欲しい、きっとあなたはこの違いを知ればもっと長時間の音楽番組でジャニーズやLDHを見たときに今までより面白く、深く、楽しく感じることができる・・・かもしれません。


違いは多岐にわたるため、今回は3章に分けて記事を書きます。

まずは大まかな構造から見る基礎編

コンサート、MVや曲、歌詞の世界観から見る音楽編

最終章で基礎と音楽のもっと深いところから独自の文化を掘り下げていきます。


今回は第1章- 基礎編 - ~百年先も I Wish For You~をお届けします。
※私はまだLDH歴が短いのでどちらかと言うとジャニヲタ目線からみるLDHへの羨望とジャニーズの誇り…みたいな観点になっておりますことを念頭に置いておいてください。まだまだLDHに対する知識が浅いので何か間違いがあればご教授いただければ幸いです!

Let's Go!!!!!!!!!





とりあえずざっくりと図にしたので見てくれ。


違い表-04


まずスタンスとしては

ジャニーズは【アイドル】
LDHは【アーティスト】を育てています。これを念頭に置いておいてください。


①オーディションの形式

ジャニーズは募集を一度もかけていない
LDHは歌やダンス別で募集をかける一般的なオーディションのシステムを採用

LDHはつまり元々ダンスか歌もしくは両方のスキルがある者たち、別の場所(EXPG生の場合もあるけど)で育った者たちが集うのだ。私は特にTAKAHIROが選ばれた「EXILE VOCAL BATTLE AUDITION 2006 〜ASIAN DREAM〜」が記憶に強く残っている。(ちなみにこのオーディションには現在三代目J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEのボーカルを務める今市隆二も受けている。エモい。)このオーディションで勝った人がその日からテレビで見ていたEXILE TRIBEの一員になるというところに物凄い物語性がある。HIROも自身の著書「ビビリ」の中でオーディションごとエンタメとして見せることを意識した旨のことを書いていた。

一方ジャニーズはどちらかとうと成長物語に重きを置いている印象である。親や兄弟に勝手に履歴書送られてご褒美をエサにオーディションに連れて行かれ、その日から少年の人生が変わり、そこで夢を描くのである。8歳入所とかいるのマジでびっくりである。8歳て。昔のDVDの荒い画質の中で、無垢な笑顔にテロテロのサイズの合わない衣装で踊る姿がステージの端に小さく映る小僧が、10年後に美しくたくましく育ち数万人相手にパフォーマンスをしているのだ。アイドルが努力して目標を見つけ夢を抱いて育っていくさまってなんでこんなに尊いのだろうか。

ーまとめー
LDHは夢を抱いた者が集まり瞬間的にスターが生まれる、ジャニーズはそこで夢を抱き
いつしかスターになる
LDHは選ばれる過程に、ジャニーズは成長の過程に物語がある。



②練習生の制度

・ジャニーズJr. (無料)
・EXPG(月額制)

一度も募集をかけていないのにジャニーズ事務所に毎日勝手に送られてくる履歴書をパラパラと見たジャニーさんの目に止まった少年はジャニーズJr.のレッスン料は無料。その代わりに一人、また二人、、、とだんだん呼ばれなくなっていくらしい。恐怖。東京と大阪の二箇所のみ。
ジャニーズJr.は今グループ戦国時代と言われており、グループが乱立している。そもそもJr.にグループも何もあるかよ?と思うかもしれないが、日替わりでグループごとに毎週動画が投稿される公式YouTubeも開設され、すでにまる2年が経ち、ジャニーズのメディア解禁の第一歩はJr.によるものであった。

そして今のジャニーズJr.の凄さはなんと言ってもグループごとにコンサートの単独公演をしてしまうところである。横アリをJr.の1グループだけで普通に埋めてしまう。オリジナル曲や衣装も各々持っている。先輩のバックで踊るだけだった時代はもうとうの昔に終わっている。最近ではYouTubeでセブンイレブンなどのコンビニを始め飲料や化粧品メーカーとのタイアップ企画等もあり、広告まで担っている。全く時代は変わった、ゴイゴイスーである。


対するEXPG(EXILE PROFESSIONAL GYMの略)は、(以下サイトより引用)

夢を持っている方ならどなたでも入会資格があります。子どもから大人まで全くの未経験者でも、充実したインストラクターと基礎から学べるカリキュラムがありますので、是非、あなたの夢に挑戦して下さい!

とのこと、つまり入会は誰でもできる。今ではTAIPEI、NY、LAにも展開しており本格的な海外展開をしているのも特徴である。また、

夢を追い続けてきたEXILEが、子どもたちに夢を叶える場所を提供したいという想いのもと2003年に東京に開校し

とあるが、このようにとにかくLDHは【夢を叶える】を提唱し続けているので今後も念頭に置いておいて欲しい。強く描いた夢は絶対に叶う、夢の力こそがLDHを生み出したのである。

ーまとめー
ジャニーズJr.は現在はJr.のみで十分なエンタメコンテンツ化。
EXPGの視点から見てもLDHはかなり海外を視野に入れた展開をしている。



③(+④)基本理念

LDHは言わずもがなLove Dream Happinessの頭文字をとったものである
正直これを知らなかった人に知ってもらっただけでこの記事を書いてHappinessである。

中でも先ほども述べたように、とにかく「Dream」の意識がバリ強い。
先ほども触れたHIROの著書「ビビリ」の中でも、「強く描いた夢は絶対に叶う」と言う。HIROは年齢関係なく夢の力を信じている印象だが、ATSUSHIはその中でも特に「子供たちの夢」を意識してる印象が強い。

子供たちに夢を。をテーマに社会貢献活動もしている。そして子供たちの夢&社会貢献→第一生命と社会貢献包括連携協定を結んでいる。すごい展開だと思ったが理念は一致するか…とにかくこの式典でのATSUSHIのコメントを見て欲しい。

ATSUSHIは、「日本の未来に向けて、それを担う子どもたちに向けて、よりよい社会を作っていくために、共に幸せの輪、愛の輪を広げていくことができればと思っています」とコメント。

私はすぐ「ジャニーズの経営理念と同じやん」と思った。なぜそう思うか、続いてジャニーズの基本理念に移る。



ジャニーズの基本理念は、なかなか一言に言い表すのは難しいが、今回は「平和」とさせてもらった。
ジャニーさんが強く伝えたかったメッセージの一つに「戦争をしてはいけない」があるためである。また、同時に「子供は大人になれるけれど、大人は子供に戻れない」と言うメッセージもジャニーさんが監修していた舞台で唱えられていた。

「少年たち」という長い歴史のあるジャニーズJr.2グループが主演する少年刑務所が舞台の作品があるのだが、ジャニーさんが亡くなった後の昨年の公演の最後、これからデビューするSixTONES・Snow Maに向けジャニーさんの肉声が流れた。(以下引用)

「人間作りは難しいと思う。僕は失敗はないと思う。若い子はこれからどんどん伸びていく。大事にしないといけないと思う。タレントとして育っているけど、人間として育っているわけじゃないんで。僕はやりますよ、絶対に。死ぬ前にちゃんとやります。若い子をね。若い子をね、築き上げなきゃ。それだけにやりがいがある」

こう話している。
いかに若者、子供を大切にして且つ希望を抱いていたかが伺える。

また、ジャニーさんは東京をブロードウェイのように海外からエンタメを目的に人が集まるような街にしたいと思っていた。未来をジャニーズの若者に託したのである。ちなみに、現在ジャニーさんはeternal producerとしてクレジットされている。
LDHのように何かジャニーズにも理念を表すフレーズを3つ選ぶとしたら、私はPeace、Dream、Hopeかなと私は思った。いろんな人の考えを聞きたい。


再びATSUSHIのコメントを読んでみて欲しい。

ATSUSHIは、「日本の未来に向けて、それを担う子どもたちに向けて、よりよい社会を作っていくために、共に幸せの輪、愛の輪を広げていくことができればと思っています」とコメント。

「愛の輪」と言う表現はかなりLDHみを感じるが、LDHとジャニーズ両事務所がこの日本を軸に長年エンターテイメントの提供をしてきて、「日本の未来を担う子供たちの夢を育てる」という考えに集結しているのはなんともアツい話である。

ちなみに、LDHは2020年は「PERFECT YEAR」として様々な企画を行う予定であった。その幕開けとして元旦にEXILEが出した新曲のタイトルは「愛のために ~for love, for a child~」である。え?これ新曲なの?と思うレベルでLDHの概念がタイトルだけでてんこ盛りである。これを東京ドームでジャニーズに歌わせたら多分花道にフレッシュJr.が100人は並ぶ。知らんけど。


ーまとめー
LDHもジャニーズも、どちらも子供及び若者の夢を叶えることを大切に、そしてそれが日本の明るい未来に繋がると信じている。




⑤事業展開/⑥所属する人物

この事務所の事業展開の仕方に決定的に違う方針がある。事務所の違いとしての面白味はここに詰まっていると言っても過言ではない・・・!

LDHはもはやアーティスト育成に留まらない。エンターテインメントを超多面的に提供する。その代表例が「LDH kitchen」だ。「食事もエンタテインメント。日本の食文化を世界にも。」をキャッチフレーズに、居酒屋やカフェを経営している。なんとLDH所属の料理人がいるのだ。その居酒屋などはしばしばLDH内でのロケやMVでも使用される、なんとも上手い使い方だ!さらには「居酒屋えぐざいる」という大規模イベントまで開催している。展開がうますぎるだろ。
ちなみにLDHは公式レモンサワー公式宴会サプリがある、酒が公式コンテンツなのは大人も楽しむことができるので超嬉しい限りである。福利厚生整いすぎか?ジャニーズは頑張ってヘルシアである。

また、みなさんがご存知なところでいくとアパレル、特に「24karats」であるだろう。そう、私が学生時代にキティちゃんサンダル履いてたギャルが着ていたブランドである。こういうイメージもだんだん時間をかけて弱くなり、今やファン以外の一般の客層にも広まっている。こちらもLDHkitchen同様革新的なのは24karatsという楽曲があり、このブランドで作った服をMVの中で実際に着用し、ファッションもLDHらしい音楽と融合させたエンタメに落とし込んでいるところである。とにかく展開がうまいし、やることなすこと可能性と期待に満ち溢れているのが今のLDHだ

あと大きな違いは女性やモデルも所属していること。多角的にエンタメを届けようとする姿勢のLDHが、若者の夢を叶える・より良いエンタメを届けるという点でここに行き着くのはもちろん納得だ。さらにエンタメという枠も広げ、パルクール界で超有名なパルクールパフォーマーのZEN、そして早乙女太一もLDH所属である。E-girlsとZENと早乙女太一がいることによるHiGH&LOWの見応え効果はハンパない。私の中でHiGH&LOWとの出会いが革命的すぎて今に至る。最終章で触れる。

さらには今年のカウコンでMIYAVIのLDH移籍も発表された。Crystal KayもいるしVERBALもいるんだが。エンタメが過ぎるだろ。

俳優ももちろん所属している。ちなみに俳優業メンバー(鈴木伸之、町田啓太などが所属)の劇団EXILEの何人かはLDHの別オーディションを受けている。エモいよね…嘘偽りなく夢を叶える場所だ。ジャニーズだと生田斗真風間俊介が俳優業のみの活動だが、彼らもジャニーズJr.として今の嵐やNEWSあたりのいわゆる黄金期メンバーと普通に歌って踊っていた、つまりアーティスト活動していた、というのがちょっとした両事務所の違いである。

一方ジャニーズは…特に男性アイドルコンテンツメインという体質から大きく離れた展開はない。強いていうならと「ジャニーズアイランド社」を上げさせてもらった。これはタッキーこと滝沢社長が主にジャニーズJr.を管轄する会社である。これができるまでジャニーズ事務所がJr.まで管轄していた…というか契約がフワッとした感じだったらしい。滝沢社長はJr.時代、黄金期と呼ばれる時代を先頭に立って率いた経験が在り、さらにJr.と関わる機会が多く、才能あるのに埋もれているJr.をたくさん見てきたため、みんなにデビューや露出のチャンスを、と作られた会社である。最終章でこの効果についても触れていく。


LDHは最近では映画監督まで所属するなど、とにかく各界のプロフェッショナルを集めて多角的に「総合エンターテインメント」を提供するという考え方なのがわかる。
一方ジャニーズは何故別事業に大きく手を出さないのか?代表人物から解明して行こうと思う。

私はLDHからはATSUSHI登坂広臣を、ジャニーズからは櫻井翔と山田涼介をあげさせてもらう。

登坂広臣はホットロードで銀幕デビューを果たしているが、基本はバラエティにもガンガン出ることもなく、同様にATSUSHIも、みんな知っているけど彼も粛々と才能を活かした「アーティスト」としての音楽活動をしている。2人ともEXILE TRIBEの中心的なボーカルであり、イメージから特別離れたことはしていない印象である。何故なら彼らは歌に特化した「プロフェッショナル」だからだ。(人生一度きりなのでランニングマンとかは踊るけど)

では櫻井翔山田涼介はどうだろうか?
とりあえずジャニーズは基本として全員がマイクを持ち、全員が踊る。ここがまずLDHとの違いである(LDHにも全員がマイクを持つグループはある)。

櫻井翔はジャニーズに初めて大卒という文化を持ち込んだ人物であると同時に、ジャニーズが「キャスター」を務めるという道も切り開いたパイオニアである。彼が作詞した曲の中でも「大卒のアイドルがタイトルを奪い取る」「これが最初で最後のパイオニア」と歌っている。泣く。

あと山田涼介に関しては1人でジャニーさんがジャニーズでやりたかったこと全ててんこ盛りにした人物である。私は勝手に1人ジャニーズと呼んでいる(?)。ビジュアル、ダンス、歌、演技、華、バラエティ、全てハイレベルに兼ね備えている。つまり2人ともオールマイティに活躍する。特にバラエティへの対応はどこで習うわけでもないのに、適性ある人が多いのは何故だろうか。

お分かりいただけただろうか。
つまりLDHは多方面からプロフェッショナルを集めることで総合エンターテインメントを、ジャニーズは一人一人が総合的にエンターテインメントを提供するのである。

だからこそのあの事業展開なのである!!!!!!!!今回の記事でマストに伝えたい部分はここになる。


ーまとめー

LDHは各方面のプロフェッショナルを集めることで総合エンタメを提供
ジャニーズは1人で総合的にエンタメを提供

したがって

様々な事業に取り組み外への展開を広げていくのがLDH
内部での展開を広げていくのがジャニーズ







最後に

第1章- 基礎編 - ~百年先も I Wish For You~いかがだっただろうか。サブタイトルくらいしかふざけるところがなかった。はてブロだったらもっとキモめにいけたかもしれん、noteでよかった。
書きながら「アウトプット全然違うのに理念は同じところにあるの、やはり最高だな」と思った。こんなにも世界観違うのに、(かたやMildも地球の裏側じゃWildになるよでかたや左ハンドルのオープンカーとプールで花火打ち上げてパーティーしているのに)だ。

どちらも我々が住む日本を、明るく楽しく笑顔に満ちた愛すべき未来にしようとしている。エンタメは世界を救う、世界をいい方向に変えてくれる、タレントもスタッフも全て含め全員が本気なのだ。
作品や姿勢やパフォーマンスからそれが伝わってくるからこそ、私たちファンも本気でそう思い、本気で応援し、本気で共に未来を見たいと思う


音楽編、最終章も鋭意執筆中!お楽しみに✳️

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