シェア
前回のお話 母が帰ってきました。折れた無数の黒いマッチ。 その真ん中に座っている私を、母…
前回のお話 私は、母ひとりに育てられました。生きていくため、母は必死で働きました。家に…
前回のお話 「私がどうしてマッチ屋をやっているのか・・・ですか?」 「ええ。もしよければ…
前回のお話。 マッチ屋さんが、おまけにくれたのは花火だった。 『子どもが小さい頃よくやっ…
前回のお話 こうなると、何も買わないわけにはいかない。 「頭のところが黄色のマッチってあ…
買い物帰り。急に思い立って、いつもと違う道を歩いてみた。少しだけ遠回りして町はずれまで…
たばこの箱を置いて、ふと本棚の上を見ると、よく山に持って行ったオイルランタンが目に留まった。 『マッチの名前の(若い頃の思い出)にぴったりじゃないか。たばこを吸うのは後のお楽しみにして、オイルランタンに久しぶりに灯をともしてみよう。』 シュッ!青いマッチは、火の付きがよかった。 やさしい光は、夜の澄んだ空気、木々のざわめき、満天の星空を思い出させてくれた。遠くから水の流れる音も聞こえてくる。 あの頃人生は始
私は青いマッチを買った。 「若い頃の思い出」というのが、このマッチの名前だ。 『あの看板…
私は、町はずれの寂れた通りを歩いていた。この寂れ具合がまるで自分みたいだ。ガラスに、自…
前回のお話 結局、ぼくはマッチ屋から、マッチを買った。 永遠の愛を結ぶ1本のマッチ。 も…
前回のお話 『自分には、縁のない店。』とマッチ屋の前を通り過ぎようとした時、 「ちょっと…
ぼくは、町はずれの通りを、独りとぼとぼ歩いていた。 仕事を二つかけもちして一日中働い…