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【NETFLIXで英語】"not it"ってどういう意味?

知っておくと得をするかもしれない英語のフレーズを紹介したいと思います。

今回もまた、Netflixのオリジナルシリーズ『ユニークライフ』のシーンから拾ってきました。

『ユニークライフ』は、自閉症を抱える高校生の主人公サムが、生まれて初めての彼女をつくろうと奮闘する姿と、それを支える家族の挑戦の日々をコミカルに描いた物語です。

シーズン1第1話の20:11辺り。
サムと妹のケイシーが二人で留守番をしていると、玄関のチャイムが鳴ります。そこでのケイシーの一言。

Not it.

一瞬意味が分からないですよね?
吹き替えや字幕の翻訳では次のようになっています。

[吹替]
出てよ

[字幕]
出て

でも厳密にいうと、この表現はこういう意味ではないんです。

”Not it”をGoogle翻訳にかけてみると「そうじゃない」となるようですが、無理矢理日本語をあてるとすると、「私やらないよ」「それは僕やらないよ」といった感じになるでしょうか。


つまりこのフレーズは、複数人が同じ場所にいて、そこで誰もすすんでやりたがらないような何かしらのタスクが発生したときに、そのタスクの責任を押しつけ合うときに使うんです。
"Not it"と発言した人はその責任から逃れられて、その場にいる人の中で一番最後まで"Not it"を発言できなかった人が自動的にその責任を負わないといけない。いわば責任の押しつけ合いゲームみたいなものですね。笑

『ユニークライフ』のシーンで説明すると、サムとケイシーが家にいるときにチャイムが鳴り、ソファーから動きたくないケイシーはサムに出てもらいたくて瞬時に"Not it"と言ったんです。

このシチュエーションでは「出て」と、一番わかりやすくて自然な翻訳がされていますが、この"Not it"の本当の意味を知っていると、ケイシーの性格やサムとケイシーの兄弟関係がより伝わってきやすくなると思います。


さて、ここまで読み進めながら、"Not it"が使えるシチュエーションを想像してみた方の中には、ダチョウ倶楽部を思い浮かべた方も多いんじゃないでしょうか?(すみません、僕だけかもしれないです...)

若干ニュアンスは違いますが…


みなさんも、兄弟同士や友達同士で"Not it"を使ってみて、楽しく責任の押しつけ合いをしてみてはいかがでしょうか?

職場でも使えたりするのか…

こんなシチュエーションでも使えそうだよというアイデアがあれば教えてくださいね。

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