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何度見てもハイカプ見るとIQ3になっちゃうよね-HiGH&LOW THE PREQUEL-編

今回の公演程、何回見ても「目が足りねぇ」って思う公演はない。

わーーーと始まって、わーーーって言ってると終わっちゃった。主人公の心情とか背景とか揺れ動く感情とかそう言うの感じる暇がなくわーーーって終わっちゃうの。マチソワしても、毎回そんな感じで終わる。

困ったぞ、頭の悪い感想しか思い浮かばないんだけど。

ヅカローって正直言って近年稀に見るトンチキだよね?

宝塚で久しぶりに見たトンチキっぷり。なんかよう分からんけど宝塚だから仕方がないよね!!感が久しぶり。原作があって原作を知った上で見てると「おぉ原作通りだ~」と思うんだけど、知らずに見たら何のことか知らんけどトンチキだと思う。最近ってSNSでの評判が怖いのかぶっ飛んだ作品って無いよね。若い先生も優秀だし上手に作る印象。もうね、どんなぶっ飛んだ作品でも宝塚ファンは文句言っても楽しんで愛するんだから、そこを信じて思い切ってやって!!って思うけど。言うても原作もトンチキだもんな。この街を守りたかっただけだ~ドカーン!!ボコボコ!みたいなさ(笑)

コブラが真風涼帆なのか真風がコブラなのかはたまた岩田剛典さんって宝塚の人だっけか?と毎回混乱するぐらい、本家のコブラと真風さんのコブラがシンクロし過ぎてビックリしている。本家の映画orドラマを見て「真風さんやん」って思ったし、岩田さんやLDHファンの方は「宝塚に岩田剛典が居るんだけど!」ってなるんだろうな。

原作って「ただこの街を守りたかっただけだ…」でバチボコやってるだけやん?←乱暴、それをどう宝塚に持って行くんだろう?って思ってたけど、カナがいる事でちゃんと宝塚っぽい所に収まっているのね。潤花の役はどれも当たり役だけどこれも大当たり~~!潤花の良い所を集めたでって感じ。バイクの二人乗りとかお祭りとか少女漫画的なキュンキュンポイントを攻めつつ最後ウエディングドレスでコブラに抱かれて死ぬとか野口幸作は乙女か!!

山王連合会、本当にいいキャスティングだよねー。これなら本家ファンも納得するしかないだろう!特にテッツなんか佐藤寛太さんなのか亜音有星なのかそのまんまやん。寿子ママと小竹ママの絶妙な存在感も、仁花ちゃんの可愛さも良い。

芹香斗亜氏のROCKYは闇が深い!特に芹香さんファンは見る前に「何でROCKYが女性に執着するのか」の背景を知るといいよと言ったんだけど、原作ROCKYもまぁまぁ闇深いけど芹香さんも負けてない。でも悪い人じゃないんだろうな感は宝塚だったね。「なんか色々すまんかった」なんて原作のコブラは言わないと思う。風色日向氏のKOOがまたいいんだわ。クールな切れ者で策士。頼れそう。彼が色々裏で手を回しているからWhite Rascalsがうまく運営されている感。秋奈るい・琥南まこと・輝ゆう・葵祐希の4人の本役はゴールデンボンバーと言う所で毎回笑ってしまう。ハマり過ぎでしょ。

スモーキーちゃんが儚さ過ぎて桜木みなとは妖精さんなのかと。ショーのカピトベーネちゃんと言い「ずんちゃんは妖精さん」守って差し上げたい儚過ぎるスモーキー。原作は吐血しながらももうちょっと逞しかったイメージが…RUN THIS TOWNを儚げに歌う所とか周囲に支えられてる所とかずんちゃん妖精…ってなるし、宝塚のララ(栞菜ひまり)がやたら強そうなのが好き。タケシとピーに秋音光&優希しおんを当てたのは天才だけど、宙組名ダンサーの惟吹優羽筆頭にダンサー・身体能力の高いメンバーで揃えたのがまた良き。無名街のおばちゃん・湖々さくら&花城さあやの無敵感も好き。まっぷーさんを背負ってくの強い。

始まるまで全くイメージが出来なかった、瑠風輝の達磨一家・日向。いい意味で正統派の役が定番だもんね。貴公子があんな野太い声で「祭りは達磨一家通せや!!」には毎回ゾクゾクする。御曹司イメージのもえこちゃんには今のうちに憎らしい位の悪役や癖のある役をと思ってたので、この役で新しい瑠風輝の一面を見られて嬉しいし、白い法被を血で染めてやるなんて今までのもえこちゃんにはなくて萌える。ショーではもえこちゃん全開なので毎回IQ3になりつつ嬉しかったりする。希峰かなたの加藤鷲はいつの間にか希峰さんのアテ書きになっちゃった?ぐらいとってもとっても希峰さんだった。花道で待機している時の客席を挑発する悪い顔。獲物を狙うその目線も凄く希峰さんだな。今回限りか…しみじみ。

湖風珀氏が無名街でボイスレコーダー売ってるの、絶妙な場面でセリフ言ってるの好き。演出家の痒い所に手が届く役者になったねぇ。

101期トリオがわちゃわちゃ~ってやっているのが好きな鬼邪高校。殴られてるのにみんな活き活き楽しそうなのが青春。村山良樹も鷹翔千空さんで??って思ったけど、私が一番好きな鷹翔千空はリッツホテルのパーシーってヤベェ奴なので期待はあった。パーシーとは全然違うけど、村山ちゃんは原作の雰囲気がばっちり。古屋が真名瀬みら・関が雪輝れんや。特に清涼剤のようなマナちゃんが野太いお芝居が出来るようになったのが嬉しい。同期トリオのわちゃわちゃ~が青春だぁと思いながら見ている。

苺美瑠狂ちゃん!!最高やん!!ハイローって女性のキャラクターが寿子ママと小竹ママ・苺美瑠狂ぐらいやん。Whte Rascalsの女性たちと無名街の住人で沢山出す位しか思い浮かばなかったけど、苺美瑠狂には純子明日香ツインタワー+オリキャラ4人が居て、苦邪組七姉妹と言うオリキャラ設定。ありがとう野口幸作。苦邪組七姉妹ってスケバン刑事に出て来そうじゃない?純子いつか「おまんら許さんぜよ!!」って言わないかなって思っちゃう(二代目)野口君は世代的にあややの映画の方かもだけど、春乃さんからほのかに漂う南野陽子さんの雰囲気…何で?STRAWBERRYサディスティックのイントロを宝塚で聞ける、あのイントロが来るとIQが2になる位来たーー!!となる。娘役同士の立ち廻りがかっこいい。男役の立ち廻りと違って腰が引けてるの女の子だね…そこが可愛いんだってば!!

留依蒔世がルイマキセでしかない苦邪組・リン。過去のどの作品よりも「ルイマキセ」感が出てて集大成に相応しい役だった。ルイマキセでしかないんだもん。コブラとのタイマンは過去・神々の土地のラスプーチンを思い出して毎回泣ける。あれから長い間ずーっと見てた。毎年ほぼ毎月ルイマキセの声を聞いていた。宙組の象徴みたいな歌声に全身から溢れる喜怒哀楽。

脇を固めるメンバーが絶妙過ぎて、そこもまたルイマキセの集大成感を盛り上げるよね。松風輝さんの悪役芸が進化しててインテリヤクザ風情が刺さるし、小春乃さよ様のビジュアルもひれ伏せるしかない。あんなに強そうなのに純子に追いかけられるの好き。澄風なぎ氏のイケイケな悪役を見てふと「つい最近まで屋台の愉快なおじさんだったのにね…」と思ったら笑いそうになった。芸の幅広いわ。ロン・真白悠希君の舞台度胸よ。村山もイラっとしたろうね。リンはガラケーでロンはスマホなの笑う。リンは機械音痴なのかな?機密事項が色々あるから写真機能のないガラケーなんだよ!そう言う事にしとこ!うん!

メイナンツー・泉堂成。(美少年)って時点でお察しだったけど、幕開けたらひれ伏せた。野口幸作のミューズ(笑)泉堂と大路のイメージそうだよね~って思う。宙組が連続で野口作品が続いた事で私達宙組ファンはだいぶ毒されているよね。他の作品では普通だよね…あ、全ツアクアヴィーテ!!が…それはともかく野口幸作先生、泉堂成はパタリロに出てくる美少年スパイみたいなイメージなのかな。

バチバチボコボコのド迫力の乱闘シーン、明るくも儚いカナとコブラの恋愛模様。トンチキなんだけど不思議な清涼感がある。とにかくばーーっと始まったらばーーーっと終わる疾走感。幕が下りてデン!と言う音と共にタイトルがドーンの演出に客席が圧倒され「ええもん見たなぁ」感が漂うのも好き。

IQ3なりの感想で、まだ下級生を深く追い切れてないとか見ないとなーって所は一杯あって大劇場公演だけで回収しきれなさそうだけど、それでもあえて問います。「あなたのヅカローの見どころは?」マシュマロで教えてくださいね~


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