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もう解体は始まったのだろうか…

西宮にいた頃

海に向かって立つと

天気のいい日はその姿がぼんやり

見えることがあった


それは白く巨大なコンクリート製で

海岸沿いに立ちこちらを見ていた

足下の国道を車が通っていく

夏は海水浴場へ 早春は水仙の咲く山へ続いてる


震災も経験して、大きなダメージを

受けたであろうが

近くで見ると殊の外酷い


所有者が亡くなっていて撤去が難しかったが

あまりに危険なので国が動いたようだ

もう6月も半分が来るので

解体工事は始まっているのだろうか


解体はてっぺんの部分から始めて

ガレキは観音様の胎内(内側)に

落としていくと聞いている

何はともあれ、無事解体できることを祈っている


島の東を通って神戸港に入港する

目印にもなっていたという

きちんと管理されてさえいれば

重宝されていたかもしれない


解体されて遠くからあの姿が見えなくなる寂しさと

どこかで危険から逃れられる安心感が入り交じって

なんともいえない複雑な気持ちがしている


今日も最後までお読みいただきありがとうございます

この外壁の剥がれた観音様を見ていると

重松清氏の「カシオペアの丘で」を思い出す

ではまた明日 (^^)/~~~

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