見出し画像

ニュースを見て(通行人平手打ち)

たまたま読んだネットニュースで衝撃を受けたので、いろいろ考えてみた。

ニュースの概要

 北海道は札幌市、平日の昼間に、歩行中の10代女性が、同じく歩行中で女性を後ろから追い越した40代の男性に平手打ちされたというもの。男性は逃げたが、女性が追いかけながら110番通報し、男子絵は逮捕された。
 男性は「邪魔くさい」と言って、女性を追い越したのだが、女性の態度が気に入らなかったらしく、平手打ちしたのだそう。なんてこった。

原因を考えてみる

 考えたい部分は「邪魔くさい」と言ったところ。
 腹が立ったら暴力というのはもう考えたくもない。というか、その前の「邪魔くさい」という台詞も、暴力と似たようなものだと思う。だから、時間的に先に起きた方を取り上げる。 

 まず、嫌な想像をする。
 相手が女性だからこんな行動になったということだ。もし、男性だったら、こんなことにはならなかったのではないか、という胸糞悪い想像だ。もちろんこれは想像なので、許してほしい。妄想で人を傷つけてはいけない。

 次に、連想してみる。
 数年前、人混みの中でぶつかってくるおっさんがいるということが話題になった。それを認識しているのは、女性のみだという。髪を染めたらぶつかられなくなったとか。男性のほとんどは経験がないらしい。
 怖い話だ。特定の考えというか感覚を持った男性が、相手を選んでぶつかっている。ぶつかっても物理的に勝てる相手、そして、文句を言ってこなさそうな相手。そして選ばれるのが、小柄でおとなしい感じのする女性。

 同じものを感じた。
 そもそも、目の前を歩いている人を追い越す時に、「邪魔くさい」は言ってはいけない。「すいません、よけてくれませんか」くらいの語彙力はどこかへ行ってしまったのか。相手が男性ならその語彙力も復活するのだろうな。怖い話である。

 あくまで想像である。
 事件の女性と男性についてはよく知らない。どのような関係でどのようなやりとりがあったのか、詳細を知らずに考えているので、間違っていることもあるだろう。そうかもしれないと思ってしまったので、書き留めておこうと思ったまで。

 原因は差別だと思う。
 男女差別というよりは、自分より弱いと思った人間に対して、横暴に振る舞ってよいという感覚、考え方だ。

考えたこと

 感覚は、これまでの人生のなかで培われる。良くも悪くも経験が価値観を作ると思っている。参考になるのは経験だ。幼少期の経験は重い。そして、社会規範は、数十年前とは大きく違う。感覚をアップデートしきれないと、時代にそぐわない行動に出てしまう。これが原因なのだと思う。
 これが原因で多くの事件や事故が起きている、と感じている。そしてこれは、やってしまわないとなかなか気づけない。やってしまうことのレベルは人それぞれ。軽微なものから、犯罪級まで。軽いうちに気づいてアップデートできればいいのだが、そもそも気づくのが難しい。自分の感覚が古いままで、社会規範にそぐわないかもしれないという意識を持っていなければならない。面倒くさいに決まっている。
 経験はそのままでは力にならない。先入観、固定観念に縛られていることは自覚するのが難しい。
 だから、新しいものを取り入れたり、自分とは違う価値観を持っている人と交流することで、自分自身を見つめなおすことができる。ただ、エコーチェンバーに気を付けないといけない。気の合う仲間は、この意味では危険。

まとめ

固定観念は気づくのが難しい。違う価値観を持つ友人を持つといい。
自分より弱い存在に、どう接するか、正解を考えておこう。
他者に対しては礼を以て接する。そんなことは当り前のことだと思っていたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?