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子供の頃の経験から形成された今の自分〜育った環境と置かれた環境の話〜

今回は、自分語りが特に多い記事となっています。

まずは私の幼少期について。

私は、特別なことは何もなく、田舎の普通の家庭に生まれて、のびのび育ってきた。

田舎のイメージその通りに、小中学校ではまあまあヤンチャな雰囲気を見ていた。

自分自身はそこまでヤンチャではなかったけど、プーマのジャージにキティちゃんの健康サンダルはデフォルトだった。

そんな環境が普通だった一方で、私は5歳の頃からクラシックバレエに通っていた。

バレエの魅力にどっぷりハマった結果、11歳の頃からは「ジャパンジュニアバレエ(通称JJB)」に通わせてもらった。

それまでは地元に週1で先生が来てくれて習っていたが、JJBでは地元から車で1時間ほど走ったところにある、市の中心部の教室に月2くらいで通った。

そのうち、お教室の舞台公演に出させていただくことも増えて、週末は毎日通うようになった。それが小6から中学生くらい。

みんなが部活に夢中になる中学生時代も、初めは周りの流れでバレー部に入ったが、バレエがしたくて1ヶ月で辞めた。

その頃、私がぶち当たった壁は、「環境のギャップ」だった。

具体的に言うと、「育ちのギャップ」。

世間が抱くクラシックバレエの印象は「お金持ち、お上品」とかだと思う。

私の通ったお教室でも例外なく、お金持ちのお嬢様がいたり、言葉遣いがお上品な子がいた。

自分の親に対して敬語を使う子、全身”メゾピアノ”の子、シンプルに医者の子供。

普段のびのび生活していた田舎もんの私にとって、バレエ教室のお友達との交流はすごく刺激だったし、ギャップに戸惑いはあったものの、そもそもバレエが大好きだから、バレエ友達とも少しでも近づきたい!と思って伊勢丹の子供服売り場で憧れのブランド服を買ってもらったり(RONIが大好きでした笑)、言葉遣いや所作に気をつけてみたりした(というか気をつけなきゃ!って思った)。

中学受験にむけて小学生から塾に通う友達も多かったから、私は塾には通わなかったものの勉強に対してもモチベーションが上がったり、中学受験を検討してみたり(しなかったけど)、、地元でバレエをしているだけでは得られなかった価値観を得られて、いろんな人がいるんだなという体験をすることができた。(といっても全て県内で完結しているのですが)

そうやって自分の中で環境のギャップを受け入れていこうとする中で、今でも鮮明に覚えているうれしかったことがある。

小6の12月、舞台出演のために、お教室のみんなで東京に行った時のこと。

みんなで食事をする時、当時の私はそのメンバーの中で最年少から3番目?くらいだし、田舎もんだし、人一番気をつけなきゃって思って、

すごく気を遣って食事をしていた。どんな風に食べたらきれいに食べられるのかなって。

そうしたら先生に、

「あなた、食べ方がとってもキレイね、素敵よ。」

って言ってもらえた。

些細なことだったけど、”この環境でも私って褒めてもらえるんだ!しかも所作で!” って、すっごく嬉しくて、母親に報告した。

・・・

そんな時期でも変わらず地元の開放的な雰囲気は大好きだった。

週末はギャップに戸惑い揉まれて生きていたけど、平日学校ではのんびりとした雰囲気を楽しんだ。

そして、「どっちでもイケるな自分。」って自信をつけた。

・・・

私の少女時代は大体こんな感じ。

何が言いたいかというと、

生まれた土地や育った環境へのコンプレックスは、自分で解決できるなって、子供ながらに勉強できたということ。

そして、違った環境に置かれたことで視野を広げられて良かったと思えてること。

同じ状況で育った友達が大学での友人の中に一人いて、その子とも話題になった。

「きっと、地元の雰囲気しか生涯知らない人も、お上品な世界しか知らない人も、たくさんいるはずよね」って

そんな中で幼少期にどっちも体験するって、結構貴重かもねって話した。

社会人になって「自分」がある程度形成されてから、仕事でもプライベートでも、育った環境が違う人に出会うと、

「なんか受け入れらない」とか

「あいつ世界違うわーw」

で終わってしまう人もいる中で、その可能性が少しでも低いことに嬉しさを感じる。

そりゃ外国人とか、まだまだ未知の世界の人なんてすごーーくたくさんいるしまだまだ狭い世界なのは承知しているけれど、子供の頃の経験のおかげで少なからず許容範囲は広がったのではないかと。

今、上品に着飾って一人で劇場にバレエ団の公演を観にいく自分も、

地元で職人やってる少々荒めなおじさんたちと気兼ねなく飲める自分も、

どっちもきちんと”自分”でいられながら楽しめることが嬉しいし、財産です。

だから将来自分の子供には幼少期からもっと広い環境、世界を観て育てられたらいいなと思う。

それから、金銭面に慎重になりながらも、貴重な経験を子供の頃からたくさんさせてくれた親に感謝している。






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