『関心領域』は心身ともに万全のときに観よう！

　ジョナサン・グレイザーといえば、『ヴァーチャル・インサニティ』です。 　自分はラジオっ子だったので、『ヴァーチャル・インサニティ』をはじめて聴いたときはこのMVの存在を知らず、ラジオで「何だこの曲！？」と衝撃を受けたのを覚えてます。 　年がバレますが、当時中学生で志望校の合格がわかったタイミングだったので、「何か欲しいものない？」と聞かれて真っ先に答えたのが、「ジャミロクワイっていうアーティストのアルバム！」だったのです。 （アルバムタイトルすら知らず） 　その後無事

『ありふれた教室』は『怪物』を思い起こすドイツのイヤミス映画！

　アカデミー賞の国際映画賞（International Feature Film）は、各国からのエントリーを受けた後、最終選考を経て、ショートリストが発表されます。 　前回（第96回）のショートリストに残った作品は以下のとおりでした。 　このショートリストを経て、『ありふれた教室』が候補作に入ったのは結構以外でした。 　というのも重要な前哨戦である英国アカデミー賞、ゴールデングローブ賞、クリティックス・チョイスで候補を逃していたからです。 前哨戦の結果　この重要3賞です

【カンヌ国際映画祭2024】過去データで予想する「パルム・ドール」

　コンペティション部門で一番乗りの公開となったのは、フランシス・フォード・コッポラ監督の"Megalopolis"でしたが、前評判とおり絶賛一色とはならず、賛否両論のようです。 　パルム・ドールを受賞したことで興行的成績にも漕ぎ着けた『地獄の黙示録』ストーリーを狙っていたと思われるのですが、厳しそうな情勢です。 　多額の製作費になった上、私財も投入しているにも関わらず配給会社が決まっていない厳しい状況ですが、どうなるでしょうか…。最近アダム・ドライバー出演作は微妙な評価に

今週末はアカデミー賞ノミネート作品含む注目映画の公開が目白押しです。

※動画は『ありふれた教室』の予告編 今週末は注目映画の公開が目白押しです。 『医学生 ガザへ行く』（本日〜） 『ミッシング』（明日〜） 『ボブ・マーリー ONE LOVE』（〃） 『ありふれた教室』（〃） 『ボブ・マーリー ONE LOVE』は来年のオスカーに絡む可能性があり、『ありふれた教室』は、その他有力作を押しのけて、前回のアカデミー賞国際映画賞にノミネートされた作品です。 自分はまず『ありふれた教室』を観る予定です。

【カンヌ国際映画祭2024】データで見る「パルム・ドール」

　第77回カンヌ国際映画祭が昨日開幕しました！ 　以前はカンヌとアカデミー賞の相性は良くないというのが定説でしたが、会員を増やしたこととその多様性を推進した結果、2年連続でパルム・ドール受賞作がアカデミー賞（しかも作品賞）にノミネートされています。 　つまりカンヌ国際映画祭は、アカデミー賞を占う上で重要な前哨戦と言えます。 　通常映画祭の審査員と審査委員長は毎年変わりますし、投票制でもありませんから（たぶん）、その予想は難しいのですが（しかも観れませんし…）、近年（20

【カンヌ映画祭】審査委員長と受賞作の相関性

※動画は今年（2024）の映画祭のCM パルム・ドール予想のために、2000年以降の審査委員長の出身国と受賞作の製作国について調べてみたのですが、全くと言っていいほど相関性がなかったです！ 一致したのはタランティーノだったときの華氏911（2004）とデニーロだったときのツリー・オブ・ライフ（2011）だけ…そりゃそうだよな…

アカデミー賞を受賞したトニー賞作品

　ポップ・ミュージシャンの日本の聖地が武道館だとしたら、クラシックはサントリーホール、演劇・ミュージカルはやはり帝劇でしょう。 　そんな帝国劇場は建て替えのため、2025年2月に休館します。 　改めて見たらクロージング作品は、旧ジャニーズ勢に占拠されてるみたいで、ちょっと微妙な気持ちになりましたが、それはさておき、その作品のひとつが『ムーラン・ルージュ！ザ・ミュージカル』。 　TBSラジオリスナーとしては、プリンス井上が主演だし、スーさんが訳詞を担当してるし、ハロヲタと

濱口竜介監督が選ぶ名作たち

みんな大好き「クライテリオン・コレクション」のDVDピックアップ動画。 日本人が出るの初めてでは？と思ったら結構最近に小島秀夫さんが出てました。

トニー賞の正式名称って知っていますか？

　6月17日（月）にWOWOWで中継されるトニー賞授賞式。 　EGOTのひとつであり、演劇の賞の最高峰でありますが、私の主戦場はあくまでアカデミー賞なので、トニー賞については毎年結果をさらうくらいのことしかしていませんでした。 　ですが賞レースウォッチャーとしては、中継がされるのならばこれを楽しむに越したことありません。 　ただその実際をよく知らなかったのもあり、120%授賞式を楽しむために改めてトニー賞についてまとめてみます。 正式名称は「トニー」じゃなかった！　「ト

どのクリエイターでもApple社への尊敬というのが少なからずあったと思うのですが、あの映像で「アップルもそんなもんなんだな」と思わせてしまいましたね。 破壊されて生み出されたのがiPadじゃなくて、あの映像でアップルが破壊されたというのはなんとも皮肉。

来週から開催されるカンヌ国際映画祭。 今年はパルム・ドールを争うコンペティション部門への出品が日本からはないのでちょっと残念なのですが、賞レースのスタートを切るのはカンヌなので楽しみ。 授賞式の中継がないか調べてみたのですが、以前行ってたムービープラスでの案内はまだなし。

EGOTのうち、トニー賞だけは観れないので結果すらまともに追ってなかったのですが、今年は生で観てみようかなと思っています。 トニー賞もWOWOWが放映権持ってるんですねぇ。。。（それも知らず）