【カンヌ国際映画祭2024】データで見る「パルム・ドール」
第77回カンヌ国際映画祭が昨日開幕しました!
以前はカンヌとアカデミー賞の相性は良くないというのが定説でしたが、会員を増やしたこととその多様性を推進した結果、2年連続でパルム・ドール受賞作がアカデミー賞(しかも作品賞)にノミネートされています。
つまりカンヌ国際映画祭は、アカデミー賞を占う上で重要な前哨戦と言えます。
通常映画祭の審査員と審査委員長は毎年変わりますし、投票制でもありませんから(たぶん)、その予想は難しいのですが(しかも観れませんし…)、近年(2000年〜)の傾向を見て予想をしてみたいと思います。
審査委員長と受賞作の相関性
個人的にいつも思うのは、「この審査委員長確かにこの作品好きそう〜」ということで、アイデンティティと結びついてる印象はなかったのですが、やっぱりなかったです。
なのでこの点はプラスにもマイナスにもならない。
製作国
やはりフランスの映画祭だけあって、製作国にフランスが入っている作品が13作品と5割を超えます。
次いでドイツ(7)、イギリス(5)、イタリア・ベルギー(4)…と続きます。
製作エリア
製作国から薄々感づかれると思いますが、7割以上がヨーロッパの作品です。
北米やアジアの作品は言語の影響もあり不利と言えるでしょう。
力を発揮しやすいのでしょう、監督の出身エリアと製作エリアは完全一致しています。
ジャンル
受賞作は『華氏911』のドキュメンタリーを除き、すべてドラマ作品となっています。
『逆転のトライアングル』が唯一コメディとも言えなくもない感じですが、コメディ・ミュージカル・ドキュメンタリーの受賞の可能性は非常に低いでしょう。
監督のキャリア
コンペティション部門の候補歴
受賞作品の監督で、コンペティション部門の候補歴があったのは23作品中16作品と、7割近いです。
初めてコンペティション部門に入った監督作が受賞する可能性は高くありません。
受賞歴
過去カンヌで何らかの賞を受賞していた監督は、なんと16人(18作品)でした。
8割近い数値となり、受賞歴がない監督の作品が受賞する可能性は高くありません。
本日のドレス:フローレンス・ピュー
向かうところ敵なし状態のフローレンス・ピューが着るのはデル・コア。
エミリー・ブラントのドレスもそうだったけど、この浮いたショルダーは何なんだ…(★☆☆)
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