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ぷうま
2021年7月4日 07:53
男が呆然としていると、どこからか小さな泣き声が聞こえてきました。かすかに聞こえる音を頼りに、がれきを掘り起こしてゆくと、小さなひとりの赤ちゃんが泣いていました。赤ちゃんは倒れかけたたんすの隙間に怪我一つなく生きていました。男がそうっと赤ちゃんを抱き上げ、安全そうな場所へもどってくると、どうっという音をたてて崖が崩れ、家はすっかり埋まってしまいました。やがて集まってきた村人た
2021年6月29日 18:25
むかしあるところに、幸福なお地蔵さんがいました。金や宝石の飾りはついていませんでしたが村人たちによく洗ってもらっていたのでいつもきれいでした。お地蔵さんのそばにはお菓子や果物やお酒などがいつもお供えされていました。ある晩、遠い東の果てのほうから、みすぼらしい身なりをした、鋭い目つきの旅人が村にやってきました。男はお地蔵さんのお供え物に目をつけると、くんくん匂いをかい
2021年6月29日 19:44
男が夢の中でごみだめのような部屋の壁を蹴飛ばしているとお地蔵さんがすうっと目の前に現れました。男がびっくりして眺める前でお地蔵さんは大きく大きく大きくなって男を腕の中に抱き上げました。男は逃げ出そうとしましたが、赤ん坊のように手も足も出ません。「こんなところにいたら、危ないところに落ちてしまう。もっと安全なところに連れて行ってあげましょう。」お地蔵さんはいくつかの部