半導体を制する者は世界を制する・中国半導体を自給70%を目指す


(2022年12月2日Newsweek)

<アメリカの制裁で打撃中の中国メーカーが政府の強力な後押しを受け>
中国の半導体大手SMICが、技術的に大きな躍進。
SMICは7ナノ以下の半導体の製造を確立した
1年ほど前から出荷されている。

最近、米政府は、半導体の先端技術・装置「EUV」などを
SMICへ提供することを禁じた。
このため、SMICは、「EUV」露光装置を、オランダから入手できなくなった。
しかし「EUV」がなくても7nano以下の先端半導体は作れる。

中国系企業によるドイツ半導体工場の買収、ドイツ政府が不許可に


半導体世界TOPの台湾TSMC」は、7ナノチップを量産化した当初、
EUVよりも波長が長い深紫外線「DUV」露光装置を使っていた。

中国にとって半導体産業は戦略的なものだ。
少々高くついても、先端半導体の国産化を実現することのほうが重要だ。

SMICDUVを使った7ナノチップの量産化に突き進んで。


半導体を制する者は世界を制する

サプライチェーンを外国に依存する怖さを知るからだろう。
かつて中国は米国、英国、オランダとともに日本の石油輸入を封じる「ABCD包囲網」を構築。それが日本を対米開戦に追い込む一因となった。
 それから80年が経った今、
中国は自らに国際的な「半導体包囲網」が敷かれるという事態を危惧しているように見える

米国は半導体支援に5.5兆円超
今「産業の脳」と呼ばれる半導体。これがなければ、スマートフォン、パソコン、自動車、・・・ロケット・・など現代社会のハードウエアは動かない。
だから、半導体を満足に確保できなければ、国家・企業は「負け組」に転落しかねない。
 とりわけ、バイデン米政権の半導体確保への熱意は強烈だ。
「米国は再び世界を主導する」と宣言、半導体覇権を断固として譲らぬ決意を示した。
しかし、
世界の半導体サプライチェーンを支配しているのは、台湾のTSMC。
台湾では、「護国神山」(国守神のような存在)と呼ばれる。
TSMCは、回路線幅が5nm。世界最小
中国SMICの加工技術は=7nm
インテル加工技術は=7nm
インテルは今後3nmを目指す(米政府のてこ入れで)
日本は半導体凋落していたが、新企業Rapidusは2027年までに
2nmの半導体開発を目指す。

タタ、インドで半導体生産 他分野含め5年で12兆円投資 2022年12月8日



中国半導体20年の自給率は15.9%程度。25年でも19.4%にとどまると予測され、目標の70%には遠く及ばない状況だ。

 このため、「台湾統一」を繰り返す習近平国家主席の視線の先に、
TSMCに代表される台湾の半導体産業がある。
米中新冷戦では台湾が「主戦場」となる。・・・。

米国による中国制裁強化により、
TSMCはアップルに次ぐ大口受注先であるファーウェイからの新規受注停止された。
トランプ大統領は、台湾SMIC米国工場を要請し、現在米国で工場建設中。

TSMC、日本の熊本に工場建設中
回路線幅が10~20nm台の半導体を生産予定
(つまり日本で生産する半導体は最先端ではない)

リコー研究所2021年09月16日




話変わって、ジャックマー氏は東京にいらしたのですね・・・。
アリババの創業者のジャック マー氏は、6 か月間東京の中心部に住んでいます。馬さんの所在を直接知る人々によると、馬さんは家族と一緒に日本に数か月滞在し、東京郊外の田舎にある温泉やスキー リゾートに滞在したり、米国やイスラエルに定期的に旅行したりしていました。

シンガポール (フィナンシャル タイムズ:November 30, 2022



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