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せまゲー生半可集:Game System特別編(1)~スタックパズル

前回の記事はこちら。

ということで、301本目の記事となります。
今回は、せまゲーの特別編となります。

Game Systemとは?

Game System(ゲーム・システム)については、以前記事に書いたことがありますので、参照してください。

簡単に言うと「複数のボードゲームを遊ぶことのできる、汎用コンポーネントのセット」です。
例えば、トランプ(プレイング・カード)やドミノです。
それ1セットだけで、何百種類ものゲームを遊ぶことができます。
さらに、サイコロやチップなどのコンポーネントを追加すれば、さらにたくさんのゲームもプレイできます。


100円ショップにそれはある

さて、本題。

つい、この間100円ショップ(セリア)で、とてつもないポテンシャルを秘めたGame Systemを見つけたのです。

その商品を製造販売しているのは、1989年創業の大阪府羽曳野市にある株式会社ポニー


ところで、この商品を目にしたことはあります?

『迷路アタック』

これは『Quoridor(コリドール)』ではないか!?と一部界隈騒然となったゲームです。
しかも『Quoridor Kid(コリドール・キッド)』と同じ盤面サイズなのです。


で、今回取り上げるのはこれではございません。

『迷路アタック』は2023年3月に商品発表しましたが、その1ヶ月前に発表していました。

それが、


『スタックパズル』

これ、面白いくらいにほぼスルーされています(『迷路アタック』比)。


『スタックパズル』のコンポーネント

『スタックパズル』1セットに梱包されているコンポーネントは、

・盤面:1つ
・コマ:20個

となります。

◆盤面の詳細
コマを上から差して置く棒が5本出ています。
1×5マスの盤面として扱えるので、ばっちりせまゲーとなり得ます。


さらに、盤面の両端にくぼみがあり、複数の盤面をつなぎ合わせることができます。


左の盤面の端に接続する段差があります。
右側の盤面の端の下にも段差があります。
合体。


◆盤面とコマの相性
コマは六角形です。
盤面の棒を1本おきにコマを差していくと、横に並びます。

すでに盤面にあるコマの隣の棒にコマを指すと、コマの高さの半分の位置で止まります。

なので、互い違いに置いたり、宙に浮かせて空きスペースをつくったりできます。


1本の棒に差すことのできるコマの数ですが、盤面の底にコマを置いた場合は5個です(6個だと若干棒の長さが足りないので、5個が無難だと思います)。
盤面の底からコマの高さの半分浮いた場合、これも5個です。



◆コマの詳細
コマは4色(赤・青・黄・緑)あります。
さらに、六角形の1面だけ記号が5種類(丸・四角・ダイヤ・十字・花)描かれています。
対称系なので、上下反転しても記号の形が変わりません。

ちょっと残念なのは、十字と花の形がかなり似ているので判別が厄介です。

個人的には、どちらかを「X」型に差し替えてもいいのでは、と思います。


『スタックパズル』には、ゲームのルールなど入っておりません。

とりあえず、サクッと遊べるゲームを2つほど考えてみました。
双方のゲームの特徴は、コマの色と記号が重ならないように盤面に置いたり取ったりする行動です。


サンプルゲーム1「となりあわない」

【用意するもの】:
・『スタックパズル』1セット(複数用意してもよい)
・(コマを入れる)中身が見えない袋

プレイ人数:2〜数人(適正人数は、使用するセット数によって変化)。

【準備】:
・コマをすべて、袋に入れます。
・盤面を配置します。
※複数セットを使う場合は、盤面をひとつにつなげます。

【遊び方と勝敗】:
適当に最初の手番を行うプレイヤーを決めて、順番に回していきます。

手番のプレイヤーは、
・(中を見ずに)袋からコマを1個取り出す。
・すでに盤面にある同じ色のコマ、同じ記号のあるコマに接しないように、コマを盤面に差す。
コマが置けない場合は、そのプレイヤーの負けになります。
・手番が終了したら、次のプレイヤーの手番になります。

《ゲーム終了の例》
プレイヤーが袋から取り出したのは、左にある青の十字のコマです。
右の盤面を見ると、
・一番左に差すと、十字のコマに接するのでダメ。
・左から2番目も、青と十字のコマに接するのでダメ。
・真ん中に差すと、青コマに接するのでダメ。
・右から2番目も、十字のコマに接するのでダメ。
・一番右に差すと、十字のコマに接するのでダメ。
なので、プレイヤーの負けとなります。


サンプルゲーム2「ひとりっ子ニム」

【用意するもの】:
・『スタックパズル』1セット(複数用意してもよい)

プレイ人数:2〜数人(適正人数は、使用するセット数によって変化)。

【準備】:
・すべてのコマを盤面に差して、配置します。
※複数セットを使う場合は、盤面をひとつにつなげます。
※コマの配置は適当ですが、最初は空きスペースのないように置くのがいいでしょう。

【遊び方と勝敗】:
適当に最初の手番を行うプレイヤーを決めて、順番に回していきます。

手番のプレイヤーは、
・盤面からコマを1個取ります。
・さらに、この手番で取ったコマと異なる色と記号のコマを取ることもできます。
※1回の手番で、最高4個のコマを取ることができます。
(例:上の配置例の場合だと、黄色の花のコマを取ったあと、青の花のコマは取れませんが、緑の丸のコマを取ることができ、そのあとさらに赤のダイヤか青のダイヤのコマを取ることができます)

◆盤面に最後まで残ったコマを取ったプレイヤーの勝ちとなります。


締め

ということで『スタックパズル』を紹介しつつ、これで遊ぶゲームルールを2つ考えてみました。

100均のボードゲームは大創出版が有名ですが、ポニーのような会社にも注目したいです。

『スタックパズル』をネットやSNSで検索すると、本当に情報が少ない。
珍ぬも、現物を見て気づくまで半年以上かかりました。

どこの店舗においているのかわかりませんが、見つけたら是非購入してね。

次回か次々回に続きを書きます。
では。

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