文章を書く気がしないときは、小林賢太郎式制作術を真似る
小林賢太郎さんの制作術のひとつに『0.1だけ進めてみる』、というのがある。
原稿用紙をテーブルの上に一枚出すだけで、0.1進んだ。
それを少しづつ積み重ねていけば作品は完成する、という寸法だ。
“とりあえず”の連続で進めていく。
これを知って、私はnoteを続けられるかもしれないと思った。
とりあえずPCの電源を入れた。これで0.1。
椅子に座ってモニタの前にいる。これでまた0.1。
ブラウザでnoteを開く。これでさらに0.1。
これだけで何もしなかった私から、3倍前進したという自信が生まれる。それによって重い腰が上がる。大抵は気持ちが「書いてみよう」という方向に引っ張られる。
ネタだけストックしておく。
私は『タイトルだけとりあえず書く』をやっている。
投稿ボタンを押して、ネタになりそうなタイトルを思いついた分だけ先に書いておく。中身は空っぽでいい。とりあえずタイトルだけの下書き記事を複数作っておく。私のnoteの下書き一覧はタイトルまみれである。これも0.1㎜だけ進める方法のひとつだ。
最初から理路整然を目指さない。
いざ本文。起承転結とか読みやすさとかまったく関係なしに箇条書きで思いつくままとにかく書いていく。整理整頓は後から考えればいい。だいたい時系列にしときゃ間違いない。
ゴールが近いとやる気は出る。
ここからが山場だ。構成を考えて肉付けとオチを考える。一番しんどいわけだが、ゴールが見えている分がんばれる。ときもある。大抵は頭を抱えている。しかしここを超えればもう完成と言っていい。
最終段階は、声に出して読んだりして、破綻がないかどうか確認する。ゴールが近いので細かい作業も苦にならない。
そして待ちに待った完成。
喜びと少しの緊張感を楽しみながら『投稿』ボタンを押す。0.1mmの積み重ねでゴールまでたどり着いた。
この記事自体だってnoteを続けていくという長い長い道のりの0.1㎜。明日も明後日もその先も0.1㎜づつ進めていけば、いつかは自分らしい文章がスラスラと書ける日が来るのだろうか。
さてそろそろ、この記事のゴールテープを切ろうと思う。
サポート…?こんな世知辛い世に私をサポートする人なんていな…いた!ここにいた!あなたに幸あれ!!