コーチングの歴史を超略でエクストリームに学ぶnote
もはやマネージメントにおいてコーチングの重要性を無視している人はそうそういないと思います。
書店にはコーチング関連の本が並び、なんならマネジメント=コーチング位の勢いで語られているとすら感じます。
でもちょっと振り返ってみると10年前に日本で「コーチングが重要だ」なんて言っていた人は非常に少なかったと思います。
少なくとも僕の周りにはほとんどいませんでした。
そもそもコーチングってどこから、いつ、どんな文脈で日本にやってきたものなんでしょうか?
もちろん考え方やセオリーなんていうものは移りゆくものですから、いつまでこの「コーチング重視のマネージメントが是」という感覚が続くのかわかりませんが、少なくともあと5-10年は変わらないものだと個人的には感じます。
なのであれば、長いお付き合いになるわけですから、ここらで一度コーチングの歴史を学んで理解しておくのもいいんじゃないかと。
そうすることで、よりマネージメントの現場で納得感を持ってコーチングを実践できるのでは?
そんな風に思いこのnoteを執筆しました。
このnoteでは数少ない、コーチングの誕生からの歴史について執筆された「コーチングのすべて」を参考にコーチング誕生からいまに至るまでの歴史を国外、国内両方の観点でまとめます。
また、コーチ・エイ社のブログも非常に参考になりますのでそちらもあわせて参考にさせていただきます。
じゃあ早速ですが、コーチング誕生からの超略年表はこちら▽
本当はコーチングの歴史をしっかりと学ぶならば記載しなければいけないであろう人物やできごとをかなりハショッてます。が、本当に最低限の理解だけするのであればまずはOKかなと。
※本記事を読んで気になった人は紹介した書籍読んでみてください。歴史の部分は30-40ページでまとまっています。
”コーチ”という言葉の登場→スポーツの世界で活躍
コーチという言葉が今と同じような意味合いで使われだしたのは約150年ほど前です。
皆さんも同じ印象だと思いますが、その存在はまずスポーツの世界で市民権を得ました。
特に有名なテニスコーチであったガルウェイ氏が自身のメソッドをまとめた「新インナーゲーム」という本はコーチと呼ばれる人たちに広く影響を与えることになりました。
そしてスポーツの世界以外にもその考えは活用されていきます。
普及の流れ1:エサレンにて研究が進み普及
ガルウェイ氏もその一人ですが、コーチングに関しては、多くの心理学者や哲学者が集った「エサレン研究所」で研究と、研修を通した普及が進みました。
普及の流れ2:トマスレナード氏が独自にコーチングメソッドを構築
上記とは別の流れでコーチングはさらに普及が進みます。
トマスレナード氏(コーチングの父と呼ばれる存在)は元々金融アドバイザーとして活躍していましたが、よくよくクライアントの話をきいていると、彼らはお金のことについてのみ悩んでいるわけでなく、「自分の人生をどう生きるか」について悩んでいることに気づきます。
そこで、心理学の知識を活用しコーチングの方法論を独自に形成し、1988年から本格的にセミナーを展開し、のちにCoachUを設立します。
1991年にはローラウィットワースが、CTI(Coach Training Insutitute) という団体をつくり、こちらはこちらで広くコーチングを世に広める存在になります。
※平本あきおさんというアドラー心理学流コーチングの専門家さんが、Youtubeで、CoachUが金融業界出身者ならではの「ビジネスで成果を出すために」という側面が強く、CTIは「よりよく生きるために」という側面が強いものだった、と説明しています。
ビジネス界への進出:IBMがコーチングを採用
1995年頃には、欧米の企業にコーチングが広く採用されはじめます。
IBMは大手企業として初めてコーチングを組織の人材開発手法として採用したと言われています。
日本にコーチング到来
2021年現在、日本にもいくつかのコーチ育成機関が存在しますが、トマスレナードが設立したCoachUの流れをくむCoachA(コーチ・エィ)と、CTI ジャパンが2代流派なようです。
最後に
こうしてみると、アメリカで本格化してから30年。日本にその考えが輸入されてから20年ほどのものなんですね。
まだまだもしかしたら日本におけるコーチングは、ここから本格的に普及していくのかもしれませんし、国民性にあわせて日本独自の進化を遂げていくのかもしれません。
もっともっと詳しく歴史や、色んな流派の系譜について知りたいなと思いつつ、深堀り出すときりがなさそうなので、このnoteはここまでにします。
このnoteは『マネージャーが抑えておきたいコーチングの最低限のポイント』を意識して書きました。
【まずはここから】マネージャーの仕事術マガジンに、こうしたテーマの記事をまとめていこうと思います。
これからもコーチング以外にも、マネージャーが持っておくべき「まずはこれだけ」を意識して色んなスキルや考え方について更新していこうと思います。
参考になった、という方は今後もお付き合いのほどよろしくお願いします!
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