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レッド&ホワイト

Twitterで、2018平成最後「 紅白歌合戦 」音楽から観る現代批評をやってみた。
気になるミュージシャンを、順番に褒めていくという・・・
批評というのは、やっぱ難しいね。

深く掘り下げ様と思うけど、思考が途中で切れる。
自分の力量の無さを痛感致します。

ちなみに私、音楽を聴かない人で、更におじさんで時流に疎い訳ですw
という訳でレッド&ホワイトをまとめました。

数年ぶりに紅白歌合戦を観た。

作品というのは、レベルを上げすぎると、共感を得れなくなる。
歌で食べていく限り、ファンを置いてけぼりに出来ない。
大衆芸術の難しいところは、敢えて成長を止める必要だ。

どっかのラジオで「 黒一色歌合戦 」やってないのかな?
年末に「 暗い歌 」ばかりを流すとかw

唄の歌詞は、文字数を増やせば増やす程、音楽性が低くなる。
聴く方が困る。
メッセージの量は、時代によって変わる。
そんなに語りたいなら、歌わずに本を書けば?となってしまう。

私は考える人で、音楽は聞かない。
久し振りに赤と白を見て、suchmos サチモスというバンドの音楽性が好みだった。
新しくは無い。
テレビの音質のせいか、ボーカルの歌声が際立って下手だった。
YouTubeチェックしたら、バンドとの調和があり、歌詞は音になっていた。

あいみょんという人の歌詞
「 君 」という言葉が、幼い女性の象徴かも?
「 男らしく女らしく 」は、縛りであると同時に、逃げ道であった。
「 自分らしく 」と言われた途端、モデルが無いから困る。
結婚詐欺に浮かれてる様なものだ。

中島みゆきは、大衆の暗い部分に響く。
ポジティブ・スピリチュアルとか偏ると、人が間違いを起こすと学校や親が教えてくれたよね。
落ち込み過ぎると辛いけど、しんみりする静けさは、生きるを確かめる為に必要だ。

よく考えたら、ビジュアル系というのは、音楽を否定する行為だw
大衆芸術の誉めるべき、良きお馬鹿さがある。
カッコ悪い良いは、青年期の約20年にしか通用しない価値観。
私達は、そこにすがってしまう。

DA PUMPのUSAは、一般的な感想になるが、アメリカとの戦争で沢山の人が死んだのに、日本人はアメリカを好きになってしまった。
追い付き追い越せと憧れ、とうとう追い付いてしまった。
この十年程は、抜かさない様に気を使って、疲れ過ぎた。
お手本が大好きなのに~・・・という自ギャグソングw

赤と白は、ウッチャンにめっさ頼ってたね。
確か過去に、困難な恋をしてたんだよね。
時代の変わり目で、おじさんが老体に鞭打って、役割を果たそうとする。
ジャニーズでなく、おじさんという・・・
ダウンタウンとウッチャンナンチャンは、最初に全国とったのは、ウッチャンナンチャンだった。

いきものがかりというのは、まさしく音楽、音を楽しむでしたね。
歌詞を楽器として、どこまで使うか?
声は言葉か音か?
声帯と音感、そして感性の問題だけど。
歌で成立さえすれば、歌詞は特に意味が無くても構わない。
いつのまにか、実現してたんだね。

AKBとEXILEは、音楽創りが逆なんだね。
激しいダンスに、あまり意味がある歌詞は載せれない。

AKBは改めて観ると、丁寧な仕事創り。
秋元康は、昔はあざとかったけど、角が取れたんだろうな。
全体主義そのものが悪い訳でなく、何でも悪い方向に進めば悪い。
赤信号みんなで渡れば怖くない。

歌を唄って魅力あるは、不思議なものである。
生の魅力に最も人々は陶酔する。
福山雅治は妙に面白く、その妙が長く続く。
零じゃないと言いながら零の可能性と、無茶苦茶が成立するのは、沢山の妙が重なり面白いからだ。
決定的な一打が無いと、本人も自覚してる様で、長続きの秘訣になってる。

Perfumeの流れは、人間を記号化する試み・表現の延長線にある。
ロボットを人間に近づける。
それは同時に、人間をロボットに近づける。
今の段階は、人間っぽいロボットでも愛着がわくから、それを人間が表現するという、こじれた感。
( AKBも同時 )

西野カナのトリセツを聞いた年配の人は、さだまさしの関白宣言を想起した?
男女でひとつ屋根の下で過ごすなら、デートした時の写真を飾っておくと良い。
ぼちぼち、恋愛をデジタルで済ます傾向が出てるとしたら、確実に絶滅のカウントダウン。

三浦大知は、よく考えたなと感心した。
日本語は音が切れるから、ブレス息継ぎのタイミングで、ダンスを区切れば、語数が多くても踊れる。
でも結局は、ダンスが激しくなった分、聴く側がダンスに意識がいく。
パフォーマンスと歌のバランスは、ほんと難しい。

西野カナのトリセツ・aikoのカブトムシ
時代で女性の恋愛に、変化があるは当然だけど。
そういえば政治家の発言に対して、人を虫扱いは酷いという炎上が無かったっけ?( 政治家?うろ覚え )
虫が人より弱いという考えなら・・・

aikoのカブトムシは、メスなので角が無い。
弱いだけでなく、タイトルの想像とズレがある。
その修正が出来なかった事がポイントになる。
逆に時代の歪みが現れる。
トリセツに間違いはダメだが、商品が先かトリセツが先か?
そして松田聖子は、ヨーロッパに幸せがあり、2度の離婚で主婦である。

椎名林檎と宮本浩次
椎名林檎の魅力は解るが、仕掛け人は本来は姑息なので「 宮本は私の歌でもっと凄い! 」と、堂々と挑戦すれば良かった。
エレカシの作詞はメッセージが弱く単純。
にも関わらず成立するのは、宮本浩次そのものがロックで唄だから。
今度はヴィジュアル系が宮本に声を掛けて欲しい。

いわゆる女性と、大きな母性に挟まれたカタチになった椎名林檎
その意味は敢えて説明はしないが・・・
宮本に声を掛けたのは、椎名林檎だからね。
本当は成長したいのだろうに。

「 情景 」
ユーミンの曲を聴いて、青春時代の情景を思い出す人は多いだろう。
あの頃の私「 澄んだ悲しみ 」は、それで良かったと思い出せる。
小さな窓から景色を観ようと、頭を下げて必死に指を動かす。
その青春を、後にどう情景として捉えるのか?

ユーミンの「 やさしさに包まれたなら 」
「 神様からお告げがありました 」
とツイートされて「 ? 」となるしかない。
ユーミンには松任谷正隆が、桑田佳祐には原由子が・・・
だからといって、即物的になってはいけない。
ナウシカだけでなく、王蟲に腕をもがれたクシャナも女性だから。

1974年だから44年前?
20歳の作品なのか~
そうすると、私も20歳から、あんま変わってないかなw
今の自分も過去の自分も、同じ自分だからね。
ユーミンは子供がいないんだけど、母性を獲得したのかも。
もしくは持て余す母性が、女性達を支え続けたのか?

「 猫の絵を抱く 」と「 猫を抱く 」
あなたが猫好きなら、どちらを選ぶか?
芸術は単純なんだ。
「 寒い冬 」と、伝えるのも体感するのも、同じ意味である。
違うのは影響力。
歌詞の影響力を最大限に上げる為に、ユーミンは情景を選択した。

ユーミンの歌でaikoが泣いた。
結婚しても自立する母性に、結婚せずに自立した幼児性が・・・甘えた瞬間だったと思う。

次は星野源です。
NHKコント番組で観て、俳優と思ってたら歌手だった。
妙な魅力って福山雅治もだけど、脱力感あるんだよね。
関係ないが、嵐の二宮そっくりのハリウッド俳優・ジェシー・アイゼンバーグお勧め。
映画ソーシャルネットワークを観た後、バットマンvsスーパーマン観て欲しい。

2枚目で無い強み・・・何処にでもいる安心感。
東洋人独特の目の怖さも、しっかり押さえてる。
歌だけ上手くてもダメで、その時代の好みがあるかどうか?
普通魅力&解りやすい音楽は、これまでは長く続かなかった。
ひろしとかGENでなく、源だからねw
安心感と狂気が続いて欲しい。

依頼されて創る歌は、ほんとプロの仕事で頭が下がる。
「 超がつく調和と個性が必要 」
特に映画音楽!
映画監督ジム・ジャームッシュの作品観たら「 映画なんて、良い音楽流しときゃいいんだよ 」って伝わってきて、あながち間違って無いと、クイーンの映画が証明した。

余熱原子じゃなくて米津玄師
真面目さが凄く伝わってきました。
TVは未だ強いメディアで、TV以外からのヒット曲は、お金以外の理由がある訳です。
人間の気持ちは、シンプルに喜びと悲しみで・・・
どちらをメインに表しても、反面が浮かび上がる。
2018年の若い世代を象徴する歌手なんだろう。

人を励ます時に「 やまない雨は無い 」と言ったりしますが・・・
私から言わせると「 降らない雨も無い 」
何歳になっても、悲しみは真理としてある。
かといって太陽が昇らない訳でなく、悲しみでも月明かりで歩けるかどうか?
米津玄師の歌い方は、とても丁寧で力強くしっかりしてましたね。
真面目である事の大切さを、伝えてくれました。

「 赤と白のラストにむけて 」

過去の紅白を殆ど観てないから、解らないけど・・・
総じて歌詞については、どれも普通だった。
私の脳ミソ言語野が普通だからかな。
大衆に支持される歌は、当然にオンリーワンでない。
東日本大震災の前と後で、紅白の創りは変わってるんだろう。
真面目は良いが、過ぎると創造の余地が無い。

不思議な事に、古臭いタイプというのは、何歳でも存在する。
オシャレとは真逆の存在で、ダサいとは違う。
かといって魅力的ではないんだが、程ほどが便利なのか?
古典とか伝統が好きとも、違うんだよね。
新しい演歌も、ここ数年無かったと思う。

顔のデカいおっさんが、ギターを1音奏で高く手を掲げる。
それだけでカッコいいというw
これがロックだ!と音で言い続けた者の安定感。
布袋寅泰

嵐の福島県飯館村のロケ映像が流れる前に、地震速報のテロップ。
雪山で遭難者を「 眠ってはダメだ 」と、身体を揺らす。
当たり前が苦しめ、当たり前に戻そうとする復興。
「 辛くても幸せだと気付かない者は、苦しみしか残らない 」

個人的感想だけど、今回の紅白は超安心の出来だったと思う。
つまりこういうのを、政治や社会に求めてる。
良心的な保守なんだね。
「 良い仕事してますね~ 」


ラストがサザンです。

ユーミンが「 情景 」なら・・・
サザン・桑田佳祐は「 情感 」
簡単に言うと、気分を表してる。
これはどうも、個人一人の気分で無いようです。

その言葉・歌詞創りは、音に乗る言葉なら何でも良い。
何となく、それっぽい言葉を並べるだけ。

桑田佳祐のそのチョイス、自然体で無理をしていない。
過去の自分は自分、未来の自分も自分。
自分に合った言葉を探し、ひたすらバランスを取る。

料理人が調理の最後に味見して「 うん、美味しい 」
それで良いという世界。

「 旨ければ何でも良い 」

ちなみに「 臭くない 」というのが、大衆芸術の条件。
香りがキツイと、臭いはまた違う。

青春で感じた喜び・悲しみを、音の雰囲気で表す。
いわゆる日本音楽史で桑田佳祐は、音に乗る日本語の先駆者とされている。
音楽は文学で無い。
音で気持ちを表すのだから、声も歌詞も音楽であれば良い。

アメリカナイズされた時代「 海 」の向こうがハワイでアメリカ。
海で好きだと叫び、泣いてハッピーならそれで充分。

今回ネットを見たら、勝手にシンドバッドというタイトルは、沢田研二「勝手にしやがれ」とピンク・レディー「渚のシンドバッド」をくっつけただけとあった。
それほど、凄い適当なのである。
その適当のチョイスが、桑田佳祐にしか体現できていない。

ひとりの人が一生で出会うものは、限られている。
桑田佳祐だけが出会った言葉。
それがどれだけ適当でも、宝ものだと気付いたのかもしれない。

心の感じを忠実に表しただけ「 情感 」
たったそれだけに、多くの人が青春を感じた。



ユーミン・サザンという2強が続いた時代があった。
私はそういう保守的なのが嫌だった。

しかし長い人気の理由として、自然体があるだろう。
これは良い事だと思う。
今回の紅白で、音程を下げた歌手や声の衰えを指摘する批評があった。
じゃあ2人の御大はどうか?
最初から無理をしていない、自分に忠実な音創りなんだと思う。
低い声の女性、だみ声の男なんだ。

時代が過ぎ、平成は昭和を懐かしむ側面があった。
生き残る為、必死だった昭和。
平和に甘え贅沢に開き直って、踊り肥え太った平成。
( 断捨離よりゴミ屋敷の方が健全かも )

贅沢の上限を超えたら「 無料 」だった。
食事以外への出費で、お金が無いと生活に不安を覚える。

今回赤と白で、演歌を抜きで、最も年上が誰だったか?
桑田佳祐(62)と松任谷由実(64)だと思う。
彼らが20歳頃からの「 青春史40年まとめ 」だったと。
少子化で若い世代が減り、元気が否応なく減る境目に・・・
「 落ち込んだりするけど、私は元気です 」
それがラストメッセージだとしたら?

2019年、彼らはまだ、おじさんおばさんである。
数年の後は70代。
さすがに年寄りの仲間入り。
もう2人とも、青春の後ろ姿は唄えても、今の青春に共感は生み出せない。

焼野原で必死で生きた子供たちの子供。
最も青春を謳歌した奇跡の時代。
平成最後は、本当の昭和の最後になった。

これからの希望の轍

こう書くと希望があるかの様だ。
という技術なのである。

「 近頃の若者も捨てたもんじゃない 」
これも一体、決まり文句で何十年言われてきたのか?

ただやはり、絶望と希望は対であるのが面白い。

ちょっと前まで、まだまだ人はすぐ死んだ。
有名人でも同じ。
死んでなくても、すぐ老いてメディアから姿を消した。

だから私達は「 老いて尚、輝く 」というモデルを知らなかった。

今、高齢で死を間近にしても、エネルギーを発揮してる有名人は多い。
カッコ良さの賞味期限は、保守的な社会にも支えられ、伸びてはいる。
ユーミンや桑田佳祐、明石家さんま等も数年は大丈夫だろう。
今の50代がギリギリかもしれない。
そこまでが保証期限という私の予測。

人間50年、残りの人生は常に遺書である。
背中にカッコいい遺書が浮かび上がっているか?
君たちはそれを読んだか?

いつの時代も苦しむ者がいる。
苦しみが続く原因の一つ。
それは「 辛くても幸せは感じられる 」という真理を知らないから。

人生の師や先輩、そのつながりを失ってきた。
メッセージを掴み取ってなかった。

目に映る全ての事はメッセージだが、さすがにスマホの音で知るメールに、人生なんか載ってない。
暗闇で浮かび上がる文字を探す力を失った。

君たちは、優しさを求めてはいるが、まだ探してはいない。
背中に遺書がある大人は少ないだろう。
だからといって目を凝らさなければ、せっかく出会っても気付かず通り過ぎるだろう。
猫の瞳は、暗闇で獲物を取ろうと必死になって、大きくなった。

「 暗いね寒いね 」と共感を幾らしても、道は見えず温もりは包んでくれない。
好きな有名人に憧れるなら学べ!
応援するなら、彼らが伝えるメッセージをしっかり掴み取れ!



紅白歌合戦を観て、全ての歌手が好きだと気が付いた。
どの歌も人にあるものを、伝えていたからだ。

全ての料理は食べ物で、腹が減ったら何でも旨かった。
アレルギーの時代だが、食材は膨大に増えた。

背中にミカンの入れ墨でも、いいんじゃないか?

私の好きな音楽は「 無音に近い静音 」
だから普通の人に、私の遺言は見えない。
( 書いてないだけかもw笑w )

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