部活動専従教員制度

ここ最近の教員の働き方改革を見ていて『何だかな〜』と思うことが多くなった。とりわけ部活動の地域移管というのは『違う、そこじゃない。』とも思うようになった。私なりに中学高校時代の恩師の活躍ぶりも見て考えたことがあるので述べておこう。

個人的に考えついた解決策というのは…
『部活動専従教員制度』の新設である。
国公私立問わず教員の過労やメンタル悪化が問題視されているが、その一環に部活動もあるのは周知の話。ここに目をつけさせてもらう。教員の勤務のモチベーションダウンに『学級担任』『教科担任』『部活動』の三重荷重労働があると思われる。この中から『部活動』の部分を切り離し専従の教員を設置するというもの。労働組合に例えるとわかる方は多いと思うが、社員や職員で通常業務を離れ労働組合の活動に専念するスタッフと同じ理屈。特定のスポーツや文化活動に長けている教員について、一定の期間学級・教科担任の業務から外れ部活動に専従させるというもの。特に国公立の中学高校であれば、その分野での実績がある場合、その指導者を一定期間部活動のみに専従させることにより、マンパワー的な新陳代謝にもつながるはずである。可能であれば、すべての私立学校にもこの制度を導入すべきなのは事実だが就業規則で先取りしている学校もあると思われるのでその事情は触れないことにしたい。

今は亡き高校の恩師(ワタクシは公立高校卒)が定年後市内の私立高校に講師として天下り(言い方)した際に高校での在職時の担当の運動部での実績を買われ部活動専従で雇用された先生が多く、この方式が教員の働き方改革のポイントになりそうだと思ったのだ。

給与問題などの壁は出てくるかもしれないが所詮は学校の先生だって人間だし社会人だし家庭の一員である。その点を守っていくためには部活動の部分を外部の団体にゆだねるのではなく、その分野に長けた人材を専従者として手厚く担保することから始めるのが筋ではないのか?

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