【回想録】工房での初オーダーは突然に・・・

フィレンツェに工房をオープンして最初の土曜日。
犬を散歩中のお洒落な女性が外から中の様子を伺っている。
とにかく工房の存在を知ってもらいたかったので外に出て声をかけてみると
中に入ってきて作品やストックしている箱などを黙ってゆっくり見ている。

そして唐突に、ストックしてあったシガーレットケースを手に取り、この箱にこのロゴを入れられる？と名刺を差し出してくる。
細いラインのアルファベット3文字だが技術的には問題無いことと値段をお伝えする。
すると、、、「じゃあお願いするわ」と技術的な説明など特別聞くこともなく前金でとりあえずと言って半金置いて「完成したら連絡して！」と出ていってしまった。

あまりにも唐突に訪れた工房での初仕事。
しばらく放心状態でしたが嬉し過ぎて妻にもすぐに電話で報告。
その夜は祝杯でした。

オーダー品が完成してご連絡をして無事納品。
とても気に入っていただくことが出来ました。

正直なところ、オーダーでの仕事が入ってくるにはしばらく時間がかかるだろうなと思っていたのですがあまりの早さにビックリ。

この調子でいったら軌道に乗るのも早いかな？などと期待してしまいましたが、、、まあそんなに上手くいくはずもなくしばらくは宣伝の日々が続きます。

続く