高速・高密度でテクノロジーにより価値を届け続ける組織

自己紹介

ライフイズテック執行役員/サービス開発本部  奥苑です。

ライフイズテックが提供するプロダクトを統括する立場としてProductivityを高め、顧客価値を最大化し、継続的な事業を創造していくことを日々考え精進しています。

私がライフイズテックと関わり始めたのは、6年前になります。
当時は、プログラミング教育というものが認知され始めた状況にあり、市場の高まりも含め、toC向けプログラミング教育サービスとして実績のあるライフイズテックは様々な方面から注目を浴びていました。

ライフイズテックの変化

ライフイズテックは元々スクールやキャンプといった、対面型のオフラインサービスを主体とした会社でした。オフラインサービスの体験価値は凄まじく、比類するサービスなど思いつかいほどの体験を有したサービスを目にし圧倒されたのを今でも覚えています。このオフラインで培った、学びに関するノウハウを、より多くの人に、より便利な形で日常とのTouchpointを維持しながら届けるということを考えていくことで、広範なサービス展開が可能となります。

その為には、オンラインプロダクトを提供していくことが必要となり、これまでライフイズテックが提供していたオフラインでのサービス供給とは異なる考え方をしなければいけませんでした。
考え方として大きな変化は、生産に対する継続性をどう維持するのかという観点です。
代表的なのは、リーン・アジャイル思想のように不確実性と向き合うための手法になります。詳細は割愛しますが、継続的な価値を提供し続けていく為に重要な概念をチームで共有し、マインドセットするところからスタートしました。これだけではなく、エンジニアリング・プロダクトデザインなどの分野にあるパターン・原則なども多く取り入れる必要がありました。

また、オンラインプロダクトは継続的にTouchpointがあるという前提に立たなければならず、機能的に再現性の高い価値を提供できることを求められます。これを達成する為には、施策改善サイクルをどれくらい高速に高密度に行えるかが重要となり、これまでのように誰かが最後は気合いでまとめるというような状況を変える必要がありました。

このような活動を通し、開発チーム・デザインチームをビルドアップしながらプロダクトに向き合い続け、生産や価値の考え方を、アップデートを続けてきました。
現在では、プロダクト生産におけるカルチャーや組織としてのケイパビリティも高水準となり、成果へと繋がっています。

新たなステージへ

現在、ライフイズテックは大きなGrowth期に入っています。
2015年ごろから市場全体の熱量が急速に高まり、公教育での必修科も相まって大きな期待の中にいることを実感します。

ライフイズテックの成長を牽引しているプロダクトが、公教育向けオンライン学習サービス「Life is Tech! Lesson」です。

大きな成長の要因は、市場としてのPainが明確だからだと考えています。

小学校・中学校・高校でプログラミング学習の拡充及び必修科が進み、共通テスト(センター試験)の実施に関しても、2025年以降の試験科目導入として国家レベルで動きが加速してきています。

このような状況の中、情報教育という先進的な分野を誰がどのように伝え、学びへとつなげていくのかが大きな課題となっています。社会人でも多くの人が難しいと感じ情報分野を誰がどう教えていくのかという教え手の課題・不安が多く存在し、学校で情報分野に関する適切な授業体験を届けていくことができるのかという観点が大きなPain(痛み)となっていました。

そのPainを解決するプロダクトとして提供を始めたLife is Tech! Lessonですが、2019年春のサービスインから約2年で、中高全体の10%を超えるシェアを獲得するにまで至りました。
初年度は、最小限のプロダクトとしてローンチを実施し価値の検証をスタート。2020年からは、顧客課題を明確にしながらProductとしての価値を最大化できた成果ではないかと思います。
泥臭く顧客・市場と向き合い、限られたリソースの中でどういう価値を届けるのかを定義し、実装していくことがテックカンパニーへの1歩なのだと改めて実感しています。

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ビジネス的な成果としてはこれからが本番ですが、プロダクトという観点に立つと、約2年で正に2次曲線的な垂直立ち上げを実現し、価値を届けられていることはシンプルに嬉しく思います。

同時にこのような成果を出すために、プロダクト開発チームとしてどのような取り組みをしてきたか、また、重視したポイントはどこかを後述していきたいと思います。

Tech Companyとして業界をリードする企業へ

ライフイズテックは、Tech Companyとして業界をリードしていくことを明確に経営意志決定しました。これは、大きな意義があり投資も含めプロダクト開発を通して内外のステークホルダーと関係者にインパクトを出すということにもつながります。

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その上でCoreとなる要素は以下です。

1.Technology
2.ProductDesign
3.Curriculum

具体的な活動と提供価値

Technology

高度な課題を解決する手段として、これまでにない提示ができるようになるための技術力を指します。誰もが便利に、サービスを使える状態を作る為には、実装的な利便性・見えない機能品質が価値を生み出します。

具体的なところを少しお話しすると、情報教育は環境面のサポート無くして成立しません。
過去記事の抜粋から抜き取ると以下のようなことが必要です。


例えば、情報の授業を実施するための環境でまず意識する必要があるのが、各生徒のカリキュラムの進め方には「一定の決まりがある」ということである。1コマ目でシステムの基本操作の習得、2コマ目で動作環境のセットアップ、3コマ目でプログラミング授業、4コマ目でアプリケーション完成という授業があった場合、2コマ目のセットアップでつまずいてしまうと、その後のプロセスがすべて遅れてしまう。サービス提供事業者は、この問題を技術的に解決しておく必要がある。
「この問題は、各個人に個別のシステム環境をあらかじめ割り当てておくことで解決できます。そこで当社は、動作環境がセットアップ済みである統合開発環境『Cloud9』を用意。『Amazon Relational Database Service(Amazon RDS)』で、授業に必要なデータセットが入ったデータベースも構築しました。さらに、カスタムラベルがプリセットされた機械学習環境も『Amazon Rekognition』で用意しています」と奥苑氏は説明する。

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このような技術的なハードルを解決することにより、体験価値は最大化されます。まだまだ技術的な取り組みは多く、一部抜粋にとどめますが、他にも気になれば下記もご覧ください。

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https://special.nikkeibp.co.jp/atclh/NXT/21/aws0727/


ProductDesign

顧客視点でユニークな課題を掘り出し価値の源泉であるプロダクトをデザインします。自分たちのHowを顧客にぶつけるのではなく、Whyを最重要と捉え、顧客の課題を明確にし、Productivityの高いプロダクトへと進化することを目的とします。
その中でも特に、大事なイベントとして捉えているのは、顧客密着インタビューです。インタビューを取るだけではなく、実際の利用シーンを横で確認しながら課題の掘り出しをリアルタイムに実施します。これは非常に効果が高く、ユーザーの頭の中が透けて見えてくるような感じさえ覚えます。インタビューを取るだけではなく、実際の利用シーンを横で確認しながら課題の掘り出しをリアルタイムに実施します。これは非常に効果が高く、ユーザーの頭の中が透けて見えてくるような感じさえ覚えます。このような活動の中で、課題を明らかにし、価値を最大化する事でユーザーのPainを解消し、代替え不可能で愛され続けるプロダクトになると信じています。

図)AARRRモデルを用いたプロダクト開発のモデル化

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単一プロダクトに留まらず、様々なフェーズで発生する課題に対して適切なプロダクトを2の矢、3の矢という形で随時リリースをしていく予定です。

図)今後のプロダクト重点取り組みポイント

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図)リリース予定の新規プロダクト(AIドリル)

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また、プロダクトの価値を事業価値に還元するための指標作りも担います。
事業成長に紐づく為の価値(NorthStarMetrics)がどこにあるのかを理解、定義しベクトルを示す事も重要となります。

図)事業 - Product Goalベクトル(NSM)

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Curriculum

価値を届ける為には、開発をするだけでは不十分です。核となるコンテンツがない限り、顧客価値を最大化する事はできません。
学習に苦手意識を持たず、自ら学び学習定着ができる状態を作ることこそが最大のミッションです。
この、プログラミング・情報領域は大人でもとっつきにくい領域です。
そもそも、目に見えないコンピュータの仕組みや通信の動きを理解する事になるため、容易なことではありません。
これらを理解して進んでいく為には、適切な体験と解説が重要となります。
これは、学びの中でファシリテートされながら理解を高めていくことができる状態をカリキュラムとして定義し、最適な学習プロセスと体験を行なっていくことができるコンテンツを目指します。

図)学びを学習体験として構造化し、それぞれの学習にフィットした教材を提供

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これからのライフイズテック

考え方は上述したような内容で大きくは変わりません。
ビジョンを達成できるだけのケイパビリティが今のチームには、贔屓目なしに備わっていると感じています。

ここからは、時間軸をどこに置くかという観点が重要な要素となります。
今回の資金調達を受け、できる事が大幅に増加することにより、未来届けるはずだった価値を今へと手繰り寄せることが可能となります。

資金を人的資源へと価値還元を行い、価値の供給密度を高め、少しでも早く最適なプロダクトを市場へ投下し教育業界が抱える痛み / 課題を解決していきます。

このように価値を高速・高密度で届ける事ができれば、テックカンパニーとして教育業界全体をエンパワーメントする事に繋がり、より本質的な学びによって本当の意味での社会活動への原動力となると信じています。

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これからも、ライフイズテックは高い技術力と課題解決思考を持ち、顧客に愛されるプロダクト生み出し続けていきます。

ライフイズテックでは仲間を募集しています

ライフイズテックでは、一緒に働く開発チームの仲間を募集しています。
もしご興味をお持ちいただけましたら、ぜひ採用サイトからご応募ください。

教育界でイノベーションを起こし続ける
教育界で世界でイノベーションを起こし続ける会社を目指したい。

高度の技術と泥臭い追求でこそ真のUXが実現できると考えています。
再現性の高いカルチャーを企業として持つことこそが、継続的な社会課題の解決と使い続けられるサービスを生み出し続けるのでしょう。

このカルチャーを共に作り、誰もが素晴らしいと感じるプロダクトを共に創造していきましょう。

会社概要と募集の詳細

会社の詳しいご紹介は、こちらの採用資料をご覧ください。

イベントも実施します!

さあ、150年ぶりの教育変革の大チャンスです。いつか教育の仕事がしたいと考えていた方、ぜひ一緒にチャレンジしてみませんか!

長文となりましたが、ご覧いただきありがとうございました。



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