探究学習と従来の受験、どちらの学びでも大切なことは？
こんにちは、ぞみーです。
長男を探究型のオルタナティブスクールに通わせているため、私の周りには日々教育について考えたり、教育事業に携わっている方が多くいらっしゃいます。
そんな方々のお話を聞かせていただくと、本当に学ぶこと、考えさせられることが多いです。
お話を伺って、情報を整理して、こういうことかな？と推測もして、そして私なりの考えを出していく、この過程が楽しくて楽しくて。
昨日はいろいろあってちょっと落ち込んでいましたが、この一連の過程を通して気持ちが復活してきました(笑)
すごいなー、憧れるなーと思う方々の考えを伺って、一保護者として、勇気づけ子育てコーチとして考えたことを、子育てや教育に興味がある方にシェアしていくというスタンスで、私はやっていこうと思っています。
今日は、探究的な教育の現場に携わり、発信もされているお二人の方のお話をシェアさせてください。
大学入試が変わってきている
まずご紹介したいのが、高校生のためのキャリア支援プロジェクト「ディスカバ！」の創立者でいらっしゃる今村亮さんがシェアしてくださった、驚きのお話です。
それは、大学入試全体の形式が大きく変わってきているというものです。
私たちの時代は、大学入試というとお正月明けにセンター試験から始まる冬の闘いでした。
ですが、今の高校生たちの70％が「総合型選抜」「学校推薦型選抜」と言われる秋入試で進路を決めていくそうなのです。
そのため、従来型の受験勉強よりも探究学習や課外活動をという風潮が高校生の間で出てきているのが、今の教育界の変化であるようです。
（探究学習とは何かについては、こちらの記事で解説しています）
「受験vs探究じゃないだろう？」
そんなお話を聞く一方で、面白い問いを投げかけてくださった方もいらっしゃいました。
自由が丘などで探究型キッズプログラミング教室「Arschool」を運営されている村野 智浩さんが、
「受験勉強は悪で、これからは探究だという対立軸になっていることに違和感を感じる」
と提言してくださったのです。
「探究学習」と言われているものは、モンテッソーリ教育やIB（国際バカロレア）教育、灘や筑駒、御三家のような学校では、ずっと昔から取り入れられていた。
両立しているところもあるのに、対立軸にもってくるのはおかしくないか？
探究学習が大人の価値観押しつけや推薦取得のための学びになるなら、それは違うだろう。
（意訳入っています）
と仰っていたのです。
どちらの学びにおいても大切なこと
確かに、今「探究学習」としてもてはやされている教育は、昔から一部の子供たちが受けてきた教育であり、何も全く新しい考え方ではありません。
私自身、教育実験校である国立小～高校で探究的な学びをしてきて、その後従来型の受験で大学入試を経験しています。
だから、探究学習と受験が両立できることや、本来学びは楽しいものであるということを知っています。
学びが楽しいものであることが保たれたまま、受験勉強ができるのであれば、勉強さえすれば上位の学校に行ける可能性が開かれる従来型の受験を否定しようとは思いません。
でも、このような昔から探究学習と受験を両立してきた子供達って、日本全国を見ると一部の層でしかありません。
昔の日本の大部分の子供達は、先取り学習や苛烈な受験勉強のせいで、学びは楽しくないものだと思っていたでしょう。
今だって、多くの子供たちが親主導の先取り学習や中学受験、そして大学に向けた受験によって、子供時代のいろんなものを犠牲にしています。
そのため、探究学習が入試を含めた教育カリキュラムに入ってくることで、学ぶことが楽しいと思う子供たちが増えることは、とても素敵なことだと思うのです。
一方で、探究学習が入試のための学びとなってしまい、親や先生にやらされる探究が増えてしまっては元も子もありません。
将来の大学推薦を獲得するためだけに、子供を探究学習や課外活動に取り組ませる一部の親が増えてしまうかもしれません。
そんな、”やらされ探究”では、本来の学びの楽しさを子供たちが感じていくことは難しいでしょう。
従来型の受験でも、探究学習型でも、どちらを取り入れるにせよ、本来の学びは楽しいものだということを知っている子供を増やしていくことが、これからの教育としては重要なのではないでしょうか。
そして私自身は、どちらの学習形式であっても学びを楽しみ、自分の力で学び続ける「探究力」を持った子がもっともっと増えていくように、日本の親御さんたちに働きかけていきたいと思います。
こんな風に、いろいろと考えるきっかけをくださった今村さん、村野さん、ありがとうございます。
それでは本日はこの辺で。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。スキ・フォローいただけると喜びます。
公式LINE登録では、ブログに書く内容よりも詳細な情報や、私の講座に関する情報を毎日お送りします。
今なら登録特典として、「ママも子供も幸せになれる3つのポイント」をお渡しします。
ぜひ、ご登録ください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？