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「インティマシー2022/『俗物』出版記念トーク 」アーカイブ
「燕三条 工場の祭典」は、毎年10月の第一木金土日(2022年は金土日となった)開催されていて、その金曜日に鞍田崇さんをお招きしてのイベントが恒例となっている。2020年にも木工家の三谷龍二さんをお招きしての鼎談が開催されていて(その様子は『俗物』にも収録されているので、詳しくはそちらをあたっていただきたい)、今年もまったく同じメンバーで「インティマシー2022/『俗物』出版記念トーク」を開催する
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2013(平成25)年から「燕三条 工場の祭典」(以下「工場の祭典」)が10月の第1週目の木金土日に開催され、遠方からもたくさんのひとが訪れる一大産業観光イベント(*1)となっている。その時期になると、ツバメコーヒーにも「工場の祭典」のついでに立ち寄ってくれる方々で年末年始やお盆に匹敵するほどに賑わう。鎚起銅器はいわゆる「工場」が製造するものではないものの、燕三条におけるものづくりを語るうえでは
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本書は、「欲望」「ものづくり」「生活」という3つのテーマをもって構成されている。
人生は、何かを「欲望」し、その欲望を満たすために「ものづくり」がなされ、そのものが届いた人たちの「生活」が変わり、また別の何かを「欲望」するという循環のなかにある。
つまり、欲望は主体の起点としてある。にも関わらず、近年、欲望を声高に語ることは、わがままで、利己的で、自分勝手であると受け止められやすく、むし