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「インティマシー2022/『俗物』出版記念トーク 」アーカイブ

「燕三条 工場の祭典」は、毎年10月の第一木金土日(2022年は金土日となった)開催されていて、その金曜日に鞍田崇さんをお招きしてのイベントが恒例となっている。2020年にも木工家の三谷龍二さんをお招きしての鼎談が開催されていて(その様子は『俗物』にも収録されているので、詳しくはそちらをあたっていただきたい)、今年もまったく同じメンバーで「インティマシー2022/『俗物』出版記念トーク」を開催することになった。
詳しくは動画を見ていただきたいが、テーマとして2つあったような気がしている。

ひとつは、じぶんの実感を(大切にしながら)起点とすること。
もうひとつは、手を動かすことと、考えることを行き来すること。

周囲のひとたちからの好意や評価を考えるあまり、じぶんの実感をないがしろにしてしまうと、じぶんの言動の起点が自分自身ではなく、他人になってしまうことへの危惧は『俗物』の問題意識にゆるやかにつながっている。

もちろん鞍田さんの冒頭のプレゼンテーションにおいて、当初やや戸惑いながら引き受けてくれていた「俗物」という概念について、さまざまな引用を駆使しながら、アクロバティックに肯定していく手さばきに圧倒されたことは言うまでもない。

またあるいは、三谷さんが長くじぶんの実感を手がかりにものづくりを続けてきた経験という重みは、質疑応答を含めたあらゆる意見のなかに埋め込まれていたように思う。

あたためて、年中行事というものはいい。

また来年以降も鞍田さんには(断られるまで)継続的に来ていただき、じぶんたちの足下を見直しながら、遠くをみる時間をつくることができれば、と考えている。

冒頭は、いつものように鞍田崇さんによるスライドをつかったプレゼンテーションからはじまった



トーク写真:Gu Mengting @allyl_gu

※公開は11月末日まで


トークスライド

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