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「悪いやつほどよく眠る」 勝手に映画レビュー!

こんにちは!
黒澤明監督の代表作「悪いやつほどよく眠る」。なかなか印象深いタイトルですよね。笑
個人的に、黒澤明の現代劇の中ではNo.1の作品です。初めてみたとき、そのラストに絶句して、しばらく放心状態になりました。

まだ観ていない方にはぜひ一度、ご覧になってほしい映画です。

*映画上級者向けの記事ではありません!
*ネタバレなし!(多分)

ではまず「悪いやつほどよく眠る」のあらすじです。


長くて分かりづらく、若干ネタバレ気味なので読み飛ばしてもらって構いません。(他人様のを引用しているくせに...笑)

土地開発公団の副総裁、岩淵の娘・佳子と、岩淵の秘書・西との結婚式。
公団の課長補佐・和田が汚職容疑で逮捕されたばかりであり、異様な雰囲気が漂っている。
会場に運ばれてきたウェディングケーキを見て、参加者たちは目を疑った。
ケーキは公団のビルの形をしており、7階の窓に赤いバラが刺さっている。
その窓は、5年前に当時の課長補佐であった古谷が、公団の汚職にからんで飛び降り自殺した場所だったからだ。
警察に尋問されていた和田は黙秘を貫くが、釈放後に自殺を図ろうと火山の火口へとむかう。
ところがそこに西が現れ、彼の自殺を阻止する。
実は、5年前に自殺した古谷は西の父親だった!
西は、汚職を繰り返す公団幹部への復讐を計画していたのだ。
和田を仲間に引き入れた西は、狙い通り次々と公団幹部たちを痛めつけていくが……
引用:https://www.moyacinema.com/entry/bad_sleep_well


あらすじを読んでもなんのこっちゃだと思います。笑
簡潔に言うと、
主人公、西を演じる三船敏郎が上司の汚職を暴く!というお話です。
今回の作品も黒澤ワールド全開でございます。三船敏郎、相変わらずむちゃくちゃカッコイイです。

感想

・やっぱり構図がすごい!!
私、黒澤の作品に出会うまでは、映画の構図というものをほとんど意識していませんでした。ストーリーの内容だけを追ってた感じですかね。それでも全然良かったのですが、黒澤映画を一度観てしまうとその素晴らしさに感動してしまいました。なので、他の映画を観るときにいちいち構図が気になってしまいます。笑
例えば本作だと、ある人物が二人の悪者上司の会話を裏で聞いてしまうシーンがあるのですが、そのときの構図も良くできています。聞いてしまった人の表情と、悪者上司二人の会話している様子が自然に目に入ります。

・「悪いやつ」の醜さがうまく表現されている。
「悪いやつ」は常に部下を食い物にして、保身をはかります。そして、明日は、自分が上司に食い物にされる番かもしれない。そんな大人の汚さがよくわかる映画でした。笑中間管理職は大変そうです...。笑

・ストーリーがややわかりづらい
主人公の西と、その上司の娘さんとの結婚式の場面から始まるこの映画。その結婚自体、西の策略であるのですが、そういった情報が物語序盤は分かりづらいです。
主人公らの所属する組織が「日本未利用土地開発公団」であったり、題材が「汚職事件」であったりと、なかなか我々に馴染みが薄い内容であるので仕方ないですね...。でも安心してくだい!絶対に理解できます!!せっかくめちゃくちゃおもしろい映画なので、そういった部分で敬遠してほしくないです...!!笑

・ラストにびびる...
とにかくラストですね...!衝撃的です。んーでも、ネタバレしたくないから言いたくない...!これはぜひ観てもらいたい。この脚本は見事です!「悪いやつほどよく眠」ります。


まとめ

とにかく三船敏郎がかっこいい。あの人まじでイケメンだわ...。
ラストの展開に衝撃が走ることをお約束します。
ぜひ一度ご覧になってみてください。

ちなみに

この映画のワンシーンを切り取って、黒澤映画の凄さを解説してくれてる動画があります!3分程度なので、これもぜひご覧になってみてください!
https://www.youtube.com/watch?v=jGc-K7giqKM


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