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「七人の侍」が予想以上に面白かった話

最近、あの日本を代表する映画監督、黒澤明の代表作「七人の侍」を見たんですが、面白すぎてびっくりしました!笑

*映画玄人向けの記事ではないです!
*ネタバレなし!(多分)

まず、「黒澤明って名前は知ってるけど、どんな映画を撮った人かはわからない。」、「黒澤明って有名らしいけど、何がすごいの?」という方は、こちらを御覧ください。8分半でその偉大さがわかります。


私、黒澤歴は数ヶ月のペーペーなんですが、「七人の侍」を観て以来、黒澤映画にどっぷりハマりましたね。それからというもの、「用心棒」、「椿三十郎」、「羅生門」、「悪いやつほどよく眠る」などの有名な作品から観まくっちゃってます。笑

ではまず「七人の侍」のあらすじです。

時代劇です。
ある村は、去年、野伏せり(野武士)と言われる悪党連中に襲われて、そいつらに女性や食料をもっていかれてしまいます。で、今年も「また野伏せりがきて全部持ってかれちまうだ〜」なんて言いながら弱い百姓たちは怯えているわけです。
そんな中、ある一人の勇敢な百姓が「いや、野伏せり倒すだ!」と決意するところから、物語は始まります。
当然、百姓は戦の知識は何も持ってないわけですから、戦のプロである武士を7人探して協力してもらい、野伏せりを退治してやろう!!というお話です。


感想

・人物像がわかりやすい
時代劇は、我々若者にとって、理解し辛いように感じてしまいがちですが、そんなことはないです!
例えば、最初の「協力してくれる侍を探すシーン」。ある武士が、立て籠もり犯を見事な策で倒し、それを見ていた百姓は「このお方なら、やってくれるかもしれん!」とまずその人をスカウトすることを決めます。そして、その武士は、後に「打倒野伏せり作戦」の指揮をとります。
こういった感じで、7人の侍それぞれにどんな特徴・役割があるのかという要素がわかりやすく表現されています。よく漫画とかでもありますよね。ワンピースならルフィが船長、ゾロが剣士、サンジはコックで…みたいな笑
映画ならオーシャンズ11とかもそんな感じだと思います。(多分、オーシャンズ11は七人の侍の影響を受けている?)

・戦いの場面が、現代ではおそらく再現できない
野伏せりと戦うシーンで、馬とかが平気で転ばされたりします。おそらく今の時代だと動物保護団体とかが文句を言ってきて、大炎上しそうです...笑
また、黒澤映画の特徴でもある「群衆」を巧みに利用した映像で、合戦シーンは大迫力、目が離せません。今、こんな映画を作ろうとしたら、CGいっぱい使わないと撮れなさそう...。ちなみに、この映画は黒澤映画の中でもダントツで予算がかかってる作品らしいです。

・時代背景を知っていないとわからないことがあるかも...
例えば、百姓は決してお侍さんに逆らうことはない。身分は絶対。みたいなことがわかっていないと少し違和感を感じてしまうかもしれません。それをわかっていない人は、ただ怯えているだけの百姓をみて、「なんだこの意気地なし!!無理無理ばっか言ってないで戦えよ!!」と思ってしまうかもしれません。

まとめ

「七人の侍」は現代の人間が見ても大いに共感できる、様々な人間の心情が描かれています。迫力のある映像、無駄のない構図、名俳優らの演技、そういったたくさんの要素を含んだ素晴らしい映画です。また、見終わったあとで、いろんな解釈ができる場面もいくつかあります。ぜひ、恋人や友達と一緒にみて、「あのシーンはどういう意味だと思った?」なんて話で盛り上がってってもらえると良いかと思います。


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