いざ出雲王国　vo.1-動機-

古代。どうやら出雲には大きな王国があったらしい。
それは、出雲地方の遺跡から出土した大量の青銅器が
その片鱗を物語っている。
当時どういう国があって、何があったのか、
祭祀に使う銅鐸や剣など何か大規模な組織があったことだけは
窺い知ることができるのである。

かねてより、一度古代出雲の片鱗を感じてみたいと思っていた私は
4泊5日の旅を決行した。これはその旅の記録である。
出雲大社へは、一度だけバスツアーで行ったことがあった。

神在祭の出雲大社ということで非常ににぎにぎしい雰囲気に包まれていた。
しかしながら、滞在時間はざっと4時間で
深く出雲という土地柄を理解するには至らなかった。
それに、神在祭でない時の出雲大社の空気が
どんなものなのかも知りたかった。
本やブログなどで調べたりしていたが、
やはり自分なりに“知る“には実際に五感で感じるのが一番だ。
行くしかあるまい出雲の地へ。

こうして、出雲を訪ねる旅が始まったのである。