マネジメントを自分ゴトにするために。
人は自分の内側で起こることに対して、恐れや不安を感じる。
自分の外側の世界で起きている出来事を客観的に眺めることはできても、
多くの人は外側で起こっている恐れや不安を想像しようとしない。
しかし、自分の内側でもそれが起こると一気に、
主観的な感情になって内側から起こる恐れや不安に襲われる。
外側にあった恐れや不安が、内側に向かって襲ってくる。
しかし、この恐れや不安を自分ゴトにすることで、
なくす(消化する)ことができる。
例えば、新しい組織に変わったのも、
組織の内側で起きている恐れや不安と向き合ったから。
向き合うことで、自分ゴトにすることができた。
新しいマネジメントも同様で、
自分の仕事に直結できるから、自分ゴトと思って変えることを選んだ。
自分ゴトにできる鍵はある。
さほど、難しくはない。
どちからといえば、簡単。
ただ、覚悟がいるだけ。
多くの会社は、
すべての経営情報を社員に説明せず、オープンにもしていない。
さらに、階層ごとにみることができる情報を分け隔てている。
情報を分けることで、情報統制することで、管理統制することができる。
階層の上にいる人や信頼できる人は管理統制する必要がないので、
オープンにする情報量は多い。
階層の下にいる人や信頼できない人は管理統制する必要があるから、
限られた情報しかみせない。
情報量が、会社の中での優位性を示す場合がある。
オープンにすると、この優位性を失ってしまう。
会社の情報をオープンにするにも、
恐れや不安とも向き合わなければならない。
足りないのは、覚悟だけ。
本当に必要な覚悟とは、相手を信頼すること。
このことに気づいた時、
新しい組織(ティールやホラクラシー)の数社が、
経営情報のオープンだけでなく
社内向けに毎期経営説明もしていることを思い出した。
オープンにするとは、
〝自分を解放すること〟であり、
時には自分の弱さまでも解放する。
相手を信頼するから、オープンにすることができる。
経営の透明化が、情報の共有化が、会社を自分ゴト化することにつながる。
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