時代の常識を変えたクルマ
時代の常識を変えたクルマに、私はホンダインサイトをあげたいと思います。
プリウスから遅れること2年、1999年に販売されたホンダ初のハイブリッド車、インサイトは脅威のカタログ燃費35.0km/L(プリウスは28km/L、10・15モード)を叩き出します。
2人乗り
1Lエンジン
アルミボディ(車重800kg台!)
空気抵抗(CD値0.28)
など、ハイブリッドメカニズム的な燃費に劣るホンダが徹底的にこだわって作った車でした。
やられたトヨタは当然黙っているはずもなく二代目プリウスでは燃費スペシャルグレードを開発し、35.5km/Lのカタログ燃費を達成。
ホンダはすぐさまインサイトを改良し36.0km/Lを達成し、カタログ燃費No1を奪還しました。
そう。このクルマのおかげで軽自動車勢も巻き込んだ「自動車の燃費競争(しかも30km/L台)」という新たな地平が開けたのです。
しかしメカニズムに負けるからとエゲツない燃費スペシャルを出すホンダも、その燃費スペシャルをワンランク上のクルマで倒しに行くトヨタもとんでもないです。
そして新しい価値を広めていくには競合が大事だとよくわかるケースではないでしょうか。
ディーゼルゲートからのBEVへの移行にててんやわんやする欧州を生暖かく見守れるのもこういうメーカーさんの積み上げてきた努力のおかげです。これからも沢山の切磋琢磨が見られること、楽しみにしています。
参考記事
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?