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#24.BNCT(ほう素中性子捕捉療法)

前回noteでは「免疫療法」について記載したが、現在では脳腫瘍を治療する為に様々な研究開発がなされている。

その中の一つに「BNCT(ほう素中性子捕捉療法」がある。

以下は、公益財団法人医用原子力技術研究振興財団のHPから引用

Q ほう素中性子捕捉療法(Boron Neutron Capture Therapy: BNCT)とは?
A 現在の標準的な放射線治療法で治すのが困難な悪性神経膠腫という悪性脳腫瘍(しゅよう)のために研究されている従来のものとは異なった放射線治療です。ほう素10Bの薬剤を点滴してから熱中性子線をあてて、悪性神経膠腫を治療します。

また以下の医療機関で相談可能(https://www.antm.or.jp/06_bnct/04.html)

・京都大学原子炉実験所粒子線腫瘍学研究センター(大阪府)
・南東北BNCT研究センター(福島県)
・筑波大学脳神経外科放射線腫瘍科(茨城県)
・国立がん研究センター中央病院(東京都)
・江戸川病院(東京都)
・大阪医科大学脳神経外科 (大阪府)
・川崎医科大学放射線科(岡山県)
・四国こどもとおとなの医療センター脳神経外科( 香川県)
・大阪大学第二口腔外科(大阪府)

この治療法は『原子炉等から発生する中性子とそれに増感効果のあるほう素との反応を利用して、正常細胞にあまり損傷を与えず、腫瘍細胞のみを選択的に破壊する治療法です。現在は臨床研究の段階です。がん細胞と正常細胞が混在している悪性度の高い脳腫瘍をはじめとするがんに特に効果的で生活の質(QOL)に優れています』という記載もあり、脳腫瘍に限らず他のがん(頭頸部がん、肝臓がん、肺がん、中皮腫、骨軟部肉腫など)にも応用できる様だ。

私の場合は2019年1月22日に大阪医科大学へセカンドオピニオンの為に受診。その際にBNCT(ほう素中性子捕捉療法)を聞いたことがある

妻の場合は松果体(脳の中心部)に腫瘍があり、中性子が届かない可能性がある為に今の技術ではBNCTは難しいとの回答であった(ただ今後の技術革新により中性子が松果体深くまで届くのではないかと私は勝手に期待している)。

セカンドオピニオンの内容では「今の所、標準治療以外の治療法はない。ただMRI画像を見る限りでは、標準治療の効果はあっていると思う」との内容であった。

今現在では上記の「BNCT(ほう素中性子捕捉療法)」の他に、今注目されている「ウイルス療法」「光免疫療法」「がんゲノム医療」などがあり、また今後は免疫チェックポイント阻害剤と組み合わせた治療法等を開発が進んでくると思っている。

そしてきっと妻のがん(膠芽腫)が治る治療法も見つかると信じている。

記事を通じて、少しでも誰かのお役に立てればと思っています。