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心に響くゾウさんの言葉『夢をかなえるゾウ2』

 書店でパッと目についた一冊の本、「夢をかなえるゾウ」。一部ドラマ化されたこともあり、絶大な人気を誇っています。現在、3まで出版されています。1は以前読んだことがあったのですが、まさか3まで出ているとは。ガネーシャおそるべし。Amazon Prime会員特典でダウンロードできたので、2を読んでみました。

 1と同様、ガネーシャやそのほかの神様のありがたいお言葉が、グサッグサッと私の心に刺さりながらも、何とか読み終えることができました。純粋にストーリーが面白い。じゃないと、痛すぎてページをめくれません。

一番響いたシンプルな言葉

「人間は、成長する生き物なんやで」

 子供の頃は、日々できることが増えていってました。新しい漢字が書けるようになったとか25m泳げるようになったとか、少しでもできるようになることが楽しかった記憶があります。また、楽しいという気持ちが原動力となり、あれこれ挑戦していましたね。

 大人になってから、成長する自分の姿を想像できなくなってしまったような気がします。それは子供の頃のように、各科目の成績などで、自分の成長を数値で確認できる場面がほとんどないからかもしれません。また、与えられる課題の難易度やジャンルも多種多様だからかもしれません。

 大人になっても、仕事や家庭で得た新たな知識や経験は自身の成長につながっているんですよね。今までもなんとなくわかっていたんですけど。このシンプルな一行にはっと気づかされました。


心があったかくなった言葉

「赤ちゃんはな、最初は何もでけへんからこそ、どんな存在にもなれるし、どこまででも成長していくことができる。何もでけへんから、可能性は無限大なんや」

「人間の赤ちゃんはやりたいことやるやろ?触りたいもの触って、行きたい場所にも行く。もちろんそこで痛い思いしたり、つらい経験するわな。でも、それこそが、人を一番成長させる道なんやで」

 先日も1歳の娘に飲みかけのコーヒーをこぼされてしまい、あとの掃除が大変でした。いたずらを含め、少しずつできることが増えてきました。できることが増えているというのは、その分チャレンジをしているということ。娘自身もチャレンジするのを楽しんでいるようにも見えます。はたから見ると、いたずらを楽しんでいるようにしか見えないんですけどね。

 娘はまだ歩けませんが、歩こうと努力はしています。何度も尻もちをつき、その度にびっくりして泣きますけど、チャレンジを辞めることはありません。痛みの先に大きな喜びがあるのを生まれつきわかっているのかもしれません。

耳が痛いと感じた言葉

「聞く耳を持つんや。それが『成長』するための最大の秘訣やで」


 年齢を重ねるほど、人の言うことに耳を貸さなくなる傾向にあると思います。たくさん経験を積んでいるので、自分の判断に自信を持っているからだと思います。また、日本が年功序列で、年齢による上下関係がきっちりしていることもその原因の一つかもしれません。青二才、若造、ゆとりなどなど、若者世代を下に見る言葉がたくさんありますしね。

 いつの時代も優秀なのは若者、じゃないと人類はとっくに滅びていると別の本に書いてありました。若い人は経験値がありませんが、新しいことに対する偏見がなく、何でもとりあえずやってみる姿勢が優れていると。若者は時間的余裕があるので、失敗しても取り戻せる気持ちがあるからかもしれません。

(※私の主観的なイメージです。年をとっても人の言うことを聞く人もいますし、若者でも聞く耳をもたない人はいます)

人にも教えたい言葉

「仕事、お金、人間関係、幸せ・・・人間の悩みなんちゅうのはいつの時代も同じや。そんで本ちゅうのは、これまで地球で生きてきた何億、何十億ちゅう数の人間の悩みを解決するためにずっと昔から作られてきてんねんで。その『本』でも解決でけへん悩みちゅうのは何なん?自分の悩みは地球初の、新種の悩みなん?自分は悩みのガラパゴス諸島なん?」


 最近ではインターネットで検索して、悩みを解決する人も多いと思います。私はインターネットも本も情報なので、どっちを参照しても問題ない感じています。ただし、本は手間暇かけて編集や校正もきちんとされており、内容に信憑性が高いものが多いと感じています。

 もちろん、すべての悩みを本で解決できるとは思いません。時代の流れとともに、今までになかった新しい悩みが出てきます。とりあえず、悩んだときは、同じような悩みを持つ人を検索したり、同じ境遇の人が書いた本を読んでみたり、色々と情報を集めることが大事なんだと思います。


 憎たらしくも愛らしいガネーシャ。本のジャンルとしては自己啓発なんですかね?でも、ストーリーが面白いので、肩ひじ張らず気軽に読んでみることをオススメします。

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