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欲罢不能ーー依存体質の皆さんへ:「麻薬型」人間に気を付けろ!

(1963字・この記事を読む所要時間:約5分 ※1分あたり400字で計算)

【欲罢不能】

ピンイン:yù bà bù néng
意味:やめたくてもやめられない様。

『依存体質の皆さんへ:「麻薬型」人間に気を付けろ!』

 成長過程で十分な愛情を得られなかった人は、ちょっとした親切にでも飛びついてしまうことがある。

 これはひどい喉の渇きに苦しんでいる人がティースプーン一杯の水でさえも必死に求めるのと同じで、他人からしてみれば大したことでなくても、本人の目にはこの上なく素晴らしいものに映ってしまうのだ。


 かくいう私も当事者の一人で、依存体質の故つい距離感をぐいぐいとつめ過ぎてしまう

 相手は社交辞令で優しくしてくれているだけだと分かっていたとしても、まるで今まで得られなかった分の愛と安心感を全て補おうとするかのように、相手に求めてはまとわりつくのだ。


 ほとんどの人は、このように狂った私の姿を見るとびっくりしてしまう。

 理由をつけて距離を取り、離れていく人もいれば、面と向かって「迷惑なんだけど!」と怒ってくる人もいた。

 そう嫌われる度に、「またやってしまった」と自己嫌悪になる。
 また同じことが起こるのが怖くて怖くて、心の戸を閉ざし、一人の世界に隠れたくなる。

 が、それでも積極的に人付き合いを続けていかなければならない。


 なぜなら、程よい距離感についての感覚や親密度の育て方は、試行錯誤を繰り返さなければ決して身に付くことはないからだ。


 その際、「練習台」となってしまう人間関係はどうしても出てきてしまう。
 わざと関係を犠牲にするようなつもりはなくても、まだ上手に出来ないうちは避けられない。

 それに、関係が壊れた瞬間程多く学べると私は思っている。

 というのは、清々しく突き放される終わりの終わりで、ほぼ必ずありがたい「アドバイス」をいただけるからだ。

 「ベタベタくっつかれると鬱陶しいよ」
 「私に執着しないで!」
 「お互いの生活の空間を大切にして欲しい」
 「人をコントロールしようと思わないで!」

 私はこれらを「振り絞った最後の愛情」と呼んでいる。

 まさにこういった声が、私を育ててくれるからだ。


 鋭い指摘は、私のどの行為がどのような不愉快をもたらしたのかを明確に教えてくれる。

 若干苦しい過程ではあるが、このように様々なシチュエーションを実際に体験しながら模索出来る。
 そうしていくうちに、要領をつかみ、より良い人との付き合い方が見えてくるのだ。

 だからどんなに怖くても、決して人から逃げることはない。


 だが、「逃げるが勝ち」の場合もある。

 ズバリ本文のタイトルにあるように、「麻薬型」人間に出くわした時だ。


 彼らは、決してはっきりと「嫌いだ」と伝えくることはない。
 その上、まるで私の全てを理解し、受け入れてくれるかのように接してくれる。

 笑ってくれる。
 抱きしめてくれる。
 ミスをしても、何度も「大丈夫」と言ってくれる。

 自分だけは味方だと、強調してくる。


 そうされているうちに、錯覚が起きる。

 「ああ、私はようやく普通の人間関係を築くことが出来るのだーー」、と。

 既に抜け出せない泥沼にはまってしまったことも分からずに。


 始めは心地よいものだ。
 自分が依存しているのでさえ分からない程に。


 が、ある時になると、彼らの態度は豹変する


 そっけなくなったり、言葉遣いが荒くなったり。
 大勢の人の前でも、怒鳴り、暴言を吐いては貶してきたり。

 それでも最初の頃の温もりを忘れられず、
 「私が悪いからなんだ」
 「あの人は私の為を思って、そうしているんだ」
なんて考え続けては自分をなだめる。

 ズルいのは、さんざん粗末な扱いをしていく中で、時折ぽろっと慈愛を投げ捨ててくること。
 「考え過ぎだよ、私はあなたのこと大切に思ってるよ」といった具合に。

 それがさらに依存を加速化する要素となる。


 本来であれば、人間はわざわざ傷付けてくる対象に近寄ることはない。
 身を守る為に、敵意ある相手を見分け、逃げたり或いは戦ったりするのが本能だからだ。

 依存状態の恐ろしさは、こういった正常反応を崩すところにある。


 心が壊れるまで。

 自分を見失うまで。


 それでも此処が「安全基地」だと思い込んで。


 自分は依存体質だ。そう自覚出来ているのなら、どんな時でも気を緩めず警戒するよう心がけよう。
 「何かがおかしい」。一度でもそう感じたなら、要注意だ。

・辛いのにも関わらず、それを求めていないか。

・自分を傷付けるものだと知っていながらも、かえってそれ近づこうとしていないか。

・明らかに理不尽だと分かっていても、その苦しみを受ける理由があると言い訳を探していないか。

 一つでも当てはまるなら、今すぐ逃げよう。


 得体の知れない笑顔より、はっきりと突き飛ばしてくれる人の方がよほど良く、

 当たり障りのない慰めより、痛い程に叱ってくれる人の方が、より愛情深いのだ。


 「麻薬型」人間に、優しさなど決して無い。
 結局は「いいように翻弄し、都合よく利用してくる人」なのだ。

 逃げよう。

📚気持ち良い関係は、決して束縛しない


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