マガジンのカバー画像

自己啓発エッセイ

95
自己啓発エッセイ
運営しているクリエイター

2020年3月の記事一覧

精益求精ーー「情熱」と「愛情」は丁寧の秘訣

【精益求精】ピンイン:jīng yì qiú jīng 意味:十分に良く出来ているが、更にその上を目指すこと。 『「情熱」と「愛情」は丁寧の秘訣』 和菓子を初めて目にした時、「ああ、これぞ『精益求精』だなぁ」と思った。  どんな小さなパーツでもおろそかにせずじっくりと作り上げている。  そんな和菓子一つ一つから、溢れんばかりの職人魂を感じた。  なんと細かくて丁寧な作業だろう。  「大雑把な私には到底無理な仕事だ」  そう思った。  けどその瞬間、同時にある事を思い出

¥100

整装待发ーー会社に干された時、私がしてきたこと

(1463字・この記事を読む所要時間:約4分 ※1分あたり400字で計算) 【整装待发】 ピンイン:zhěng zhuāng dài fā 意味:仕度が整い、出発を待っている様。    十分に準備が出来たということ。 『会社に干された時、私がしてきたこと』 贅沢な話かもしれないが、「ひょっとして会社に干されたのではないか」と心配するぐらい仕事が暇だった時があった。  所謂「社内ニート」の状態。  出勤しても予定は何一つ無く、メールボックスに届いているのはメルマガだけ。  

¥100

千锤百炼ーー苦労してきた人は「味」がある

(841字・この記事を読む所要時間:約2分 ※1分あたり400字で計算) 【千锤百炼】 ピンイン:qiān chuí bǎi liàn 意味: 鍛えに鍛える様。剣を鍛造する際、百回も千回もハンマーで叩き、強くすることから由来する熟語。    作品(文章等)の推敲を繰り返すことにも使われる。 『苦労してきた人は「味」がある』  生まれつきエリートで不自由なく育ち、一流の教育を受け、優良企業に就職する。  誰もが一度はこのような生活を夢見たことがあるかもしれない。私もそうだっ

¥100

无可奈何ーー「しょうがない」は生きる術だ

(811字・この記事を読む所要時間:約2分 ※1分あたり400字で計算) 【无可奈何】 ピンイン:wú kě nài hé 意味: 途方に暮れて、どうしようもない様。 『「しょうがない」は生きる術だ』  私達は実に不公平な世の中に生きている。  汗水垂らして必死に努力しても、必ずしも相応の結果が得られるとは限らないし、  「あともう一歩」のところに限って、何故が崩れ落ちてゼロに戻ってしまうことがあるし、  万が一に備えようと普段から気を付け続けてきたとしても、全く予想外

¥100

抛砖引玉ーー拙くても、意見をどんどん言おう

(754字・この記事を読む所要時間:約2分 ※1分あたり400字で計算) 【抛砖引玉】[日:抛磚引玉(ほうせんいんぎょく)] 「磚を抛げて玉を引く」とも ピンイン:pāo zhuān yǐn yù 意味:「砖」はレンガの意味であり、「抛」は投げるということ。    直訳すると「レンガを投げて玉を引き寄せる」で、自分の未熟な意見をたたき台とし、他人の価値ある意見を引き出すという意味。 『拙くても、意見をどんどん言おう』 昔、会社の上司に「ちゃんとまとまってから提案しなさい

人面兽心ーー人類は獣以下の存在になったか

(714字・この記事を読む所要時間:約2分 ※1分あたり400字で計算) 【人面兽心】[日:人面獣心(じんめんじゅうしん、にんめんじゅうしん)] ピンイン:rén miàn shòu xīn 意味:人の姿をしているが、獣のような残忍な心を持っていること。    ひどく悪徳な人を指す言葉。 『人類は獣以下の存在になったか』 私はプロテスタントのクリスチャンだ。  毎週日曜日はクリスチャンにとっての「主日」で、いつも教会に集まり、聖書の教えを聞くことになっている。  よく教

以貌取人ーー外見は内面の一番外側

(518字・この記事を読む所要時間:約1分 ※1分あたり400字で計算) 【以貌取人】[日:以貌取人(いぼうしゅじん)] ピンイン:yǐ mào qǔ rén 意味: 見た目だけで人を判断すること。 『外見は内面の一番外側』  「見た目で人を判断するな」と子供の頃から教わってきたが、結局のところ見た目もやはり大事だと思うこの頃である。  なぜかと言うと、結局人というのはやっぱり見た目を通して大体のイメージを掴むもの。  この一般現象に反して「だらしない外見から、私の崇高

我行我素ーー「個性的」がスキル化しつつある時代

(594字・この記事を読む所要時間:約1分 ※1分あたり400字で計算) 【我行我素】 ピンイン:wǒ xíng wǒ sù 意味: 誰にどう言われようと、わが道を行く様。 『「個性的」がスキル化しつつある時代』  ちょっと前までは、「あの人は我行我素だ」というと身勝手で自己中心なイメージがあったが、最近はそうでもないらしい。  むしろ「個性」や「自由自在」の代名詞となり、周りに流されずに自分の意見をしっかり持っている人を褒める際にも使われる単語となった。  「これだか

背水一战ーー思っている以上に自分は強い

(618字・この記事を読む所要時間:約2分 ※1分あたり400字で計算) 【背水一战】[日:背水之陣(はいすいのじん)] ピンイン:bèi shuǐ yī zhàn 意味: 背後は川で逃げ場を失い、目の前は敵軍という絶体絶命の状況におかれ、覚悟を持ち決死で戦うこと。 『思っている以上に自分は強い』  「背水之陣」は誰もが知っている有名なお話。  漢に「韓信(かんしん)」という武将がいた。  ある時、趙軍と戦うことになった韓信は、味方の兵隊を集めわざと川を背に陣立てをし

三心二意ーー打ち込める物が無いからごちゃごちゃ考える

(464字・この記事を読む所要時間:約1分 ※1分あたり400字で計算) 【三心二意】[日:三心二意(さんしんじい)] ピンイン:sān xīn èr yì 意味: 気持ちや考えがまとまらず、あれこれと迷い揺らぐ様。 『打ち込める物が無いからごちゃごちゃ考える』  何かに夢中になっている時、私は強くなる。  心が据え、気持ちが明るくなる。  ポジティブになり、希望でいっぱいになる。  たとえ嫌なことがあったとしても、夢中になっている対象から慰めを得られる。  何よりも

柔能克刚ーー弱い人程威張る

(435字・この記事を読む所要時間:約1分 ※1分あたり400字で計算) 【柔能克刚】 ピンイン:róu néng kè gāng 意味: 日本語では「柔能く剛を制す」という。    一見弱々しく見る者が、かえって硬く強い者に勝てるというたとえ。 『弱い人程威張る』  しっかりとした力を持っていない人程、威勢を張って相手を負かそうとする傾向がある。  これは私が社会に出て、色々な人と接して分かったことの一つだ。  一見態度も声もデカく、おっかないようだが、実際は大したこ

塞翁失马ーー幸と不幸は表裏一体

(881字・この記事を読む所要時間:約2分 ※1分あたり400字で計算) 【塞翁失马】[日:塞翁失馬(さいおうしつば)] ピンイン:sài wēng shī mǎ 意味:人生の幸か不幸かは簡単に判別がつかないということ。「塞翁失马、焉知非福(福かどうか分からない)」とも。   「塞翁」という老人に由来する四字熟語である。   塞翁は一匹の馬を所有していたが、ある日その馬が逃げてしまった。   これを聞いた近所の人々は彼を慰めようと集まったが、塞翁は「必ずしも悪いことではな

草木皆兵ーー攻撃的なのは、不安だから

(471字・この記事を読む所要時間:約1分 ※1分あたり400字で計算) 【草木皆兵】[日:草木皆兵(そうもくかいへい)] ピンイン:cǎo mù jiē bīng 意味:あまりにも敵に対する不安が大きく、草木でさえ敵兵に見えて怯える様。疑心暗鬼になっている様子。 『攻撃的なのは、不安だから』  「これっぽちも良心の呵責が無く、堂々としていられる人は急に驚かされてもびっくりでさえしない」と教会の先生から教わった。  そういう人は心が安定していて、常に余裕を持っていられる

集蛍映雪——言い訳は、本気じゃない証拠

(672字・この記事を読む所要時間:約2分 ※1分あたり400字で計算) 【集蛍映雪】ピンイン:jí yíng yìng xuě 意味:貧しさに負けず、勉学に苦労し励むことのたとえ。   「集蛍」は蛍を集めることであり、「映雪」は雪明かりの意味。   晋(しん)の孫康(そんこう)という者が貧しさの故灯油を買えずとも、夏は蛍の光、冬は雪明かりで書物を照らし勉強した話が由来となる。 『言い訳は、本気じゃない証拠』  「集蛍映雪」の話は読む度に何かしら得られるから面白い。