4_塞翁失马

塞翁失马ーー幸と不幸は表裏一体

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【塞翁失马】

[日:塞翁失馬(さいおうしつば)]

ピンイン:sài wēng shī mǎ
意味:人生の幸か不幸かは簡単に判別がつかないということ。「塞翁失马、焉知非福(福かどうか分からない)」とも。
  「塞翁」という老人に由来する四字熟語である。
  塞翁は一匹の馬を所有していたが、ある日その馬が逃げてしまった。
  これを聞いた近所の人々は彼を慰めようと集まったが、塞翁は「必ずしも悪いことではないかもしれない」と答えた。その後、逃げた馬がなんと無事戻ってきて、その上駿馬(しゅんめ)を一匹連れて帰ってきた。
  周りの人はこれを見て塞翁の為に喜んだが、彼は「これは必ずしも良いことではないかもしれない」と心配そうに言った。その通りに、後日塞翁の息子がこの駿馬に乗って落馬し、足を骨折してしまったのだ。
  しかしこれに対し、塞翁はまた「必ずしも悪いことではないかもしれない」と言い、大して悲しまなかった。一年後、国が戦争に巻き込まれ多くの若い男子が徴兵によって戦争に行き命を落としたが、塞翁の息子は足を怪我していたので徴兵されずに済んだ。


『幸と不幸は表裏一体』


 意外と人間というのはほとんどの場合目先が利かないもので、身の回りに起こった一つ一つの出来事に一喜一憂しがちである。
 うわべだけ見て「これは良いこと、これは悪いこと」と判断してしまうので、ちょっとしたことに振り回され、気持ちが不安定になってしまう。

 実際、人生は実に上手い具合に複雑に出来ていて、災難かと思っていたものが実は祝福につながっていたり、恵まれたと思いきやその後にとんでもない損失が潜んでいたりする。

 もちろん先見の明が無い限り、ピタリと「これは幸いだ、これは不幸だ」と予測しながら生きることは不可能である。
 ただ、常に平常心を保ち冷静であるよう心掛けることは出来る。
 幸せを感じても喜び過ぎずに備える心を持ち、不幸時は凹み過ぎずそんな状況の中でも得られているものを探してみるのだ。

 「私は、貧しさの中にいる道も知っており、豊かさの中にいる道も知っています。また、飽くことにも飢えることにも、富むことにも乏しいことにも、あらゆる境遇に対処する秘訣を心得ています。」――聖書『ピリピ人への手紙 4:12』


📚幸せも不幸せも、人生の大切な一部


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