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私はもう、幸せを持っている。

人って時間があると、余計なことを悩んでしまう生き物なんだと思う。

最近、私の生活は平穏そのもの。引っ越しも落ち着いたし、夫とのケンカもほとんどない。「新婚」という時期は試練の連続だったので、少し休憩させてもらっている気分だ。

よく、人は変化のない日々に「このままでいいのか不安」なんて思ったりする。ネットやニュースを見て、もしくは周囲を見て「自分はここがダメだ!」とわざわざ探しにいくようなことをしてしまう。

かくいう私も、よくやってしまう。
例えば、働いていない自分はダメだとか、子どもは無事できるだろうかとか。もっと、あれをした方が、これをした方が…。

もう、本当にキリがない。

でも、よくよく考えてみて気づいた。
私の人生、今までこんなに平和なことってなかったのだ。

幼少のころは、親が離婚して家庭が落ち着かなかった。
学生時代は学校が嫌いで、何度も不登校になりかけた。
やっと大学デビューして青春を謳歌する矢先、モラハラ彼氏ができて台無しになった。
社会人になれば、病んで仕事を休職するハメになったり、泥沼の婚活を味わったりすることになった。

ようやく彼氏ができて、やっと結婚できたと思ったら、価値観の違いや義実家のことで夫とケンカばかりだったり、転勤したり、災害に遭ったり。

やっと、やっとだ。こんなに平和なのは。

学生のころ憧れていた「明日が来るのが怖くない生活」を、私はやっと手に入れたのだ。何を悩むことがあろうか。

世の中、特にテレビなんか見ていると、人の不安を煽って経済を回そうとしているんじゃないかと思うほど嫌な気持ちになる。だから、テレビは夫のいるとき以外つけなくなった。

情報収集やリスクマネジメントは、もちろん大事。でも、今ある幸せに感謝したり、味わったり、たのしんだりすることを放棄してまでやることじゃないと思う。もったいない。

だから私は、この平和で穏やかな生活を、存分にたのしもうと思う。
今まで頑張って生きてきたんだから。

そう思ったとき、ふとプレイリストからぴったりな歌詞が流れてきた。
くるりの「ポケットの中」。

何かを失うことばかり考えて
何かを失うことばかりおそれて
きみは もう持っているだろう
きみの手は もう冷たくないだろう

くるり『ポケットの中』より引用

いま私は、大好きな人と穏やかな日々を過ごす幸せがある。変に悩み出したとき、このことを忘れてはいけない。

特に、自分に「甘え」という文字が頭に浮かんだときなんかに。生きているだけでじゅうぶん偉いんだから。だから、人に「甘えてる!」って言っちゃうときはかなり重症かも。

あるものを数える、足るを知る。感謝を忘れない。つい忘れてしまうんだけど、不安になったら思い出すようにしていたい。

私はもう、幸せを持っている。隣には、あたたかい手がある。それは周りの人のおかげでもあるけど、頑張って生きてきた自分のおかげでもあることを、絶対に忘れてはいけない。

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