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DAY③家族先導!欲張り中欧🇭🇺周遊旅〜ハンガリー〜

ユアナポート!(ハンガリー語でこんにちは!)
趣味が海外旅行の社会人です。

2024年8月に家族3人(父70・母・弟ダウン症)を引き連れて、オーストリア・ハンガリー・チェコ・スロバキアを周遊。
今日はブダペスト2日目の記録です。

スケジュールは下記の通り。本記事は太字。
1日目:成田✈️ウィーン
2日目:ウィーン🚈ブダペスト(ハンガリー)
3日目:ブダペスト
4日目:ブダペスト✈️プラハ(チェコ)
5日目:プラハ🚈ウィーン
6日目:ウィーン
7日目:ブラチスラバ(スロバキア)🚌ウィーン
8日目:ウィーン✈️成田

前回の記事はこちら


初代国王の右手が眠るイシュトバーン大聖堂へ

一日の始まりはホテルの朝食から。
宿泊先はカラトブティックホテル。
朝食で感動したのがまさかのパプリカ
サラダバーの具の一つに生のパプリカが半分に切られており、ハンガリーはパプリカパウダーが人気だからという理由で食べてみたら、パプリカが瑞々しい!
これまで一口サイズに切られたパプリカしか食べたことがなかったため、パプリカってこんなに美味しかったんか!と感動した。
肉厚のパプリカ最高!

お腹も心も満たされ、まずは徒歩でイシュトバーン大聖堂へ。
中欧は午前11時頃までは20度前半で過ごしやすい。しかし11時を過ぎたあたりから日差しが刺すように痛くなる。
日本のような蒸し暑さはないのが救いではあるが。

イシュトバーン大聖堂
イシュトバーンはハンガリー初代国王であり建国の父。
ハンガリーのキリスト教化に貢献した。
モスクを思い起こさせるドーム型の内装
これはビザンツ様式で合っている?
とにかく美しい…!思った以上に広くて見応えがある。
天井画は少し現代風味
イシュトバーンの右手のミイラが展示されている。
遺体から失われていた右手がトランシルヴァニア地方で発見され、最終的にマリア=テレジアによって還された。
これは本当に本物なのか!?と疑ってしまうが、初代国王の手が残っているなんて本当にすごい。歴史人物の手が今も遺っているなんてなんとも不思議だ。

ブダ地区のハイライト3連発

次はバスを乗り継いでマーチャーシュ教会へ。
ブダペストの周遊パスが本当に便利!
一枚でメトロもバスもトラムも乗り放題!
しかもバスの本数も多いため助かる!

マーチャーシュ教会はドナウ川を超えてブダ側の丘の上にある。
観光用に丘の上までケーブルカーが通っており、両親はケーブルカーを希望していたが、周遊パスでバスが乗り放題のため、節約も兼ねてバスで向かうことにした。
とはいえ、途中下車駅から上り坂と階段が続くため、高齢者には少しハード。
ダウン症の弟も
「えー!また階段!?」
と文句言いながらも、休憩しつつ無事頂上へ到着!

景色が最高!頑張って登った甲斐がある!
目の前に見えるのがハンガリーの国会議事堂!
ハンガリー国内で最も高い建物ということで、ハンガリーには高層ビルはないと言うことだな。
漁夫の砦
お金を払えば頂上からの景色を眺めながら散策できるが、上の写真のように登らなくてもきれいに景色が見えるから必要ないかな。
ゲームやおとぎ話に出てくるようなお城感
マーチャーシュ教会
モザイクタイルのような可愛らしい屋根と温かみのある色が素敵。教会ではあまり見たことのない屋根で新鮮!
かつてフランツヨーゼフなどがハンガリー国王戴冠式を行った場所。美しすぎる…!
壁の一部
デザインといい、模様といい、色合いといい、なんでこんな凝った作りなんだろう!
孔雀のような華やかさを感じる。
2階にも登ることができ、戴冠式に使用された冠や兵士の盾などが飾られていたり、展示品も見応え抜群!
そして上からの眺めも美しすぎる!
これはロマネスク建築ですよね!?
一つひとつの作りは豪華で圧倒されるものばかりだが、色合いが温かみのある教会だなぁ。

マーチャーシュ教会・漁夫の砦を堪能した後は王宮へ。
頑張って登ってきた坂道を降り、王宮に近づくにつれてまた階段と坂を登っていく。
ところどころ休憩スポットもあり、景色も楽しめる。

くさり橋とペスト地区

休みながら歩くこと約30分!
ようやく王宮に到着!

ブダペスト王宮/内部は美術館となっている。

王宮からもブダペストの街並みが一望できる。
頑張って登ってきた甲斐があった!
これこそ開放感!


中央市場の賑わいとホロコーストの悲しみと

バスとトラムを乗り継いで、今度はブダペスト中央市場へ。まずは腹ごしらえのランチ。

ブダペスト中央市場
レストランや軽食は2階の一角に集中している
FAKANAL ETTEREM
ここは指差し注文スタイル。生演奏もあり、「さくら」や瀧廉太郎の「花」、「上を向いて歩こう」など日本の曲を演奏してくれた。特に日本人と主張したわけでもないし、演奏者から離れた位置にいたため偶然だとは思うがタイミングが良い。嬉しいね。
パプリカチキン

食後は中央市場でお土産探し。
2階はレストランとスーベニア、1階は食料品関係となっている。
Tシャツはどこも一着2,500円〜とアホ高い値段。
フランスのマーケットだったら同じ値段で3着くらい買えた気がするなぁ…。
ハンガリーは西欧と比較して物価は安いが、お土産に関してはなかなかの強気設定。
また市場内は全く冷房が効いていない
歩き回っていると徐々に体力を削られていく。

中央市場の1階は食品コーナー
念願の煙突パン(クルトシュカラーチ)/シナモンシュガー
出来合いかと思ったが熱々だった。
見た目以上にボリュームある。美味しい。
中身は空洞で、その中にアイスやフルーツを入れる屋台もあるがこれだけで十分お腹が膨れる。

続いてはトラムに乗ってドナウ川遊歩道の靴へ。
16時頃で気温は35度。
この時間から西陽がすごい。日差しが刺すように痛い。
そして日陰がなく、日差しを遮るものが一切ない。
ミネラルウォーターもほぼ空っぽ。ペットボトルの水も白湯状態。
ドナウ川沿いを歩くだけでも体力を奪われていく。

でもやっぱりドナウ川沿いの景色もきれいなんだよな。
ドナウ川遊歩道の靴
第二次世界大戦時、ハンガリーではナチスドイツが支援した政権が実権を握っており、そこに住むユダヤ人を虐殺した。
靴のモニュメントは当時ユダヤ人が履いていた靴を表しており、射殺する前に当時貴重品であった靴を脱ぐことを強制された。
大小様々な靴
ホロコーストは辛い。イスラエルの国旗が印字されたショットグラスや、お供え品、人の写真が靴に括られていたりした。

世界一美しい国会議事堂に潜入!

ドナウ川遊歩道の靴から歩くとすぐに国会議事堂がある。
遠目からでしか眺めていなかったが、近くで見るとやっぱりでかい!!!

ハンガリー国会議事堂
国内で1番高い建物。世界一美しい国会議事堂らしい。
これは宮殿ですよね!?

これから17時45分の国会議事堂ツアーに参加する。
遊歩道の靴から歩くとビジターセンターは建物の1番端っこ。端から端まで歩くと改めて国会議事堂の規模のすごさが分かる。
屋内も相当広いんだろうなぁ。

国会議事堂ツアーは事前予約が必要で、公式で取る場合は数ヶ月前から予約しないと難しい。
しかしかなり割高だが、get your guideで一人9,000円で空きがあったため予約した。
ちなみにEU市民は半額だった。

ツアーはオーディオガイド付き。
各国の国旗が印字された壁にオーディオガイドをかざすとその国の言語が設定されるハイテクぶり。
もちろん日本語もある。

はじめに250段近い階段を登り、昔ハンガリーで活躍した全職業の人形が飾られた廊下を渡り、大ホールへ。記憶が正しければ、ここは入閣したときくらいしか利用しないようだ。

大ホール
天井のフレスコ画も美しい

そして大ホールの奥はドームの真下にあたる広間へ。
ここは撮影禁止エリア。
戴冠式で使用した冠や刃物などが飾られているほか、上を見上げるとドームの天井が息を呑むほど美しい。大きな星を見ているようで、天井の最先端にはシャンデリアが取り付けてある。
見上げているとその美しさに吸い込まれてしまいそうだ。
周囲には、ハンガリーの歴代の王や英雄たちのレリーフが壁に16体並び見守っている。
その中には、マリア=テレジアのレリーフもあり、二重帝国時代の君主も英雄たちの一人として飾られていることが不思議だった。
この空間は本当に写真を撮りたいくらい美しかった。

そして驚いたことにドームの天井はかなり高いが、それでもこれはまだ内側で、ドームの大部分は空洞とのこと。

円形のドームの真下の部分
写真撮影禁止のため模型で。

天井に飾られているシャンデリアの修理も、ドームの内側からではなく、ドームの外側から修理をするようで非常に大変とのこと。
ツアーが終わったあとの展示室で、シャンデリアを修理している時の写真があり、その大変さが伺えた。

談話室にもハンガリーの労働者のレリーフが飾られている

談話室を抜けると議場があるが、すっごーー!!!

議場
辺り一面絢爛豪華!
オーストリア=ハンガリー二重帝国時代を考えると、ハンガリー人の悲願が詰まった議事堂だと思い知らされる。

国会議事堂ツアーは見応え抜群の一時間だった。
外観だけでも華やかさは伝わるが、内部を見学することでより一層ハンガリー人の底力と、内政権を得た気迫と執念を感じた。

ハバナの葉巻入れ
これでキューバに行ける布石が打てたか!?
小腹が空いたので国会議事堂近くのレストランで軽めのディナー。今回頼んだのは冷製グヤーシュ。冷たくても君は美味しい!フライドポテトも切り方が新鮮で食感良し。
中欧はポテトにハズレなし!
写真にはないがレモネードがめちゃくちゃ美味しかった。ハンガリーでは有名らしい。何杯でも飲みたい。
締めのトカイワインも最高!

お腹も満たされた後はシャトルバスで空港へ。
宿泊先のカラトブティックホテルから徒歩圏内に始発のシャトルバスも出ていて本当に立地が便利で最高!
しかも本数も多い。

公共交通機関では65歳以上の両親は無料だが、ダウン症の弟は無料になるのか不透明。
スタッフに確認したところ、スタッフもよく分かっていなかったが、「何か証明できるのある?」と聞かれ、日本の障害者手帳しかないけど…と見せたら「読めないけどいいよ〜」と通してくれた(笑)
4人乗って支払いしたのは僕一人だけ(笑)
ハンガリーは本当に太っ腹!最高!
乗車時にお姉さんが「さよなら」と日本語で言ってくれた。嬉しい。

30分ほどバスに揺られ空港へ。
ブダペスト中心地は、これでもかというほど荘厳な建物が軒を連ねていたが、市街地から離れるとやや気の抜けた建物や団地が並び、人々の生活を感じられた。
ハンガリーの空港には見たこともない航空会社の機体がいっぱい停まっていてワクワクする。

今夜は空港近くのイビスに宿泊。

ハンガリー
人も文化も景色も食事もサービスも何もかもが美しいところだった。
日本人にとって馴染みが薄い国かもしれないが、情報量が少ない分、要所要所にハンガリーの魅力と底力が詰まっている。
食事一つとっても、オーストリアやチェコはハンガリーの影響を強く受けていると感じる。
「世界一美しい国会議事堂」「ユーラシア大陸初のメトロ」があることも知らなかった。
その控えめさがまた魅力の一つなのかも。

明日の早朝はチェコのプラハへ向かう。
チェコはどんなところかな?

本日もご覧いただきありがとうございました!
ケセネム!(ハンガリー語でありがとう)

4日目へ続く…

ブダペストのマンホール
中央が菊の花にも見えて少し日本感がある

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