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春風吹いたら県内&北部九州旅行 青春求め北へ南へ ~大学時代第2弾~

青春18きっぷなるものを知ったのは、大学1年生の頃。
歴史研究部部室にて、某先輩から教わったのでした。
基本普通列車にしか乗れない等、制約はありましたが乗り放題で10000円台は安いと判断したのと、単に使ってみたいという欲もあって大学1年の春休み(1年から2年へ上がるタイミング)で県内を旅行することにしました。

・3月3日 県南旅行

この日、早速最初から予定が狂いました。
そう、寝坊です。完全に自分のミスです。
朝から機嫌が悪かったのですが、スケジュール的にこの日しかないので駅に向かうことに。(後にも先にも、旅行の日に寝坊するのがこれで最後であってほしいですが。)
最寄駅から約1時間程列車に揺られ、たどり着いたのは臼杵。
早速稲葉家下屋敷へと向かいます。

稲葉家下屋敷 庭園

かつて美濃国郡上八幡を治めていた稲葉氏が関ケ原での軍功により、臼杵に移封してきたんですが、その後稲葉家による臼杵統治が江戸時代ずっと続いていたんですね。
そして廃藩置県により、藩が廃止され、藩主は東京に移住させられるんですがこの屋敷はその稲葉家の滞在所として1902(明治35)年に建てられたんですね。
めちゃくちゃいい雰囲気でした。
そして人が少なかった。
結構ゆっくり回ることができました。

そして次に来たのは、野上弥生子記念館。

野上弥生子記念館の外観

臼杵に生まれた野上弥生子は、『秀吉と利休』や『海神丸』といった小説を執筆。記念館には弥生子の私物や著書ゆかりの品など、様々な展示がありました。ここも見学者は少なかったです。

そして駅の方へと戻る前に、臼杵城へ。

臼杵城

頂上の方は半分くらいグラウンドになっていて、僕が行った時には少年野球やってました。
あと頂上にはレリーフや国崩し(大砲)のレプリカがありました。
個人的に、「おお、すげえ!」とありきたりな感想を呟くのでした。
時計を見ると、お昼の時間。
近くのコンビニで手作りパンを購入して、佐伯行きの列車を待つ間、パンをむしゃむしゃと食べていました。

そして2両編成の普通列車に揺られてこれまた多分1時間くらいで佐伯へ到着。目的はやはり「城」です。
曇っていたとはいえ、山城を上るのですから頂上に着くころには汗がたらたら流れ落ちました。しかし、頂上からの景色は絶景!

佐伯城から見た佐伯の町並み

晴れてたらよかったのになあ・・・なんて思いながら写真をパシャリ。
地元の方と思しき人と会話したり、ピクニックをしている家族と会ったり・・・とにかくのんびりとした時間が流れる城郭でした。

佐伯では特に城以外には行くところがなかったので、1時間半くらいの滞在で終わり。観光地は大体駅から遠く離れているので、しょうがないですね。
そして家へと戻る最中、ついに雨が降ってきました。
旅行中、ずっとすっきりしない天気だったので心配していましたが、とうとう降ってきました。それも結構な豪雨!電車は止まりませんでしたが、3月なのに珍しいこともあるもんだな、と思うなど・・・。
あと仙人みたいなおじいちゃんが途中駅から乗ってきました。(誰だったんだろ?)

・3月7日 県西旅行

ディーゼルカーに揺られながらの旅。
久大線は非電化なので、「電車」は走っていません(面倒なタイプのオタク)。
やってきたのは日田。大分の小京都と言われ、水郷でもあるこの町は古くから交通の要衝でもあり、江戸時代には天領でした。

咸宜園

途中由布駅で降りた以外は列車内で座りっぱなし。
乗客もさほどいない中、心細くもなりましたが日田へと到着した私が向かったのは「咸宜園」、広瀬淡窓の私塾です。
茅葺屋根の管理、大変そうだな~。
職員さんがいないので、上がっていって見学しようか迷いましたが、結局上がりませんでした。怒られたら嫌だからね。

お昼はポッポおじさんのとり天弁当!
安くておいしくて、しかも結構ボリュームもあります。
(旅行当時は・・・です。この記事を執筆した今となっては、食品の高騰やらなんやで高くなっちゃってるんですけどもね・・・。)

さて列車に乗って大分方面へと引き返します。
目的地は豊後森駅、そう。豊後森機関庫・・・!

豊後森機関庫

機関庫に至近距離で見学できるの、めちゃくちゃ感動しました。
裏手の方にも回れるのですが、第二次大戦中に空襲の被害を受けていて、あちこちに被弾の跡が見られました。また割れたガラスもそのまま。戦争の悲惨さを後世に静かに伝えます。
じっくり堪能した後「帰るか~」と駅に向かいますが、暇。
そう、久大線は由布以西は極端に便が少ない。しかもタイミング悪く、次の列車まで2時間待ち。ええ(困惑)・・・。
駅構内には本があり、退屈はしませんでした。玖珠の市街地まで出ようかと思いましたが、結構時間がかかるっぽいので諦めました。

県西の列車の便の少なさを実感した旅でした。

・3月10日 豊肥地区・日出旅行


普段大学に通う時に利用している豊肥本線。
今日は普段降りる大学前駅を通過し、豊後竹田まで乗ります。
列車は1両、数少ない阿蘇行きでしたが、阿蘇までいくと便がめちゃくちゃ少ないうえに、戻るのも大変なのでそこまではしません。

岡城

1時間ほど列車に乗り、駅からしばらく歩くと見えました。岡城。
滝廉太郎の「荒城の月」のモデルになったともいわれる城です。
眺めがいい!
空気もいい!
相変わらず、上るのはきついんですけどね。

岡城石垣

屈指の名城ですよね。
屈強な戦闘民族、薩摩の島津氏でも攻めあぐねた理由が、この写真一枚で分かる気がします。こりゃ攻める側は大変だ・・・。

昼食会場

昼はコンビニでお弁当を買い、川べりで食事をしたような記憶があります。5年くらい前のことなんで、あまり記憶に残ってないですね・・・。
写真は豊後竹田駅近くを流れる稲葉川。

時間があったのでそのまま大分駅まで向かい、今度は日豊本線を北上。

日出城石垣

暘谷駅で下車。
日出城を訪問。小学校・中学校がすぐ近くにある。
なおオーシャンビューがすごくきれいだった。

別府湾の絶景!

中央より少し右にある特徴的な形の山は高崎山。
ニホンザルの群れが住んでいます。


致道館

続いて日出藩の藩校、致道館を訪問。
軽く見て回りました。中には集団で見学に来ていた観光客がいました。
よく晴れていて、暑くもなく寒くもなく天候に恵まれた中での旅行でした。

・3月17日 関門地域旅行


初めて県外へ一人旅。
大分ー小倉間は特急使用のため、別途切符を購入します。
そしてまずは小倉駅で下車。
目的地は小倉城です。本当は西小倉駅で降りた方が近いのですが、大分ー小倉駅間ではお得な切符が販売されていますし、小倉と西小倉ってそこまで離れていないので歩いても全然大丈夫!

小倉駅。朝早くだとこんなに人がいない・・・。


小倉城

天守閣内は資料館になっており、展示は実に充実していました。
小倉城、西南戦争ともかかわりのあったお城なんですね!というのを展示を見て知りました。

とらっちゃ。かわいいよね!

初めて一人で県外旅行した時に見たゆるキャラ。とらっちゃは小倉城内にある虎の絵がモチーフとなっているようです。名探偵コ〇ンにも出演した回があったんですよ。
小倉駅から次に向かったのは、海を渡った先の山口県。



赤間神宮

下関駅で下車後、唐戸市場を通り過ぎ歩きに歩いてようやく到着したのは赤間神宮。宇佐神宮に負けないくらいの朱色。青空とのコントラストが美しい!
壇ノ浦の戦いで入水した安徳天皇を祀る神社。
平家ゆかりの神社でもあります。
近くの日清戦争講和記念館にも行きました。こちらは写真を撮っていません・・・。(データがどっかいっちゃった)

コンビニでパンを買い、オーシャンビューを楽しみながら食事。

下関駅から唐戸市場間のどこか。

ここら辺のベンチで1時間くらいは時間つぶせますね。
とても景観がいいから見てて飽きない。
海風に吹かれながら、昼からは再び九州の方へ戻り門司へ。

九州鉄道記念館の場内にある機関車

九州鉄道記念館へ。
鉄道についての歴史を知ることができました。
駅から近いうえ、展示がとにかく充実していました。
外にはミニトレインがあって、大きなお友達(意味深)も楽しめそうでした。館内にも大きなお友達(意味深)はいたんですけどね・・・。

福岡や山口にも自分ひとりで行ける!と調子に乗った私は、次の県外旅行を実行に移すことを決意したのでした。

・3月24日 佐賀旅行


例によって大分ー博多間は特急利用のため、別途切符を購入。
18きっぷ利用区間は博多から先。
鳥栖を過ぎて佐賀県内の直線区間に入ると、電車はかなりの速度を出して走行しました。
そして神埼駅で下車。そう、目的地は邪馬台国・・・ではなく吉野ケ里遺跡!


高床倉庫

入口の職員さんから「お時間どれくらいありますか?」と聞かれたので「1時間ちょっと」と答えたら少し引いてて、というのも遺跡内はかなり広くとても1時間じゃ全部回りきれないんですよね。
でもこの後佐賀市内行かなきゃだし・・・ってことで急いで回りました。
環濠集落!高床倉庫!茅葺屋根!を堪能したあとは、佐賀市内へ。

佐賀に着いたとき、うわあすげえ田舎だ(佐賀市民に失礼)って思っちゃったんですよね。改札口は別府駅くらいの小さな規模だな、なんて思いました。
昼ご飯はコンビニ弁当。佐賀城近くのベンチで食べてたら鳩が寄ってきました。おいおい、食ってるの鶏肉だぞ。君がこれ食っちゃうと共食いじゃん。食事中、終始僕の近くを離れない鳩でした。それはともかく。

佐賀城内にある大砲

佐賀城は天守台が残っていましたが、天守閣はありませんでした。
が、御殿(内部は資料館)はあって、しかも入場料無料!
え、いいんですか!?ってくらいに展示は充実してました。
佐賀藩の歴史はもちろん、葉隠等佐賀にゆかりのあることも色々知ることができました。
本当に無料でいいですか!?ってなるくらいに・・・。でもそれが理由か分からないのですが、めちゃくちゃ人が多かったです。

駅に戻って電車を待っていた時、私は少しだけ後悔してました。
少しお金をかければ、長崎まで行けるのに・・・。
でもこの時はまだ大学1年生。お金をそんなに使えません。
・・・いやこういう時はお金かけろよ!
でも日本海側にも行ってみたいな・・・と佐賀旅行第2弾を空想しつつ大分へと戻るのでした。

・まとめ

楽しかった(語彙力)。
自由に乗り降りできて、とても楽しい18きっぷ。
もちろん遅延が発生していなければ、ストレスフリー(!?)な、とにかく自由な旅ができるのが18きっぷの味方だな、と思いました。
でもね、18きっぷはやっぱり・・・大都市で使うべきだな!とも思うのでした。
以上!

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