見出し画像

新日本FC その75:処理水と人権とヘイトクライムと共産カルト

【新日本ファクトチェックセンター】

さて、引き続き処理水放出関連について考察したい。

まず、ALPS処理水海洋放出に関してとてもわかりやすくまとまった良記事があったので紹介したい。

続いて今回は、以下の思考実験からスタートしたい。

■ある思考実験(仮定の考察)

A国とB国の2国があった。

A国のある問題or行動(行政行為等)に対し、B国(&B国の国民)が激しく怒った。

怒ったB国の一部国民は、A国民らに対しヘイトクライム(A国の罪もない民間人らに執拗な嫌がらせ電話を掛けたり、B国内のA国人学校に対し投石攻撃したり)を開始し、A国民に被害が出た。

当該ヘイトクライム被害者のA国民の大半(ほぼ全て)は、特に悪事とかB国民への不当な攻撃などはしていなかった罪なき民間人であった。

この場合、このA国民の被害者に対するヘイトクライム(学校への投石等)において「悪い」のは誰か?
このヘイトクライムで発生した被害の責任を一義的に負うべき者は誰か?

①悪いのは(責任を負うべきは)A国政府である
②悪いのは(責任を負うべきは)、嫌がらせ電話をしたりA国人学校に投石攻撃した攻撃実行者(一部のB国人)や、その行動を事前逮捕等で抑止できなかった(or実質放置容認していた)B国側である

さて人権の観点で正しい考え方は①②のどちらだろうか?

君らはどう思う?

「ざっくり言えば、『悪いのはA国側』というのが①で、『悪いのはB国側』というのが②という話ですね」

うむ。

「『主な攻撃対象が罪なき民間人』のヘイトクライムなのであれば、国際的に一般的な人権擁護の観点では②の考えが正しいと思います」

ワイも同感だ。

罪なき民間人への不当な攻撃(ヘイトクライム)は、「そもそも◯◯国政府が△△したのが悪い!」みたいな口実・詭弁では決して正当化されない。

『ヘイトクライムの被害の責任はあくまでヘイトクライム加害者(実行犯側)にある。』
それが国際的な人権の基本的な考え方である。

「A国、B国だとあんまりピンと来ませんね。もう少し具体的なケースで仮定しませんか」

よかろう。公平を期する為に以下の2つのケースを仮定してみる。

■【ケース1:中国人によるヘイトクライム】

日本による福島原発処理水放出に対し、中国側が激しく怒った。

怒った中国の一部人民は、日本人に対しヘイトクライム(日本の罪もない飲食店らに執拗な嫌がらせ電話を掛けたり、中国内の日本人学校に対し投石攻撃したり)を開始し、日本人に被害が出た。

当該ヘイトクライム被害者の日本人の大半(ほぼ全て)は、特に悪事とか中国人への不当な攻撃などはしていなかった罪なき民間人であった。

■【ケース2:日本人によるヘイトクライム】

北朝鮮が国連決議違反の不当なミサイル発射を実施し日本のEEZ内に落下し、日本人の漁船が損壊するあわやの事故になって、日本側が激しく怒った。

怒った日本の一部国民は、朝鮮人に対しヘイトクライム(朝鮮人の罪もない飲食店らに執拗な嫌がらせ電話を掛けたり、日本国内の朝鮮学校に対し投石攻撃したり)を開始し、朝鮮人に被害が出た。

当該ヘイトクライム被害者の朝鮮人の大半(ほぼ全て)は、特に悪事とか日本人への不当な攻撃などはしていなかった罪なき民間人であった。

■これらのケースを考察

これらのケースではどうだろうか?

「『ヘイトクライムの被害の責任はあくまでヘイトクライム加害者(実行犯)にある』という考えに基づけば、ケース1のヘイトクライムは中国人側が悪い(責任がある)、ケース2のヘイトクライムは日本人側が悪い(責任がある)。というのが正しい人権の考え?」

うむ。そうなるな。

「B国を怒らせたA国の問題or行動(行政行為等)の酷さによっては、①の考えが正しい、というケースもあり得るのではないか? 特にケース1とかで」

少し考察してみようか。

たとえばケース2は「北朝鮮のミサイル発射で日本人の漁船が損壊するあわやの事故」という想定だったが、もしこれが「日本人の死者が何人も出た」というケース(2ダッシュ)だった場合。

「酷い惨劇ですね。北朝鮮許すまじ!プンプン!」

「遺族の日本人が怒って朝鮮学校や朝鮮人飲食店に対し執拗な投石攻撃を行った」という場合にその投石行為は正当化されるのだろうか? 「責任はあくまで北朝鮮、全て北朝鮮政府が悪いのであり投石した日本人は何も悪くない!」みたいな主張こそが正しいのだろうか?

「正しい訳ないだろう! 罪なき民間人へのヘイトクライムはその時点で不当な人権侵害であり、責任は100%ヘイトクライム加害者(日本人)側にある!それを北朝鮮政府に責任転嫁するなど言語道断!」

はいはい。

このケース2ダッシュの場合も。「北朝鮮のミサイル発射」自体の是非や賛否は別として。
もしそれがかなり酷い行動であったとしても、それを口実にヘイトクライムが正当化されたりその責任を相手国に転嫁できたりはしない。ヘイトクライム問題の責任はあくまでヘイトクライム加害者側にあるはずで。

結論として、「B国を怒らせたA国の問題or行動(行政行為等)の酷さや内容によっては、①の考えが正当化されることもある」なんてことはない。
国際的な人権の原則ではあくまで②の考えが正しい。
それで皆納得かな?

「納得です」

■現実に話を戻すと

さて、この思考実験だが、実は上記ケース1は今、現実世界で発生しているケースである。

「そうですよね。そう思って聞いてました」

上記考察の結果を踏まえても。

今回の「中国人による日本人に対するヘイトクライム」(日本の罪もない飲食店らに執拗な嫌がらせ電話を掛けたり、中国内の日本人学校に対し投石攻撃したり)については、ヘイトクライム問題の責任はあくまでヘイトクライム加害者(中国人)側にある。

処理水放出の賛否や是非に関わらずその点は不変である。そうした普遍性こそが基本的人権の本質なのであって。

それが国際的な人権の考え方であり原則であるのは間違いのない事実と言える。

よって、「そもそも日本政府が全部悪い!」みたいな詭弁で、今回の中国人側によるヘイトクライム問題の責任を、ヘイトクライム加害者(投石実行犯等の中国人)ではなく日本政府に責任転嫁して加害者中国人側を盲目的に擁護するような、人権を全く理解していない「クズども」には、人権を語る資格などない。

「そんなの当たり前ですね」

ところが驚くべきことに、日本の左派自称リベラル(エセリベラル)勢力には、そんな「クズども」が結構散見されるようで。

「え!本当ですか!」

■あり得ない「クズども」の主張

ネット上の一部ではかなり酷い主張をしている左派(エセリベラル)の人も散見される模様。

著名人の場合はそこまで酷い言い回しではないが、内容的にそうした「責任転嫁・中国側擁護」的なおかしな主張をしているのが、最低でも以下の2人(Colabo関連でも言及した北原みのり、共産党の小池晃書記局長)はいる模様。

「嫌がらせ」ではなく「抗議」でよいのでは。
北原みのり

>「嫌がらせ」ではなく「抗議」でよいのでは。マスコミの論調が、韓国や中国が汚染水放出に攻撃的で困ったもんだ、、、という流れで残念。

共産「両国は冷静に話し合いを」 処理水嫌がらせ
2023/8/28 産経新聞

>「近隣諸国の理解を得ることも日本政府としての大事な責任だが、きちんと説明する外交努力を行ってきただろうかというと怠ってきたと言わざるを得ない。事態を解決する責任は日本政府にある」と断じた。

「うわぁ・・・。これは酷い」

彼らはこのヘイトクライムの件ですら日本批判ばかりで中国側を一切批判せず必死に擁護のトーン。
これらは実質的に「ヘイトクライム加害者擁護」の浅ましい主張にしか見えない。

「完全にそういうトーンですよね」

もし万が一、こんな論理が平然とまかり通るのであれば。

たとえば在特会みたいなのが「北朝鮮の暴挙?」に怒って「朝鮮学校や朝鮮人飲食店に対し執拗な投石攻撃を行った、罵声を浴びせた」としても、それは「嫌がらせ」とか「ヘイトスピーチ」とかでは断じてなく、「抗議」でよい。マスコミはそういう論調で書くべき。こうした「抗議?ヘイトクライム?」の解決責任はあくまで北朝鮮側にある。

この二人の主張は、論理上はそういう類の論理の主張である。

もしこの二人のような陳腐な論理が通るなら「北朝鮮の暴挙(核実験やミサイル等)を止める為には、北が何かやらかす度に日本人は皆で朝鮮学校や朝鮮総連や朝鮮人飲食店等に対し、物理的にも精神的にももっとガンガン「抗議」という名の嫌がらせをすべき」という話に当然なるだろう。

それでもし朝鮮人に深刻な被害者が出ても日本人側の罪ではない。あくまで「抗議()」でしかない訳で。
悪いのは全て日本の非難にも関わらず核実験等の暴挙を強行した北朝鮮側。事態の全ての責任は北朝鮮側にある。そんな正義?の名の元に朝鮮人にいくら罵声を浴びせても投石等で嫌がらせしてもいいフィーバーチャンス。在特会みたいな連中が大活躍しそうな展開である。

特に共産党小池晃書記局長の主張は、論理的にはケース1のヘイトクライムは日本側が悪い(責任がある)=冒頭の思考実験の①の考えこそが正しい、と言っているも同然ではないだろうか?

知人間によるレイプ事件が発生した際に「被害女性は相手の男性ときちんと誤解なくコミュニケーションをする努力を行ってきただろうか? というと怠ってきたと言わざるを得ない。このレイプ事件の責任は被害女性の側にある!」とか言っちゃうのと同類のトンデモ主張である。

「彼らは国際的な人権の考え方からはだいぶ乖離した、ユニーク()な法規範の持ち主なのでしょうか?」
「もしそうであれば、それはそれで『イレギュラーでかなり異端の考え方』ですけど、彼らなりの信念、と捉えるべきですかね?」

理論上は確かにそういう可能性もあり得るだろう。

もしそういう「異端の信念(常に①の考えを支持)」で一貫しているのであれば、「ケース1では日本側に責任がある(日本が悪い)」「ケース2では北朝鮮側に責任がある(北朝鮮が悪い)」という主張になるはず。

…なのだが、実際のところこの手の「日本の極左・エセリベラル」にそういう類の信念などまるでないだろうな。

彼らは表向きの建前では「人権重視」を僭称していても、実際にはまともな人権意識とか一貫した信念なんかまるで持ち合わせてはいない。本性は国際リベラルから真逆の位置にいる存在。だからこそ「エセ」なのであって。

彼らの本性にあるのは「何であれとにかく悪いのは常に日本側!北朝鮮様や中国様は悪くない!」という、毎度おなじみの「ひたすら盲目的な従北媚中姿勢のシナポチメンタリティ」ばかりが骨の髄まで染み込んでいる訳で。

彼らに一貫しているのは「習近平マンセー!金正恩マンセー!とにかく日本と日本人が死ぬほど憎い!」という信念?だけではないだろうか。

彼らはケース1の場合においては「責任は(ヘイトクライム被害者側の)日本側にある!」という(異様な)トーンの主張を既に実際に発言済な訳であるが。

しかし断言するが、ケース2の場合には彼らは一転豹変ダブスタ全開で、今度は「責任は(ヘイトクライム加害者側の)日本人側にある!」というトーンの主張をドヤ顔で平然と声高に叫ぶだろう。

それは間違いない。ワイは自信を持って言える。賭けてもいいよ。

「共産カルトの人達は、やっぱりとにかく常に悪いのは日本側!、日本が譲歩しろ、日本が謝罪しろ、日本が責任を取れ、という、いつものカビの生えた主張連呼なのですねぇ」

尚、当記事は以下リンク先の個人ブログが本家である


いいなと思ったら応援しよう!