Vol.9 LTインターバルの強度設定についての注意点
ゼロベースランニングクラブで推奨している「LTインターバル」ですが、前回もお話ししたように、このトレーニングの特徴は「ゼエゼエと苦しい強度では走らない」ということです。
ゼエゼエと苦しい強度で走ってしまうと、疲労が蓄積してしまって、結果的にLT強度でのトレーニング量、そして意欲が低下してしまいます。
ですから、LTインターバルは強度設定が最も重要となるわけです。ただ…
これまでは「できるだけ苦しまないようにしてくださいね!」という論調でお話しているものの、もちろん、強度が低すぎても、これはこれで得られる効果が小さくなってしまいます。
そこで今日は、LTインターバルをより効果的にするための強度設定についてお話していきます。
集中力をかき乱す要素を排除する
LTインターバルの強度設定の「理想」は、血中の乳酸値をリアルタイムで測定しながら強度を調整する、です。
ただ、ほとんどのランナーにはそんなことができる環境はありません。
そこで代替的な指標として僕が口酸っぱくお伝えしているのが「RPE(自覚的運動強度)」です。
高岡 尚司(たかおか しょうじ) ゼロベースランニングクラブ・オーガナイザー 熊本国府高校陸上競技部長距離ブロックコーチ 鍼灸マッサージ師 ランニング足袋・開発アドバイザー ALTRA JAPAN アンバサダー 合同会社エフエイト・代表社員