私は、「関係性のコーチング」を一つの仕事としてやっている。
分かりやすさ重視で、「関係性のコーチング」と呼んでいるが、その技術の正式名称は、Organization & Relationship System Coaching(通称: ORSC、もしくはシステム・コーチング)であり、私はその資格者ORSCC(Organization & Relationship System Certified Coach)である。
国際コーチ連盟に認定されているコーチング手法である。
この「関係性コーチング」というもの、とても誤解されやすい。かといって、言葉で説明してもなかなか伝わらない。かといって「なんか面白そう」というだけで、飛びつく人はむしろ少数である。
大概は、その実態が何なのかを説明しないと、体験さえもしてくれない。そして「今度こそは!」と思って説明すると、ドツボにハマる。(だからガチの営業活動の時は、クライアントのニーズがそこにあれば、全体提案の中にこっそりと忍び込ませ、あまり説明せずに導入したりする…笑)
過去、何度経営者に説明を試みて、顔に「????」が見えて傷ついてきたことか…笑
10年間、関係性コーチングのわかりやすい解説を試行錯誤してきた結果、現段階で最もわかりやすい説明の仕方を、ここにまとめてみた。
パーソナル・コーチングが行っていること
関係性のコーチングとは、物凄く分かりづらい概念なので、「パーソナル・コーチング」を例にとり、それとの対比で捉えると、イメージがつきやすいのではないかと思っている。
なので、まずは「パーソナル・コーチング」が何をやっているのかをイメージしてもらいたい。
個人に対するコーチングというのは、とても乱暴に言えば、目の前のクライアント(あなた)の中に混在している多種多様なリトル自分の声(天使の声・悪魔の声)一つ一つをないものにせず、ちゃんと耳を傾けてもらう。その上で、クライアントに最も響く第三の選択(例: 起きて会社に行くけど、今晩は残業をすべて断って、早く帰って寝よう)をして、行動をしてもらう。その繰り返しによって、クライアントの中にクライアントをハッピーにする新しい価値観が生まれ、それがクライアントの生き方・働き方を変えていく。
これがパーソナル・コーチングだ。
関係性コーチングが行っていること
パーソナル・コーチングの例え話を、関係性のコーチングに置き換えてみよう。
まず、関係性を絵で表すと、以下のような感じだ。
この絵を頭に入れながら、以下を読んでみてほしい。
これが関係性のコーチングのイメージである。
関係性のコーチングというと、「人間関係の構築」や「もつれた関係性を修復すること」だと勘違いされることがあるように思う。それもある側面では間違ってはいないが、核心ではないと僕は思っている。
関係性(大林さん)が、最も創造的で、持続可能な、「響く第三の選択」をできるように、コーチが関わっている。(パーソナル・コーチングが、クライアントが、「響く第三の選択」をできるように関わっているのと同じだ)
これが、関係性のコーチングだ。
コーチングの対象は、個々の人ではない。
コーチングの対象は、関係性(大林さん)そのものである。
パーソナル・コーチングと関係性コーチングの対比
以下が、パーソナル・コーチングと関係性コーチングの対比図だ。
クライアントの対象の違い以外は、ほぼ違いがないと僕は思っている。
まとめ
関係性のコーチングとは、僕にとって、そのペア・チーム・組織が秘めているフルポテンシャルの創造性を解放する行為だと思っている。
関係性を側から見ていると、無自覚にも足を引っ張りあっている。そこに属しているメンバーを、一つの目的に向かってアラインして、そのペア・チーム・組織の最大出力が出るようにする。
そんな関係性のコーチングに興味がある方は、ぜひ「関係性コーチングの無料体験セッション」を検討ください。