『未来を花束にして』
原題「SUFFRAGETTE」
◆あらすじ◆
1912年、イギリス・ロンドン。洗濯工場で働く24歳のモードは、同僚の夫と幼い息子の3人で暮らしていた。ある日、女性参政権運動活動家である友人に代わって公聴会で証言し、「今とは異なる生き方があるのでは?」という疑問を持つようになる。それがきっかけとなり、モードはWSPU(女性社会政治同盟)のリーダーであるエメリン・パンクハーストの演説を聞き、デモにも参加するようになる。しかし、女性の政治活動を不満に思う男性も多く、夫からは家を追い出され、息子と会うことも禁じられ、さらに工場長からもクビを宣告されてしまう。
原題の意味は婦人参政権論者だ。
つまり選挙権も無く、不当で冷遇された労働を強いられていた女性達が自分達の地位向上に立ち上がったストーリー。
作品を観て先ず感じたのは、原題は闘った女性達そのものをタイトルにしているがこの邦題は物凄く内容に沿っていて良く出来てるなという事。
日本らしく美しい言葉で彼女達が何の為に闘ったのか?と言う意味を理解しつけられている。
まさしく今闘う事は未来への布石だ。
自分の居る環境を良くしたければ他力本願ではダメだと言う事。
泣き寝入りはしたくない!
大それた事じゃなくていい、自分が闘う事で同じ思いをする人が少しでも減るのならば闘うべきだ。
闘いは未来の為にある。
同じ女性としても一人の社会人としても物凄く感情を揺さぶられた。
メリル・ストリープがこの活動の中心人物なんだが、先のGG賞の某大統領へのコメントと重なって非常にリアル感がありタイムリーだった。
彼女の存在感やカリスマ性を一見で表せる女優はそうは居ない。不当な扱いに対して疑問を感じ行動を起こす女性達の指標を演じるんだからね。
他女優陣がまたキャリー・マリガン、アンヌ=マリー・ダフやヘレナ・ボナム・カーターだからね。そりゃあメリル級じゃないとね。またメリルのイギリス英語が完璧っつー!
サッチャーの時もロンドンの友人に確認したもんね(笑)
女性なら観るべき一作。
「今の私達の地位は彼女達の礎があったからなんだ」と深く感じる。
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