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『ハウス・オブ・グッチ』

原題「HOUSE OF GUCCI」

◆あらすじ◆
運送業を営む父のもとで働く野心的な女性パトリツィア・レッジャーニは、憧れのブランド"グッチ"創業者の孫マウリツィオ・グッチと出会い、恋に落ちる。やがて2人はマウリツィオの父ロドルフォの反対を押し切り結婚する。その後マウリツィオが会社の経営に関わるようになると、パトリツィアは支配権を握ろうと画策し、実権を持つマウリツィオの叔父アルドやその息子パオロと対立していくのだったが…。


背景は"GUCCI"と言う家名とファミリービジネスが引き寄せた実際のスキャンダル&殺人事件。
それをリドリー・スコット監督が見事なブラック・コメディとして色彩豊かに描いてくれた。

まるでシェークスピア劇を思わせる圧倒的なパワフルさであっと言う間の159分。


GUCCI家に生まれながらファッション業界から距離を置くマウリツィオ。
この中途半端にGUCCI家と繋がったちょっと大人しめな男が野心満々なパトリツィアのターゲットとなる。

御本人達↓↓↓

この"稼業に興味のない創設者の孫だが惚れた女に土俵に上げられちまい使われる"と言う立場の男をアダム・ドライバーが熱を抑えながら熱演。
これはアダムの"地味も似合うが背が高くスタイルは悪くないからどんな服も着こなせる"と言う容姿がとても合ってる気がするなぁ。

そのマウリツィオの父親=創設者の長男で余命僅かな男をジェレミー・アイアンズがこれも細い身体に目ヂカラ満載でジェレミーの凄み好きには堪らん設定。

ただ、今作のコメディ部門を完璧に回してたのは実権を握るマウリツィオの叔父アルドとその息子パオロだ。
この2人をアル・パチーノと特殊メイクで別人に変身したジャレッド・レトだ。
アルに関してはイタリア人ぶりをフルに発揮した派手で陽気なオヤジを好演。
ジャレッドに関してはホントにこの人の変幻自在ぶりには脱帽なのだが(だって次回作は異常な吸血鬼?だしねー)今作でもまぁ中途半端なナルシストで頭の宜しくないポジションを怪演!
素晴らしかったなぁ。
この2人にリアル感が溢れてるからこの作品が成り立ってるとも言えるな。

そんな実力派の役者達が個性豊かなグッチ家の面々を演じる中レディー・ガガの存在感は目を見張るものがある。
彼女の野心と行動力、そして自分を盲信したが故の凶行。
グッチ(家)に出会わなければそんなに悪い人生ではなさそうだっただけに彼女のバイタリティがこんな風な結末を招いた事は非常に残念だ。

ただ、ちょっと気になったのは登場人物のイタリア訛り英語がバラバラな感じがしたのは私だけかな?

それ以外はサウンドも好みだし衣装も素晴らしい!衣装の何処までがGUCCI全面協力の範疇なんだろう?
GUCCI家からはブーイングらしいけどねww

個人的にはトム・フォードを迎える辺りとショーのシーン大好き!
トム・フォードがヤサオトコ過ぎる件はまぁ置いておくけど…。

ショーを観に来てる観客ちゃん2人をぶち込んでるのはGUCCIが完全に色んな意味で新生した事の証だね。

血を排除してGUCCIを手に入れたドメニコとトム・フォードが目配せしてる場面は「この2人デキてるのか?」と思ったわ!(笑)


それより何より、リアルでGUCCI再建の立役者 F.A.ピノーの妻であるサルマ・ハエックの起用は意味ありなのか?

ワタシは老舗の高級ブランドにはほぼ興味無いのだが(買えないし…トホホ)でもGUCCIだけは好きなんだよね。
特にジャレッドの着こなしは大好き❤︎
ヒグチユウコ氏とのコラボもほんと可愛い❤︎

取り敢えず、ジャレッドのコーディネートなど…
✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨

可愛過ぎるわぁ💕💕💕💕💕💕💕💕


2022/01/21


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