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『パンク侍、斬られて候』

◆あらすじ◆
江戸時代を舞台に、隠密ミッションをめぐって繰り広げられる10人の男たちの腹の探り合いと、1人の女をめぐる恋の行方、そして謎の猿将軍が明かす驚がくの真実を描き出す。


まぁ正直こんな映画が万人受けするわけないわ!
石井監督の初期作品「狂い咲きサンダーロード」や「爆裂都市」に絶対影響受けてるグループ魂のクドカン脚本で同監督の作品に美少年で出演してた町田康(当時 町蔵)が原作ってそれも14年前の小説。

でもこれ現代社会の縮図そのものな気がするよ。

ハチャメチャな演出で超おふざけで笑かしてくれると思えばめちゃマジになったりさ、時代劇だけど現代用語炸裂で尚且つ爆発的石井監督の美術感が炸裂してる!

クソみたいな世の中でどうやったら己を生きられるのか?
「みんなちがってみんないい」かき消されそうな台詞だったけどこれ大事。

冒頭、原作者が登場した瞬間にアタシャ叫んだよ!「町蔵じゃ〜〜〜〜ん!」ってね(笑)

とにかくお馬鹿なのが主人公の掛十之進と真鍋五千郎の殺陣シーン。
あっ、でもここで綾野剛ファンというだけで観ちゃった女子は振り落とされるかもね(笑)
下ネタ炸裂!(笑)
バカバカしくて呆れ気味(笑)

それ、吊り天井じゃん!てツッコンダヨネ。

とにかく石井岳龍監督(個人的には石井聰亙の方が馴染む)の世界観が楽しめるのは間違いない。
そこに嵌るか嵌らないかだしスクリーンの中とその奥が楽しそうなのは見えた。
それがこっちに伝わってくるか否かは観る側の好き嫌いだけだからね。
それはどんな映画も一緒だから今作は絶対に万人向けじゃないって事で多分劇場が満杯になったとして恐らく1割楽しめたらいいくらいのスタンスだって思うわけ。
こんな馬鹿臭くてアホらしい演出好きじゃなきゃ受け入れないよ、マジで。
だからこれから観ようって人はウンコで笑える大人向け的作品だと思っておくれ。

時代劇なのに横文字使ってるとか・・・まともな事しか言えない奴にはこの映画は全く理解できないし先ず胸糞悪くなるわな。

でもファンタジーでSFでシニカルコメディが大好物って人は観てみる価値はあるかもね。

それと町蔵が目を見開いて死ぬところ見たい人(笑)

アタシャそれだけでも観た価値あったからね。

虹色の色彩と凝りに凝った衣装、それを背景と身体に纏った粋な俳優達!
HIGH&LOWなミュージック♪


130分はそれほど長く感じなかったよ。


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