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『未来のミライ』

◆あらすじ◆
とある都会の片隅。小さな庭に小さな木の生えた、小さな家に暮らす4歳のくんちゃんは、生まれたばかりの妹に両親の愛情を奪われ、戸惑いの日々を過ごしていた。そんな彼の前にある時、学生の姿をした少女が現れる。彼女は、未来からやってきた妹ミライだった。ミライに導かれ、時を越えた冒険に出たくんちゃんは、かつて王子だったという謎の男や幼い頃の母、青年時代の曽祖父など、不思議な出会いを果たしていく。


″生き物″(敢えてこう書きます)の喜怒哀楽、ジェラシーなど様々な感情が画面を縦横無尽に走って表情豊かなクンちゃんと彼を取り巻く登場人物達がとても身近に感じられる良作。

細田監督が一貫して描く【家族】や【繋がり】と言うテーマはもちろんだが今作は【自分が今ここに存在する事】=通過点と言うテーマを実に楽しく時に涙を誘いながら見せてくれる。

アニメだけど、もしかしたら年齢を重ねた人の方がこの作品には好感が持てるかも。
何故なら命(自分)のルーツみたいなものが描かれるから。

大げさでは無く子供独特の発想をファンタジックに描く映像は「自分が子供の頃はどうだっけな?」とちょっとだけ大昔に引き戻される感覚になった。

意味の無い事なんて無いんだなぁって思わせてくれる描写がステキ(^_-)-☆

クンちゃんが自転車を練習するシーンのお兄ちゃん達が良かったな。
そう言う子供の自主コミュニティは大切だよね。

そして、ひいじいじがメチャかっちょ良かったぁ💘

主婦の仕事価値や子育て問題など現代の家族の姿が身近な繋がりに助けられながら進行するが普通で平凡な題材だけに派手さを期待するとダメかもね。

でも、誰しもが持つ過去と未来は現在を生きることで成り立ってるんだって素直に思える作品。




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