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『あゝ、荒野 後篇』

◆あらすじ◆
同時にプロデビューを果たし、ボクサーとして成長していくと共に、強い絆で結ばれていく新次とバリカン。やがて因縁の相手・裕二との対戦が決まった新次は、トレーニングに力を入れる。そんな中、バリカンとの間の思わぬ因縁を知り、困惑する新次。一方、バリカンは、自らの心の迷いを吹っ切るべく、新次との別れを決意する。


前篇の作り込みに対してちょっと残念な後篇。
前後篇に分けたのも失敗かな。

怒涛の回収劇が繰り広げられるのかと期待したが全く予想外にとっ散らかってた。

ストーリーの本流はめちゃくちゃ好きな分野だし、あそこを落とし所にするんだったら余りにも前篇がもったいな過ぎた。あれなら前後篇に分けずにネタ振りをもっと削って2時間半位の尺で一つの目線のラブ・ストーリーに仕上げた方が良かった気がする。

全て観終われば後篇に漂うホモソーシャルな世界観はハッキリとこの作品の端っからの匂いだったのに2人があそこまで気持ちを昂らせ想いを荒げる背景がもう一つ弱い。

取り敢えず個人的に楽しかったのは後篇中盤にイキナリ登場する新キャラ・2代目君(川口覚)。コイツがお出ましてから彼の本性が気になって気になって参ったわ。
だが、正体を解明できないまま本流が絶命したので残念極まりない。

勿論、頑張ってるのは男ばかりでは無い。
前篇から登場した芳子、その母であるセツ、そして「自殺抑止研究会」のメンバー・恵子と劇中で3人ともお脱ぎになってらっしゃるんだがどの濡れ場も後篇ではホモソーシャル部を作る為のツールに思えてしまってねぇ・・・まぁ、唯一「あらっ」って思ったのはを演じた今野杏南のオッパイが良かった事かな。
だからこそその落とし前をきちんと描いて欲しかったんだよ!

そしてあのリング上のシーン。
リアルなのかそうじゃないのかもう判らない程滅茶苦茶じゃねーか!(笑)
いや、多分「あしたのジョー」の名試合的な何かを連想するかもだけどさ。(木村多江が白木葉子?)


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