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映画感想『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』字幕

原題「GUARDIANS OF THE GALAXY VOL. 3」

◆あらすじ◆
地球生まれのお調子者ピーター・クイルに率いられた愛すべき銀河の落ちこぼれヒーロー・チーム“ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー”の活躍を描く大人気アクション・アドベンチャー大作の第3弾にして完結編。アベンジャーズの一員として世界を救ったガーディアンズの面々が、仲間の命と全銀河の危機を救うため、最凶の敵に立ち向かっていくラスト・バトルの行方を、迫力のアクションとともにユーモラスかつエモーショナルなストーリー展開で描き出していく。


素直に完結編として納得!


とにかくジェームス・ガン監督の才能とセンスに全自分が持ってかれて全編隈なく楽しませて貰った。

「あぁ、こういう描き方でガーディアンズを締め括るんだな」って思ったよ。

MCUの乱打にそろそろヒーローもの飽和危機だったが今作こそ“これぞヒーロー”と思わせる展開!

私利私欲の独裁による生体実験、暴力、虐待、差別など、生物間で起こり得る凄惨な愚行に対しての対峙であり全面的な対決が描かれている。

ヴィランなギョーザ🥟君!



ガーディアンズは“自分達の場所”をその名の通り“守り抜く為”に戦うがその損失も大きい。
それでも仲間を尊重し合い他者を思い遣りお互いの最善を見つけ出していく姿に気持ちが動かされる。


ザ・リプレイスメンツ「I Will Dare」で盛り上がるラスト直前のお祭りシーンは生物の営みで優劣無い共存と命の尊厳と言う未来の構図がノーウェアに見えた気がするのだ。



だが、そこに行き着く幾つもの試練の中で特に印象深いのが冒頭流れるレディオ・ヘッド「Creep」の意味が明かされて行く喪失と再生の物語に描かれるロケットの生い立ちなのだがこれは正直憤りなくしては見られない。

ロケットがなぜ人と同様の言動を成せるのか?何故その名を名乗るのか? 彼の過去をなぞる事でその秘密が描かれるのだが全てのシーンに作り手のロケットへの愛情が感じられて何度目頭が熱くなった事か。
幼いロケットが見た光景と体験、その描き方、物語の挿し込み方・・・タイミングが絶妙で正直今作の主軸と言ってもイイのではなかろうか?

今思い出しても胸が締め付けられる。


そして戦い終え、彼らそれぞれの道が見えたエンドロールの初っ端、ボスの『Badlands』がこのシリーズにピッタリで余計にグッと来ちゃった( இωஇ )

「Badlands, gotta live it everyday. Let the broken hearts stand. As the price you've gotta pay Keep pushin' till it's understood. These Badlands start treating us good.

荒れ果てた街、毎日そこで生きていく。傷ついた心も立て直すのさ。自分のツケを払いながらでもそのことがわかるまで前進し続けるんだ。こんな荒れ果てた街が俺たちにとってまともになるまでは。」


サウンドも勿論だがジェームズ・ガン監督が復帰してくれて本当に良かったと思える瞬間が幾つもあって感謝しかない!

そしてアダム・ウォーロックの転身含むガーディアンズ全員の成長譚として成立させてくれたのがとっても嬉しい。


エンドロールの【Thanks】で「All the fans」なんて言われちゃあ着いて行くしか無いじゃないかっ!

仲間と共に戦った傷みも悪態を吐き笑い合った記憶も全てが糧になる。

個性のぶつかり合いがホントに楽しかった。
ガーディアンズよ、またいつか会おうぜ!

Love y'all.



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