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『ボイリング・ポイント/沸騰』

原題「BOILING POINT」

◆あらすじ◆
人気高級レストランのオーナーシェフ、アンディは、別居中の妻子のことで疲れ切っていた。しかし今日は、一年で最もにぎわうクリスマス前の金曜日。そんな時に運悪く衛生管理検査があり、評価を下げられてしまう。ようやく開店したものの、スタッフたちはあまりの忙しさに皆ピリピリ。そんな中、アンディのライバル・シェフ、アリステアが有名なグルメ評論家を連れて突然店にやって来るのだったが…。


面白かった!!


ロンドンの或る人気レストランを舞台に開店直前から営業中の90分を全編ワンカットで映し出して行く。

とにかくライブ感が凄い!!!!

フロアと厨房の舞台裏を背景に労働環境や未だ根深く残る人種差別、自称"人気インフルエンサー"の我儘要求故の過剰サービス、困ったSNS時代の遣り難さなどが演出される。

タイトルの意味は"我慢の限界"とか"重大な転機"とかって事かな?!

飲食に拘らず接客業をやった事のある人なら共感する部分が必ずありそう。
「お客様が全てだ」なんて言われたら私の脳味噌は直ぐ沸点に到達するわ!ww

      沸点に達した人↓↓↓

とにかく人が持つ感情の裏側が如実に映し出されるからぶつぶつ文句言いたくなっちゃうね。
遅刻、言い訳、無責任、責任転嫁・・・そしてオーナーシェフが飲んでる白いボトルの正体や如何に・・・いやいやボトル以外にも明らかになる違法行為・・・おいおい、サスペンスかよッ!!(笑)

人間の様々な側面が大いに楽しめる一作だね。

わたしゃ台詞一つ無いこの二人のシーンでウルッとしてしまった。

やっぱり或る程度自分で自分を見つめ、時には戒め時には負の要素を振り払いながら生きて行かないと何もかも失う事になる。


スクリーンがスタートした瞬間この気迫ある群像劇にハマって目が離せなくなる。

       曲者↓↓↓&評論家↓↓↓


役者の力量とアドリブ、その説得力に脱帽。

なにせワンカットだからね!!
(2度言いました)



お疲れ様でしたー٩(ˊᗜˋ*)و


2022/07/22


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