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『仮面病棟』

◆あらすじ◆
先輩医師から頼まれて一夜限りの当直をすることになった速水だったが、その夜、ピエロの仮面をつけた凶悪犯が病院に立てこもり、速水らは病院に閉じ込められてしまう。犯人に銃で撃たれて傷を負った女子大生の瞳を治療した速水は、瞳とともに脱出を試みるが、かたくなに通報を拒む院長や、院長とともに何かを隠している様子の看護師、さらには身元不明の入院患者や隠された最新鋭の手術室など、次々と不可解な事態に直面する。


気軽な気持ちで観に行ったのが良かったのか思いの外面白く鑑賞。

実は通っていた高校が古い建物で元は病院だったと言う噂があってどう見ても作りが学校のエントランスじゃなかったり教室のドアの上に番号が振ってあったりコイが泳いでる池の底に地下へ通じる階段があって遺体置き場だったとか…かなり信憑性が高かったので夜は絶対に行きたくない校舎の雰囲気だった。

で、この映画の病院は元が精神病院だと言う事なんだけど通っていた学校よりずっと綺麗で怪しくないって思ったら全く怖さは無くて謎解き系だからワクワクして観られたのが幸い。普段この手の映画あまり観ないからね。

それで坂口君のキャラがこの役に結構合ってた気がするのと永野芽郁が予想以上に好演だったのが更に良かった。
その上ピエロの仮面の男があんまり怖くなかったと言うか結構常識的で『ジョーカー』みたいなイッちゃってるキャラじゃないのが早い段階で解ったからその分落ち着いて観られた。
正直それどうなの?とも思ったけど観終わればそういう内容だったらそうだよねって感じ。

言ってみれば【命の重みとそれについての見解】と言うテーマ性を持ってる内容。
高齢者社会や医療技術の発達での無理な延命など考えさせられる部分も大きい。
だからと言って自分が神であるかのような傲り高ぶりはモラルから考えてもダメだよね。
結局、金や権力に物言わせて他人を犠牲にした命で生きながらえるアホの方こそ価値あんのか?って事でしょう。自分の手を汚さずに叩き潰す方法を考えた方がイイよ。そんな奴はアホだから頭脳戦で勝てる。

しかし高嶋政伸が出て来たからにはただじゃすまないと言う期待はやっぱり全うされるんだね(笑) マジ、気持ち悪いわ。


心の歪は何が引き金になりどう危険な方向に向くか、そして何がそれを防ぐか・・・人間は複雑で単純だな。


2020/03/11


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