マガジンのカバー画像

映画感想2023

78
観た映画の羅列場
運営しているクリエイター

#シリーズ

映画感想『イコライザー THE FINAL』

原題「THE EQUALIZER 3」 アーントン・フークア監督×デンゼル・ワシントンが描き出した【殺しの美学】が最高だ。 ガチャガチャしまくった『ジョン・ウィック』に比べ、まさしく王道な大人(初老)の引き際的演出。(10歳違いだからマッコールにしてみればJ.ウィックなんてヒヨッコだわねww) 予定調和と言ってしまえばそうかもしれないがロバート・マッコールと言う男のこれぞ生き様と言う演出に魅せられた。 彼の目的が最後の最後まで明かされない展開とその理由の明かし方も粋だ

映画感想『劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)』

いつも通り楽しかった。 もっこりも大炸裂!ww まぁ個人的にだが、さすがの神谷氏も喜寿でいらっしゃるからか冴羽獠の声と言うか喋り方に若干の違和感を感じながら鑑賞。 なんて言うのか経年に因る活舌の低下を補う【はっきり発音のわざとらしさ】みたいなの? ちょっと感じちゃったんだよね。 ファルコンの玄田さんには感じなかったんだけど神谷氏の方が7歳年上だからね・・・寄る年波ってやつか・・・。 が、ラストは愛を知らないアンジーにちょいホロり( இωஇ )  でもさ、自分が愛されな

映画感想『ジョン・ウィック:コンセクエンス』

原題「JOHN WICK: CHAPTER 4」 “ガンフー”と言わしめた一撃必殺な接近戦が怒涛の如く繰り広げられるがそこに投じられてるキャスト、カメラワーク、美術が今シリーズの集大成である事は間違いない! てか、あの俯瞰映像のシーン何? ワンカットだったよね?だったよね?よね?よね?違う? それにしてもあれはカッコイイ!シューティングゲームのアングルみたいなの。 (ゲームやらんけどww) それに加えどんな銃や武器よりも「ヌンチャク最強!」なカンフーの原点にも立ち返る様

映画感想『トランスフォーマー/ビースト覚醒』

原題「TRANSFORMERS: RISE OF THE BEASTS」 ⚠️ネタバレしてます。 マイケル・ベイシリーズがトラビス・ナイト監督のスピンオフ『バンブルビー』で一端区切られ、今作では新たなジェネレーションを感じさせる展開になっている。 “ミラージュ”と言う学生風?のオートボットキャラとブルックリン育ちのノアの関係性がとっても受け入れ易い。 この2人の出会いのシーン、ノアが車上荒らしでミラージュ扮するポルシェを盗むシーンからミラージュが勝手に街を疾走し警察に

映画感想『キングダム 運命の炎』

原作コミックは未読。 一時期コミック原作モノを一手に引き受けてたww或る俳優のサプライズ的登場に「えっ?ここで来る?!」ってなったり、色々多方面でも楽しませてくれる。 『2』のラストで描かれてたわらべ・信の王騎の下での修行の成果を踏まえての成長が見事に描かれてる。 もちろん今まで信の“有り余るやる気と自信”に多くの人たちが惹かれた訳だが、それでも単に【伍】の一員だった信が修行を積んで百人将となり百人を束ねる長としての箔を身に着け寄せ集めの歩兵『飛信隊』を導く姿が素

映画感想『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』

原題「MISSION: IMPOSSIBLE - DEAD RECKONING - PART ONE」 ※タイトルの「デッドレコニング(Dead Reckoning)」は「推測航法」の意味で、航行した経路や進んだ距離、起点、偏流などから過去や現在の位置を推定し、その位置情報をもとにして行う航法のことを指す。 トムのコミカル面で結構笑える所あって、まぁまだ前半だけど“掴みはOK”って感じ。 しかし、この年(トムと同学年)でワンカットでトムが走る距離ぜってー走れねーし!とか

映画感想『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -決戦-』

原作未読。 1作目も今シリーズ前編もこの『東卍vs芭流覇羅の決戦』の為だったと納得できる大迫力の群闘。 その他大勢ではなくオーディションで選ばれた不良共の見せ場として惜しみなく縦横無尽に動くカメラが多角的にシーンを捉え全殴り合いにワクワクが止まらなかった。 最終的に”ただのやんちゃ少年”の或る決断を踏まえた成長譚と言う締め括りはちょっと胸が熱くなったぜ! 元々ロマンス部分は要らない派なので別の道に走るタケミッチにGJマークをあげよう。        (๑•ㅂ•)و ク

映画感想『クリード 過去の逆襲』

原題「CREEDⅢ」 色んな意味で『ロッキー』からの独り立ち。 マイケル・B・ジョーダン自ら監督した今作はLAサウス・セントラル、黒人社会と言う犯罪と隣り合わせだったアドニスのルーツ的なものを背景に人生を分けた2人の男の姿を描く。 見せ場はアドニスとデイムの一騎討ちだが相手の情報量が多いデイムはとことんアドニスの弱点を研究する。 汚い位にウィークポイントを狙う映像には迸る二人の汗が跳ね皮膚までもが波打つ様子が映し出される。危うい空気が漂うがどこか美しさも感じるその映像に

映画感想『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』

原題「FAST X」 ⚠️ネタバレに通ずる書き込みあります。 腕に縒りをかけたおったまげアクション炸裂なこれぞ『ワイスピ』!で面白いよ、面白いけど「ちょっと待ってよー!」って言いたくなるストーリーww いやシリーズも締め括りに向かってんよなーって所にこの展開かーい! 参ったね。 確かに10年の集大成としてやりたい事は解るからもちろんめちゃくちゃ楽しんで観たんだけど「過去の布石全回収する気か?」って脳裏をよぎってたのもある(๑¯ω¯๑)フフフ.. ストーリーもアクショ

映画感想『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』字幕

原題「GUARDIANS OF THE GALAXY VOL. 3」 素直に完結編として納得! とにかくジェームス・ガン監督の才能とセンスに全自分が持ってかれて全編隈なく楽しませて貰った。 「あぁ、こういう描き方でガーディアンズを締め括るんだな」って思ったよ。 MCUの乱打にそろそろヒーローもの飽和危機だったが今作こそ“これぞヒーロー”と思わせる展開! 私利私欲の独裁による生体実験、暴力、虐待、差別など、生物間で起こり得る凄惨な愚行に対しての対峙であり全面的な対決が

映画感想『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE』

「PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.3 恩讐の彼方に__」と第3期TVシリーズ「PSYCHO-PASS サイコパス 3」をつなぐエピソードが描かれる。 常守朱がなぜ囚われの身となっているのか?と言う疑問を投げ掛けた3期。 その連続性の欠如を幾つものエピソード層を重ね複雑に入り組ませながら、それでも『PSYCHO-PASS』たらん出来栄えで繋いだ手腕には敬服する。 とにかく10年間のピース達が今作でカチリと嵌りこの

映画感想『マジック・マイク ラストダンス』

原題「MAGIC MIKE'S LAST DANCE」 ◆あらすじ◆ 元ストリップダンサーのマイクは破産して全てを失い、現在はバーテンとして働いていた。そんなある日、彼は資産家の女性マックスと出会い、ある依頼を受ける。依頼内容は、ロンドンの歴史ある劇場で一夜限りのストリップステージを成功させることだった。人生の再起をかけてロンドンへ向かったマイクは、さまざまな思惑を抱える人々から反発を受けながらも、世界中から集まったダンサーたちとともに人生最後のショーを成功せさるべく奮闘す