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映画感想『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE』

◆あらすじ◆
2118年1月。外国船舶で事件が発生し、公安局統括監視官の常守朱と厚生省統計本部長の慎導篤志が現場へ向かう。しかし捜査権は外務省海外調整局行動課に委ねられ、篤志が招いたミリシア・ストロンスカヤ博士の遺体が発見される。事件は、博士が確立した研究理論“ストロンスカヤ文書”を狙って“ピースブレイカー”という組織が起こしたものと判明する。刑事課一係は、“ピースブレイカー”をずっと追っていた行動課と協力し、合同捜査チームを編成して文書の行方を追っていくのだったが…。


「PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.3 恩讐の彼方に__」と第3期TVシリーズ「PSYCHO-PASS サイコパス 3」をつなぐエピソードが描かれる。



常守朱がなぜ囚われの身となっているのか?と言う疑問を投げ掛けた3期。

その連続性の欠如を幾つものエピソード層を重ね複雑に入り組ませながら、それでも『PSYCHO-PASS』たらん出来栄えで繋いだ手腕には敬服する。

とにかく10年間のピース達が今作でカチリと嵌りこのシリーズの重厚さを改めて感じさせてくれた。

人類は本来法の元に平等であり法は幸福を齎す手段でなければならない。
何にも支配されない自由意思が独裁を生み、それは時に正義を掲げるが大半は誤った正義を生む。
その誤りを正す物が法だとしたらやはりそれは必要不可欠なのだろう。

何故、時系列に変化を齎せたのか?
監督のきちんとした意図があっての事として捉えれば一期で常守朱がシビュラと対峙した意味を改めてこの『PROVIDENCE』と言う締め括りの名目で描きたかったという事だろうか?

キリスト教に於いて「すべては神の配慮の上に起こる」と言う意味の『PROVIDENCE』日本語では摂理などと訳されるが万象の支配が神の意思ならシビュラは神になるのか?と言う疑問。
その疑問に対する答え・・・常守はシビュラへの危機感を決して自分から排除しないという姿勢を最後まで貫いた。

もし4期があるのならばその対決と結果を是非とも見せて欲しい。

管理され過ぎた世界に対する肯定と疑念の別れ道は生身の人間として生きる意味をどう捉えるか?に依る。

無神論者とまでは言わないが神の存在など信じない自分には自称・他称どちらでも神とみなすものを俄かには信用できないので、まぁ個人的結末はもう出来てるんだがね。(←えっ、アタシ局長?ww)

取り込まれる者と取り込まれない者。
出来る限り後者で在りたい。

まぁ、絶えず臨戦態勢っすよ(笑)



ところで…
ギノの腕は何本スペアが用意されとるのかな?
ズボッと鋼鉄の腕が肉を貫通するのヤバいね、どうも。


そしてこのラストが『FIRST INSPECTOR』でのあの狡噛の“お迎え”に繋がるのかぁ・・・。

この2人の行く末も気になるしなぁ・・・


いや、こっちのお二人さんだよ❤︎



総じて非常に素晴らしかった!



で、また一期から全話見直したくなるんだよなぁ・・・ホント『PSYCHO-PASS サイコパス』罪やで~( ˘•ω•˘ )


1番罪なのは狡噛慎也だけどね!(⌯¤̴̶̷̀ω¤̴̶̷́)✧

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